サイドストーリー

空中要塞侵入 後編
 それから2日攻撃は続いた。しかし何度組み合わせを変えて出撃しても前と同じACが出てくるのだった。
 
俺は目を覚ました。白い天井が見える。体中が痛む。
「ここは?」
「気が付いたようですね。ここは輸送機の中です。
プロフェッサーがあなたのACに発信機をつけていたので発見することができました。」
「今はいつだ?」
「あなたが落とされてから2日経っています。」
「そうか・・・・。俺と出撃したやつらは?」
「解りませんね。」廊下を走る音が聞こえプロフェッサーMが部屋に入ってきた。
「おおゼロ無事だったか〜。それからラグナは修理が間に合わんぞ。」
「そうか・・・あれはできているな?」
「もちろんじゃ!!!  まずコアのOB出力を強化!出力を強化しまくったジェネレータ!
ショットガンとエネルギースナイパーライフル内蔵型
デュアルブレード!ブレードはもちろん影龍じゃ! あと両肩のブースタ内蔵型ステルス! ブレードは従来のオーバードライブではなく
オーバーリッミトを採用!今までの3〜4倍の出力が出るはずじゃ! 最大出力はセラフにも匹敵!
ステルスは戦闘システムが起動していれば常にステルスが発動!あと光学迷彩機能も付いておるぞ!
それからステルスをパージした場合付いてたときより遅くなる。」
「なんかむちゃくちゃだな・・・・ここにあるんだろ?」
「あるとも!」
「ちょ、ちょっと!あなたはけが人なんですよ!」
「うるさい・・・・」俺は医師を跳ね除けるとガレージへ行ってコクピットに入った。
「あなたはけが人なんです!無茶です!」
「さて・・・それはどうかな?」俺はコクピットにあるプラグを後頭部に差し込んだ。体中の傷が消えてゆく。
「そんなばかな・・・・・・」
「これが現実なんでね。プロフェッサー要塞まで頼むぜ!」
「おおし!出発だ!」輸送機は要塞へ進路を取った。
「ゼロ 今要塞にACが投下されたってよ。あと少しだ準備はいいな?」
「当然だ・・・・・。いや・・・・ここでいい・・・ここから飛んでいく・・・・・」
「そうか・・・よしハッチを開けるぞ。」ハッチが開いた。そこから飛び降り要塞に向かってブーストを入れた。
「ゼロ今度は死ぬなよ!」
「今度は死なないさ・・・・・たぶん・・・・」要塞に向かって一筋の光が向かっていった。
 
「何だ?反応が感じられないぞ。」
「昨日まではあんなに激しい攻撃をしてきたのに・・・・。」
「今のうちに入るとしよう。」
「解った。サイラス 俺が見張ってるから開けろよ」カイルはEOを出してあたりを警戒した。
『ゲートチェックロック解除できません』扉はロックされている。
「まあ当たり前か」サイラスはそう言うとパイルバンカーで扉を殴りつけた。
「ありゃ?」
「どうした?」
「いや 簡単に壊れたから・・・」
「そうか。こちら1班これより内部へ侵入する。」
 
「おかしいですね 昨日までは激しい抵抗があったのに・・・・」
「そんなこと言っていても仕方がない。行くぞ。」
「了解しました。」ジェットがブレードを振ると扉が崩れ落ちた。
「さすがですね。ちゃんとロック部分を破壊してある。」
「こちら2班進入する。」
 
「や〜やっと扉に着いた〜」
「やっとじゃないですよ!フィーさんが遅いから時間かかったんでしょ!」
「しかたねーじゃん。フロートと重量逆関節じゃ速度差があるって。」
「とにかく進みますよ。」クリスが扉のコントロールパネルを操作した。
『ゲートチェックロック解除できません』
「それみろ。扉壊せばいいだろ?」
「私のはミサイルしかついてないんですよ!」
「はいはいはいはい」フィーはブレードを何度か振ってとびらを壊した。
「こちら3班これより進入します。」
 
「敵がいない・・・・罠か・・・?」
『1,2,3班は進入しました。』
「まあいい・・・・・」シリウスはブレードを振って扉を破壊した。
「こちら4班進入する。」
 
扉から入ると奥にエレベータがあった。エレベータに乗り、降りるとアリーナほどの広さのところへ出た。
そこには赤と黒のACがいた。
『目標確認・・・・排除開始・・・・』
 
