サイドストーリー

巨大闇組織
「ここは・・・どこだ・・・」
誰かが目を覚ました。
「お目覚めですか・・・・。ここは病院です。あなたはひどい重症を負ってここに運ばれてきました。」
主治医らしい男がその誰かに近づいていった。
「手術は成功しました。」
うれしそうに主治医は言った。
すると・・・
「悪いが俺は金を持っていない。」
言葉使いから男ということが分かった。
「いえいえ、我々に協力していただくだけでいいですよ。」
主治医は笑いながら言った。
「悪いがコーヒーをくれ。」
男は眠そうに言った。
主治医はうなずき、コーヒーを入れに行った。
「一刻も早くここを出なくては・・・・」
男が部屋を出ると男の前には主治医がいた。
「何処へ行くのですか?」
男は脱走をあきらめ、部屋に戻った。
「あなたはレイブンですよね?」
主治医はにやけ顔で言った。
「・・・・そうだ。」
「手術代は無しでいいですから我々のACの試験をしてほしいのです。
確かあなたは依頼を絶対受けるはずですよね、アナザーエイジさん。」
男は驚いた。
「何故俺の名を知っている。」
急に主治医の口調が変わった。
「そんなことはどうでもいい。とにかく、依頼は受けてもらう。付いて来い。
」
主治医は銃を取り出した。
アナザーエイジは仕方なく付いて行くことにした。
長い廊下を歩き、エレベーターで下に行った。エレベーターのドアが開いた瞬間、
アナザーエイジは言葉を失った。緑色に汚れた海の中にこの施設はあったのだ。
「ここが我々の水中要塞。現在、海底に潜伏中だ。」
アナザーエイジは待ちきれず
「どうでもいいが早くACに乗せろ。」
「まあそう焦るな。」
主治医は白衣を脱ぎ、自己紹介をした。
「私の名はエンペラー。ここの要塞の司令官だ。」
「これが、今回君が乗るACだ。」
エンペラーは画面を出し、説明し始めた。
「このACは水陸両用だ。バックウェポンには我々の開発した移動補助装置がついている。
それで右腕のその銃は機能を変更する事が出来る、KARASAWAの後継機だ。
そして、そのブレードは接近戦で最も威力を発揮するように作った。・・・・・・(省略)」
話が長いあまりにアナザーエイジは立ったまま寝てしまった。
「おい、聞いているのか?起きろ。」
アナザーエイジは武装について聞くと寝てしまったのだ。
「おい、起きろ。・・・・テメェ・・・。」
エンペラーはアナザーエイジを殴った。そしてアナザーエイジは起きた。
「この肩の武器、翼みたいだな・・・・。」
アナザーエイジは殴られたところを押さえながら言った。
「この肩武器では攻撃は出来ないが、対空能力と空中での移動能力が格段に上がる。
まあ、使いこなせればの場合だが・・・。」
アナザーエイジはエンペラーが持っている銃で自分の頭を撃ってみた。
「やはり・・・・俺は・・・・・改造・・・されていたのか・・・・・」
アナザーエイジは自分の頭を数発撃ってみたが、血の一滴も出なかった。
「くっそーッ、貴様ら。」
アナザーエイジはエンペラーを殴り、AC格納庫まで走った。
「撃てーッ。奴を殺せーッ。」
エンペラーの部下たちが銃を撃つ。しかし、全然効かず、とうとう弾が切れて
しまった。
「ここか。」
アナザーエイジは整備士をどかしてACの中に乗り込んだ。
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「くそ、もうヤケクソだ。」
アナザーエイジは親指をあてた。すると・・・


