ホワイトクロス隊!!出動!!
レイヤード移住区。
ここはかつて平和極まりない市街地だった。
しかし謎の組織「ユニオン」の襲撃により火の海と化した。
戦うすべを持たない平和ボケした人々に、もはや残された道は無かった。
しかし人々を救うべく立ち上がった勇気ある戦士が立ち上がった!!
悪事を憎み、人を憎まず、闇をかき消す3つ光。そう呼ばれた正義の組織!!
そう彼らの名は…
『ホワイトクロス』
人々を守るために彼等は日々悪の組織「ユニオン」と戦っているのだった!!
ズドドドドドドド!!!!
市街地で1機のAC(アーマードコア)が破壊の限りを尽くしている。
「悪い子はいねぇかああああああ!!!!!!!」
次々にビルが壊されていく。逃げ回る人々で道はいっぱいだった。
「キャ―――!!!」
「助けてくれ―――!!!」
「HAHAHAHA!!!ユニオンに逆らう奴は一人残らず殺してやるぜぇ!!!」
「た…助けて―――!!!」
逃げ遅れた1人の少女がACに潰されそうになった、その時!!
ヒュッ!!ドガ!!
不意にACの身体が後ろへ吹っ飛ばされた。
「うおぉぉ?!何が起こったんだ?!」
少女の方を見ると、1人の青年が少女を抱えて立っていた。
「大丈夫かい?」
「は…はい」
「早く逃げるんだ。」
少女は非難シェルターへと駆けていった。
それを確認した青年はACをキッとにらみこう言った。
「罪の無い人々を傷つけ、無駄な破壊活動をし、人々の平穏な日々を壊した。それがいい事だと思っているのか?」
「その通りさ!!もうすぐユニオンの領域になるここで、俺が何しようと勝手だろうが!!!」
「平和を乱す悪者め!!お前のような奴は私が倒す!!」
「上等だぁ!!!やってみやがれってんだ!!!!」
ACが銃口を青年へと向けた。
「死ね!!!!」
ズドドドドドドドドドド!!!!
煙によって青年の姿が見えなくなっている。
「これで生きてるはずがねぇ!!!俺に逆らうか…ん?」
煙が消えるとそこには何も無い。
「形も残らず消えたか!!無様な奴だな!!」
『まったくこれで勝ったつもりだからねぇ』
どこからともなく女性の声が聞こえてくる。
『我々を見くびってもらっては困るな。なぁ隊長。』
「誰だ!!出てきやがれ!!!」
『悪は倒す。正義の名の下にな!!』
まぎれもなくその声はあの青年の声だった。
その言葉と同時に空から3つの白い何かが降ってきた!!
ガシュン!!ガシュン!!ガシュン!!
「白色の彗星!!テネシー!!」
「白色の波動!!デトロイヤ!!」
「白色の炎!!エマイル!!」
降ってきたのは白色に包まれた3機のACだった 。
『悪事を憎み、人を憎まず、闇をかき消す3つの光!!!』
すると3機のACは思い思いのポーズを決めて
『ホワイトクロス!!!!!!』
決めた…
黙ってないのがユニオンAC。
「ホワイトクロスだと?ふざけた野郎どもめ!!!まとめてぶっ殺してやる!!!」
ユニオンACはマシンガンを連射してきた!!
ズドドドドドドド!!!!
「はっ!!」
3機は3方向へ散った。
そのうちの「白色の彗星テネシー」はユニオンACに突っ込んでいった。
ダダダダダダダダダダ!!!!!
もの凄い勢いで距離が縮まっていく。
「くぉおの野郎!!!!」
ユニオンACはブレードを振った。
ブゥン!!!!
「当たるもんかい!!」
テネシーはそれを直前ジャンプで避けサマーソルトキックを放った!!
ガゴン!!
「うがぁぁぁあああ!!!!!」
ユニオンACは大きく飛ばされた。
飛ばされた先には「白色の波動デトロイヤ」が拳を構えていた。
「おぉらゃぁぁぁぁあああああ!!!!!」
バキャ!!!
見事にアッパーカットが決まった!!
上空へと吹き飛ばされたユニオンACに「白色の炎エマイル」が接近する!!
さすがにやられっぱなしのユニオンACも反撃した。
ズドドドドドドドドドド!!!
しかし反撃は虚しく避けられた。OB全開で空を飛ぶエマイルに当たることは有りえなかった。
「おりゃあ!!!」
エマイルACはユニオンACの身体に体当たりをして、そのままアヴァロンヒルへと敵を運んだ。
市街地での戦いだと町に被害が出てしまうからである。
ガシャッ!!!!
「ぐはぁああ!!!」
エマイルはユニオンACを上空から落とした。
「まだ…まだやられるか!!!!!」
しぶといユニオンACは必死で攻撃しようとする。
「テネシー!!デトロイア!!決めるぞ!!!」
「OK!」
「了解!」
デトロイヤの腕にテネシーとエマイルが乗る。
そして思い切りテンシーをユニオンACに、エマイルを上空に向かってぶん投げた!!
ゴ――――――!!!!!!
テネシーがユニオンACに向かって回転しながらサマーソルトキックを放ちまくった!
ガゴン!ガゴン!ガゴン!ガゴン!
「うおおあぁああああああ!!!!!」
最後に大きく上に蹴り上げた。
そしてそこにデトロイヤによって空高く飛ばされたエマイルが、
まるで魚を取る時のカワセミのような勢いですっ飛んできた!!
「これで終わりだぁぁぁああああああ!!!!!」
バゴ―――ン!!!!!!!!
もの凄い音と共に上空で大爆発が起こった。
そしてブースターを吹かしながらエマイルがゆっくりと降りてきた。
3機のACは宇宙船の残骸の上に立ち。
「終わったわね」
「ああ」
「そんな敵が来ようとも、我々は人々の平和を守り続ける!!」
彼等の戦いは続いていく……
作者:エマイルさん
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