アリーナ前編
GCオペレーティングルームロビー 10時
なかなかスッキリした先進的な部屋で中央にマザーコンピュータが置いてある。
「始めまして、私はレイン・マイヤーズ。あなたのオペレーターを勤めさせて頂きますよろしくお願いいたします。」
「こちらこそよろしくお願いいたします。」
「ところでACはすでに格納庫に移動済みですね。登録すれば今日からアリーナに戦うことができますよ。どうしますか?」
「ああ、じゃあやって見ようかな。じゃあ頼むね。」
「ええ、すでに登録済みです。」
「えっ、もう登録してるの?早いね。まるで先を読んだみたいだ。」
「オペレータの仕事は依頼の内容を伝えるだけではなくミッション中における精神的支えにならないといけませんから、
もっともそのレイブンと合った人がなる様になっているのですよ。
すなわち究極の仲良しさんってことになりますからレイブンとオペレータの交際も結構あるようですし。」
「じゃあ、合格者の性格と一致しない場合はどうなるんだい?」
「その場合は筆記適正試験の時点で落ちることになっています。」
「結構ひどいもんなんだな。」
「運も実力のうちですから…」
「じゃあ君も新人ってことかい?」
「ええ、ですが訓練は受けてますから任せてください。
早速ですが今日の試合は相手はアデュー、機体はスカイダンサー試合開始時間は11時です。そろそろ準備を始めてください」
「了解した」
「期待してますよ!!」
GC格納庫10時30分
ここにあるのは俺の機体「ヴィルトフント」MWG-MG/350にMLB-LS003
そしてMWC-OC/15を装備した軽量二脚OBコアでバックブースタをつけている
「よし、行くぞ相棒!」
俺はコクピットに入ると深く息を吸ってから機体を動かし始めた。
アリーナ11時
「本日の第五試合は新人のデューク対アデューさてさてどうなるか楽しみです。」とアナウンサー
そのとき機体に通信が入ってきた。
「ハハハ、そんな機体で俺に勝つもりか。そんなにあまくないことおしえてやる。」とアデュー
「デュークがんばってください。相手の武器はCWG-RF-200とCLB-LS-1551です。こんなところで躓かないでくださいね。」
とレイン
「了解した。任せとけ」
そのとき試合開始の合図が鳴った。
俺は小ジャンプで跳ねながらスカイダンサーに近づいていき中距離ぐらいの距離にたって様子を見た。すると
バシュン!バシュン!バシュン!
景気のいい音を立てながら玉が見当違いのほうへ飛んでいってる。
「!!!???これは油断させるための作戦か?」
俺は、さらに距離をとってみた
バシュン!バシュン!バシュン!
「……まさか?」
俺は思うことがあり入場口の屋根の上に乗ってみる
バシュン!バシュン!バシュン!
相変わらず景気のいい音を立てながら見当違いのほうへ飛んでいきます
仕方が無いから俺は回線を開いてレインに聞いてみる
「もしもしレインさん。彼はどうしてレイブンになれたんでしょう?
ロックオンもしてないのに打ってきてます。しかも見当違いのほうへ飛んでますよ。」
「きっと一緒に受けた人の腕が良すぎたのでしょう…いやむしろそうであることを祈りたい気分ですよ…」
「なんか戦うのかわいそうになってきたぞ」
とレインと会話をしてると
「コラ!!貴様戦闘中に何のんきに女と喋ってる」とアデュー君から通信が
さらに
「俺と戦うのがかわいそうだと!!そのせりふ後悔させてやる」
相変わらず景気よくライフルを撃ちながらアデュー君
なんか気分的にむかついたのでこちらも武器を構えます。
「どう後悔させてくれるかやって貰おうか、この雑魚が!!」
そう言うと俺は屋根から飛び降りながらOCを射出しアデューのすぐ後ろに着地
さらにバックブースターを使いアデューの前に移動と同時にブレードでライフルを切りつけ使用不能にする。
さらに小ジャンプ移動でOCを展開してる所から離れ。マシンガンを構えて空中から4秒ぐらい銃弾の雨を食らわした。
彼は果敢にもそのまま向かって来たのでさらにブレードで二回切りつけ
反撃とばかりに振ってきたブレードをバックブースターでかわし追撃としてさらにブレードをお見舞いする。
そうするとブレードが機動部を焼ききったのか煙を出しながらスカイダンサーの動きが止まる。
それと同時にアナウンサーの声で「勝者デューク!!」と高らかに宣言してます。