「ナインボール!?」
「やるしかないだろ!」カイルは右手のライフルと左手の投擲銃、そしてEOでの連続攻撃を与えた!爆煙で相手が見えなくなる。
煙がやむとこげ跡が付いただけのナインボールの姿があった。ナインボールから大量のミサイルが発射される。
「はっ!」サイラスはブレードから光波を出してミサイルを打ち落とした。
「そんなもんに当るかよ!」チェインガンを撃ちながら相手の周りを回る。
「カイル!さっきの連続できるか!?」
「できるさ!」4つの銃でナインボールを撃つ。ナインボールの体のあちこちが壊れてきた。
ナインボールの3連パルスライフルが飛んできた。避けきれず被弾する。チェインガンの片方が吹き飛んだ。
「ちっ!損害35%!?たった2発でこれか!?」
「サイラス大丈夫か?」
「大丈夫だ。斬るから援護頼んだ!」サイラスはもう片方のチェインガンを撃ちながらOBで突撃した。
「やれやれ厄介な依頼だ。」ナインボールにロケットなどを撃ち込む。ナインボールがロケットを避け隙ができた。
「オーバードライブ!!!」出力の上がったブレードで斬られナインボールは爆発した。
「やったぜ!」
 
「俺が押さえ込むから切ってくれよ・・・。」
「解りました。」ジェットはカトルのチェインガンの援護を受けながらナインボールに突っ込んでいく。
ナインボールはミサイルを撃ち出した。
そのミサイルのいくつかはカトルに当った。
「じゃまだ・・・!」パルスライフルがジェットのほうを向く、前に懐に入り込んだ!左腕でパルスライフルを押さえつけた。
反対の腕でパイルバンカーをナインボールの左腕を貫く!
「今なら斬れる!」カトルは回り込んで接近する。トロンベの左腕のフレームが悲鳴を上げる。ふいに肩のグレネードが動いた。
「撃たせん・・・!」肩のロケットをグレネードに撃ち込み攻撃を阻止する。
「はぁぁぁぁぁ!!!」カトルがナインボールの胴体をなぎ払う!上半身と下半身が分かれた。そして動かなくなった。
「やったようだな・・・。」
「ACのうで何とかなりますか?」
「フレームがバカになったがまだ大丈夫だ。」
「そうですか。」
 
「やつか!ミサイル撃ちまくれ!」
「人づかいの荒いこと。」しかもフィーが言った直後にはもうすでに撃ちだされたあとだった。
フィーがカラサワを連射する。ミサイルとその何発かは赤と黒の装甲に当った。しかしそれほどきいていないように見える。
パルスライフルとカラサワがぶつかって光を撒き散らす。ナインボールのモニターが焼けた。
『目標ロスト・・・・・??』
「いまだ!」カラサワとミサイルがナインボールに集中する。ナインボールが突如動き出す。
グレネードを字面に向かって撃ち攻撃を防ぐ!続いてブレードの刀身が飛び出した。光波が当りダメージを受ける。
「何っ!1発で4000も!?」クリスも光波を食らったようだ。左腕が落ちている。ナインボールが接近してくる。
2人は下がった。ナインボールが落ちた腕の近くに来た。
「あれを撃てば!」カラサワを落ちた腕へ撃ち込む。カラサワは命中し大爆発を巻き起こす!
「やったか!?」爆煙がやむとナインボールの姿は変わり果てていた。
「やったぞ!ACは大丈夫だな?」
「腕はなくなっちゃったけどいけるよ。」
 
俺は要塞の入り口に来た。扉は破壊されている。その中で戦いの気配を感じ中に突入した。2機の何かが戦っているのが感じられる。
エレベータの扉から出るとシリウスがナインボールと戦っていた。
「新手か!?」
「シリウス俺だ・・・」
「誰だ!」
「ゼロだ・・・」
「まあいい!あいつを倒してからだ!」シリウスはマシンガンとオービットをパージしてナインボールに突っ込んでいく。
ナインボールはブレードをはじく!はじかれた勢いを利用してブレードを突き出した!パルスライフルにあたり使用不能になる。
「俺のことを忘れるな・・・・!」俺はブレードを振り下ろした。ナインボールの両腕が切断されバランスが崩れる!
そこに蹴りを入れてシリウスの方へ飛ばす。シリウスはブレードをナインボールの横から突き刺した。
ブレードを抜くとナインボールは崩れ落ちた。
「さてあんたは誰だ?」シリウスが捨てた武器を拾いながら言う。
「ゼロだと言ったはずだ・・・・・」
「まあいいいくぞ。」シリウスは扉へ向かっていた。

作者の一言
今回はあまりにも長かったため前後にしました。 あと話の中で言ったように今回はちとやりすぎました。
あまりにもむちゃくちゃです。永久ステルスなんて悪魔・・・・・。
作者:ZEROさん