サイドストーリー

運命の下で

ふと風が吹き、砂が舞い上がる。

それは大きな渦を象ったかのように激しい。

砂塵の中に2つの影が浮かぶ。


やがて風がやんだ。

動くものはない。

そして音もない。

静寂しきったこの空間。

澄み切った青空が広がる。

光が2人を照らし出す。

彼らの瞳には何が映っているのだろうか?


『……お前と出会って、俺の中で初めて生まれた感情がある…』

『…ふふ、私にも余計な感情が生まれてしまった。』

[友情]

幾多の修羅場を共に切り抜けてきた。


『これでお別れだ。』

彼らは親友。

『ああ……』

同じ空の下で生まれた者。



『メインシステム、戦闘モード起動します。』

『戦闘システム起動』

レイヴンという名の下で……
作者:エマイルさん