「相変わらずアデュー勝てず!! 彼が勝てるようになる日はくるのか!?午前はこれで終りたいと思います。
午後は13時から本日の見所の一つであるレイブンランクB-6のブレイ対B-5のラインさてこの勝負どうなるか見ものだよ!!」
「あ、ラインさんとブレイさんか…見てみるか」
GC格納庫休憩室付近11時50分
あのあと俺はそのままシャワールームで汗を流して休憩室でくつろいでいた。
「お疲れ様でした〜。圧勝だったね〜。」
「あれに負けるほうが難しいと思うが…ヴィネ来てたのか。」
「うん、オペレータの人にあいさつして話してたらデューク君の初試合があると聞いて見てたんだ〜」
「じゃあヴィネも今日試合か?」
「うんん、午後からは上位ランクのレイブンの戦いになるんだって。ご飯食べてから見ようよ〜」
「ああ、じゃあそうしよう」
そうして休憩室から出ようといたところ見知った顔が向うからやってきた。
「あ、レインだ」
「あれ、アリスちゃんだ〜。お〜い、アリスちゃん!!」
どうやらレインとヴィネのオペレータのようだ
「お疲れ様でしたデューク。中々の物だったですよ。」
とねぎらいの言葉をかけてくれるレイン
「キャー!やっぱりヴィネちゃんが言った通りすごかったね!!」
「私の言ったとおりでしょ〜デューク君は強いんだから〜」と意気投合してるヴィネとアリス
状況がわからずついていけない俺
「あちらはアリス・C・レットホット、ヴィネのオペレータです。4人で食事に行かないかと誘いに来たところです」
と説明してくれるレイン
「そうだな、13時からの試合が見たいから近場でうまくて早いところを案内してくれないか?」
「そうなると思って近くでおいしいところはすでに探してあります。さあ、早く行きましょう」
アリーナ観客席12時55分
「なんだかドキドキするね〜」「まったくだね〜」とヴィネとアリス
「どのような戦い方をするか楽しみだな。」
「二人とも凄腕ですからね。それに二人ともアリーナの戦いというものを理解してますからね。
確かデュークもヴィネもM・Glasiasuでしたね。」
「ああ、ところでCランク以上になるとランクの変動が変わるんだって。」
「ええ、そうです。基本的にワンシーズンの成績で決まるようになっています。すなわちE,Dランクは前座ということですね」
「あなたの腕なら次のシーズンからCで戦えると思いますよ」
アリーナ13時
「スクイードMK-0でる!」
「エターナル行くぞ!」
二人ともブーストで接近中距離あたりで主力武器であるリニアキャノンとプラズマライフルを撃ち放つ
バシュュューーーーー!!
ズキュューー!!
二人ともギリギリでかわす
「うおおおーー!!」湧き上がる観衆
「なるほど、アリーナの戦い方とはそう言う事か」
「どういうことなの〜」
「すなわち、いかにして観衆を沸かすかだよ」
それから先お互いライフルとチェインガンで牽制しつつ接近してはブレードを使う
ブレード同士の応酬となりしかし出力の差からかエターナルはブレードを断ち切られてしまう。
ビットを射出しながら若干距離をとるエターナル それを追撃しようとするスクイードMK-0
「ちぃ!」ビットとチェインガンとEOの同時攻撃のため距離をとるスクイード
自動追尾してくるビットをライフルで打ち抜きながらOBを発動して接近しようとする一方
エターナルもそれを待っていたかのごとくプラズマで狙いを定めて打つ
ズキュューー!!
「甘い!!」上空にブースタを吹かして回避しその位置からリニアキャノンを撃つ
バシュュューーーーーーーー!!
「片腕なぞくれてやる!!」エターナルの左腕にかすり吹き飛ぶ
しかしエターナルは果敢にもそのまま近づき零距離でプラズマライフルを発射する
ズキュューー!!
「くっ、直撃とはな」
コアにこそ直撃しなかったもののスクイードの頭部が無くなっている。
「勝負あり!!! まさに第一試合にふさわしい緊迫した試合でした!」
興奮してるアナウンサーに沸きあがっている観衆
「本当にいい試合でしたね」
「まったくだよ〜」「ねえ〜」
「確かにすごい試合だったな」
確かにすごい試合だったな後で格納庫のほうに行ってみよう…
作者:権之輔さん
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