サイドストーリー

火星へ…!?
昨日 マルスからメールが入った。
内容は
「明後日、1130にレイヴン詰所にて落ち合うぞ」
というものだった。


――――そして翌日…

詰所で既にマルスは待っていた。
「時間ぎりぎりだな…」
そういわれても仕方が無い、目覚まし時計はこの間銃で撃ち壊してしまったのだ。
そうこう話しているうちに足音が2つ近づいてきた。
「あれ? カズも来たんだ」
二人揃って同じ台詞を言っている こいつ等はきっと…
「ファナレにメグリムか…37秒の遅刻だぞ」
やっぱり… にしても結構マルスって几帳面なんだな
「ココではなんだ 中に入れ」
静かにだが意志のある声でマルスはそう言った。

4人が会議用の席に着きしばらく静寂が訪れた。
「突然だが…」
マルスの一言が静寂に終止符を打った。
「お前たちには 火星… つまり前戦乱の跡地に調査に向かってもらいたい」

火星か……
って火星だって!?
火星って言えば今でも何があるか分からない 未知の世界だぞ?
そんな中に放り込むってのか?
「し…質問…」
いつもはお喋りなファナレがいやに静かに言った。
「なんだ?」
「僕らが火星に行くとして その…施設とか何かってあるんですか?」
ファナレがそう言い しばらくしてマルスが吹き出した。
「お前も面白いことを言う あそこは今や独立研究地だ
調査と言ったが人間の調べられる範囲は調べつくされているはずだ」
笑いながら マルスはそう言った。
「なぁんだ 心配して損したわ」
メグが 緊張の糸が切れたのか ため息をつきながらそう言った。
しかし 周りが安心している中でオレは慌てることがあった。
……そう レイヴン試験からだが オレはACを持っていない。
火星の重力下ではMTといえど危険だろう。
「ちょっ ちょっと待って オレのACは?」
上ずった声でそう叫んだがマルスは
「心配するな…」
そう一言だけ言った。 オレはその一言で安心したが
「現地調達できる」
とどめの一言だった。
話によると 明日には出発するため準備できないそうだ。
「だがお前には サポートとしてハットフィールド兄弟を回す」
聞いたことのある名前だ。そうだ このあいだのNEWSで
「――チャールズ・M・ハットフィールド 凶悪犯にミサイルの雨を降らす」
という記事があった。
「以上 解散!」
マルスが大きな声で言った。
オレは考えで何も聞いてなかった。

――――まあ 何とかなるだろう。
そんな軽い気持ちが 後に大きな出来事を起こすとも知らずに。



裏話:ハットフィールド兄弟 結構ネタ古いんですよ
実際にいた「雨降らし」の人たちなんです。だいぶ前の人ですが…
あと 火星というのが後々キーポイントになります。
作者:ジェットさん