サイドストーリー

レイヴン試験終って
…受かったんだな俺達レイブン試験に…
ガキのころは、あんだけ嫌だったのにな。それがいまや、レイブンか…
小さいころはそりゃACに憧れたさ だが結局殺し合いだったんだ…
あいつは、親父に憧れていたからなACに乗るのもレイブンになるのも抵抗無いだろうがな…
いや、むしろあいつは親父達の仇を打つ為にレイブンになったんだろうな…
そして俺はあいつを守るため、約束を果たすためになったんだったな…

リーリーリーリーン
「うん、寝てたのか? …何時だ今は?」
リーリーリーリーン
「20時か微妙な時間だな。さてどうしようかな」
俺はどうやら飲んでる間に眠っていたらしいな、らしくないなもっと強かったと思ったのだが。
と思って伸びをした瞬間「ビシャーー!」
「のわっ!?」
「何ひとが来てるのに無視するのよ〜」
「居たのかヴィネ、いつのまに?」
「さっき呼び鈴鳴らしたのにまったく反応しなかったじゃない、それで入ってきたのよ〜」
「はいはい、そんで何の用なんだい」
「あ、もとにもどってる〜 よかったよ〜」
「うん、なにがだい?」
「口調だよ〜なんかレイブン試験のときから変だったじゃない」
「あ〜、あれか緊張してたんだよ俺も、でなんだい今日はこんな時間に」
「あ、ひっど〜い合格したんだからお祝いしようと思ってご馳走持ってきたのに〜」
「ちょっと待て、今なんと仰いました?不吉な言葉が聞こえたのだが…」
「え、だから〜ご馳走を…」
「ヴィネ明日からはACをGC(グローバルコーディックス)の格納庫に移さなくてはならないし
 それに伴ってGCのそばに引越しする必要があるんだ」
「だから〜なんなのよ〜」
「はっきり言わしたい様だな。お前の料理は殺人的威力をもっている。
 世のため人のため作らないほうが良い」
「ひどいよ〜デューク君」
「ま、俺が作るよ、適当にくつろいといて」

こうして何気ないフリーのAC乗りとしての最後の一日が終った。
作者:権之輔さん