ACを求めて
シャトルの中で オレ、カズはハットフィールド兄弟と意気投
合していた。
特に弟のポールがまた楽しい奴だった。
「それであの親父ったら ミサイル受けて大慌てしてよぉ」
「マジ!? ミサイル降らすって聞いたけど垂直じゃなくて上からのコンテナミサイルのことだったの?」
どこへ行ってもACの話ししか無いレイヴンにとっても
こいつの話は聞き飽きないものだった。
「…で コンテナだから報酬スッカラカンなわけ」
――結構シビアな話になってきた。
「ところでオレ AC持ってないんだけど」
恥ずかしながら 切り出してみた。
「AC無しで火星行きか? おまえもたいへんだな」
兄のチャールズが始めて口を開いた言葉だった。こいつは事の重大さに気付いていないのか?
「でも ACなら火星にいっぱい在る……というか 落ちてるよ」
ポールがすかさず割って入った
――ACが落ちてるだって!?
「ちょっ ちょっと待って その話ホント?」
躊躇しながら聞いているが相手は至って冷静に答えた。
「ホントもホント 先の戦乱 って言っても100年以上前の話だけど
とにかくレアなコアとかいっぱいあるんだよ」
――ただでコアが拾えるって!? こいつぁ儲けモンだ!!
「じゃあ 着いたら案内してくれよ!! な このと〜〜り」
目の前で硬く手を合わせているオレに ポールが微笑みながら答えた。
「OK! ただし マルスさんには内緒にしてよ」
後ろでは チャールズがやれやれという表情で空を仰いでいる。
オレはまだこのときには知らなかった。
火星でとんでもないものを見つけるなんて
裏の裏の話(よ〜するに表か?):はい まだ戦いには入っとりません
スイマセンでもこれから火星で大暴れします。
そこら辺楽しみにしてくださいな
作者:ジェットさん
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