螺旋の道 〜偽り〜
結局数時間考えてアセンが決まった
『中量二脚に適当に付ける』
「数時間かけてこれかよ・・・」
まぁ、気にしない気にしないっと
しかし決まったはいいのだが金がない
当たり前だ、なったばっかなんだから・・・
しばらくはこの初期装備で我慢するか
「さて、仕事仕事っと」
今来てる依頼は・・・、工場占拠者排除か
コーテックスが簡単な依頼だって言ってるし、大丈夫かな
「システム、キドウ」
「レイヴン、敵は作業用MTを改造したものです。
数はいるようですがACの敵ではないはずです」
「そうですか」
さてと、さっさと終わらせるか
ダン ダン ダン ダン ダン
ズガァァン
「ACだと?」
「くそ、エリア305にACだ!!至急応援を・・・」
「遅いよっと」
俺はそういい、ライフルを奴らに向け、発射した
「くそ、やっぱりこんなマシンでは・・・・!」
・・・それから数分
「さて、残りは?」
「いないようです、レイヴン、帰還してください」
次の日・・・・
「報酬も手に入ったし、何か買うとしますか」
ショップは高いからネットで買うかな・・・
今日のラインナップ
小型ロケット(弾数50)・・・10000
ライフル(弾数220)・・・・15000
Eライフル(弾数90)・・・・20000
ブレード・・・・・・・・・・・12000
・・・ライフルと小型ロケットがよさそうだな
購入っと
翌日・・・
「もうついたのか」
「どうします、クロスさん?」
「じゃあ早速検査して異常なかったらお願いします」
「わかりました」
「じゃあ少し出かけてきますんで・・」
そして俺はある場所に向かった・・・
・・・・・・煙・・・・・・・・・血・・・・・争い・・・
家・・・・・・・何もない・・・・・・・・・・・・・・・
・・・父さん?・・・・母さん?・・・・おじいさん?・・・
・・・誰も・・・・いない・・・・・・・・・・・・?
・・・・・・・・・・・管理者・・・・・・・・・・・
人は無力だ
こんな世界、なくなればいいのに
何もしない、何もできない人達・・・
なんか、疲れてきたな・・・・・・・
そんな俺を拾って育ててくれたのがあの人だ・・・・
・・・・でももういない
ここはその人の墓
「俺、やっとレイヴンになれたよ」
「まだぜんぜん有名じゃないけど、いつの日か必ずアリーナ1位になってみせるよ」
「そしたら何かわかるかもしれない」
そう、あいつらのことが・・・
・・・・絶対に許さない
「・・・スケィス?」
「・・リルム?」
「やっぱりスケィスだ・・!」
リルム・・・、
あの人「マルク」の妹だ
昔はよく一緒に遊んだものだ
・・・スケィス、か
この名で呼ばれるのも久しぶりだ
「あなたも覚えてたのね、兄さんの命日・・・」
「あぁ、元気そうだね」
「・・・レイヴンになったの?」
「・・・あぁ」
「やっぱりね・・」
「いけなかったか?
俺はレイヴンになるためにマルクさん弟子入りしたんだ」
「そうじゃないけど・・」
・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・
「ねぇ、もしかして復讐とか考えてない?」
「・・・少し、な」
「できればやめて欲しいのだけど・・・」
・・・・・
「あのさ、よかったらうちのガレージにあるパーツ、いらない?」
「いいのか?」
「私には、必要ないもの・・・・」
「え〜っと、悪いな、じゃあ明日、整備の人と一緒に取りに来るから」
「ひとつだけ、約束して」
「なに?」
「・・・死なないで」
「当たり前だ、誰の弟子だと思ってるんだ?」
「そうだよね・・・・あ、もうこんな時間
じ、じゃあ気をつけてね、風邪なんか引かないでね?」
「あぁ、じゃ、また明日」
しかし相変わらずなんだな
・・・どんなパーツがあるんだろう
楽しみだな・・・・・・
そうしているうちに陽が暮れてきた
陽はまた沈んでいく
・・・・偽りの陽が
作者:九十九さん
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