         メインシステム戦闘モード起動します。



「よろしく頼むぜ。」
アナザーエイジはそう言うと壁を突き破り外に出た。
追撃しようと他のレイブンたちも後を追うが、もれてきた海水に流され、ACが使用できなくなっていた。
「A班、B班、C班が戦闘不能になった。追撃せよ。」
アナザーエイジは海面に上がった。すぐ近くに陸地があったからそこに降りた。
「ふぅ、一件落着だぜ・・・・。」
そうのんきな事を言っている間に追撃してくるACが現れた。
「KARASAWAか・・・、なかなかいい銃だな・・。」
そう言うとKARASAWAでACを撃った。
「相手が悪かったな。」
敵ACは全機粉々に砕け散った。
「そう、相手が悪かったな・・・・」
アナザーエイジは後ろを見るとACとは別の何かが水中から出てきた。
「ファンタヅマかっ!!・・・・。」
エンペラーは顔を真っ赤にして
「我々にそむくものは死んでもらうッ!!」
と言った。そこに2対のACが来た。
「くそ、敵か?」
アナザーエイジはすぐさまKARASAWAを構えた。
「待て、AA、俺だよ。」
「なんだ、コアとフライレか・・・、驚かせやがって。」
どうやらアナザーエイジとの知り合いらしい。
「しかしそれにしてもおまえの機体には見たことも無いパーツが付いてるな・・・」
コアが言った。
「俺もこいつらから奪った機体だからよく分かんねぇ。」
フライレはころんだ。
「使い方も知らないでよく新型ACに乗れるな・・・・」
フライレはあきれてこれ以上何も言えなかった。
「なんだか俺もよく知らねえけど、勝手に使い方が頭の中に入ってるんだ。」
「・・・・・・」
コアとフライレは沈黙したままだった。
「ごたごた言ってねぇで俺の話を聞けーッ!!」
エンペラーが沈黙を破った。
「さて、行きますか・・・・」
アナザーエイジはバックユニットの翼型の加速装置を起動した。すると・・・・
「おい、AA。そんなものを広げてどうする。」
コアが言った。
「貴様はまだ管理者がどれだけ変な存在だったのか気づかないのか?」
コアに続けてフライレも言う。
「どうしたんだ、二人とも。なんか様子がおかしくないか?」
「コア、フライレ、やってしまえ。」
「分かりました、エンペラー様。」
コアとフライレとファンタヅマで、アナザーエイジに襲い掛かる。
「やれやれ・・・・」
アナザーエイジはOBを起動した。すると、肩の翼が光りだし、通常の3倍ぐらいの速度で移動した。
「ふん、機体の性能は良くてもレイブンがだめなやつだったらただのロボットに過ぎない。総攻撃だ。」
エンペラーがそう言うと、コアが右に回り、フライレは左に回った。
「やってやるぜ。」
アナザーエイジはまたOBを起動した。
コアはマシンガンを撃ち、フライレはバズーカを撃つ。
「死ねぇぇぇぇぇ」
そのとき、一瞬爆発するような音が聞こえ、コアとフライレは1kmぐらい吹き飛ばされた。
「どこだ、AAはどこだ。」
コアはあたりを探す。そして、また一瞬爆発するような音が聞こえ、右腕が無くなっていた。
「くっ、ACが動かない・・・。」
アナザーエイジはコアの目の前に降り立った。
「悪いが俺はレギュラーではない。」
アナザーエイジは、コアのACの頭部にKARASAWAを撃ちこんだ。
「この程度で悪党気取りかよッ。」
コアはOBを発動させた。
「食らえーッ。リミッターを外したムーンライトを」
コアはものすごい勢いでアナザーエイジに迫った。
「無駄だ。」
アナザーエイジはKARASAWAを三発撃った。
「グハッ」
コアは、KARASAWAのものすごい弾速と威力によりブレードを振り切れず、飛ばされてしまった。
「とどめだ。」
KARASAWAの銃口に光が集まっていく。
「ゴルァ」
コアも立ち上がり、エネルギー砲を構える。
「発射。」
二人は同時に撃った。
お互いの弾がぶつかり合い、大爆発を起こした。
「一気に勝負を付けてやる。」
アナザ―エイジは、インサイドのハッチを開いた。
すると、機体のいたるところからミサイルが出てきた。
「しねぇぇぇぇぇぇ。」
コアはそう叫ぶとエネルギー砲を撃った。
遠くの方のビルが崩れ落ちた。
「どこを見ている。」
コアが後ろを見るとそこにはアナザーエイジがいた。
「食らえぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ」
コアはエネルギー砲を乱射した。しかし当たるはずも無く、ついには弾切れになってしまった。
「今度は俺の番だ。あの世で反省して来い。」
アナザーエイジはミサイルを撃った。ミサイルの数は80発ぐらいある。
それをもろに浴びたコアのACは、爆発し、大破した。そして、こう言い残した。
「俺の・・・負けだ。・・・またな・・・・。」

「くっ、コアがやられた。」
フライレは、勝ち目が無いことを知り、近くにある地下施設に逃げ込んだ。
「ファンタヅマ、帰還しろ。後はセラフに任せるんだ。」
セラフが出てきたときにはもうアナザーエイジはいなかった。
作者:アナザーエイジさん