サイドストーリー

忌むべき者
「しかし、さすがはマルクさん、こんなにパーツ持ってたなんて・・・
知らなかったよ」

「なんたって伝説のレイヴンだもの、アリーナ伝説の1位、無敗の王者」

(伝説ね・・・)

クロスはその言葉を聞いて少し感慨にふけった


「それじゃあ・・・、気をつけてね、本当に死なないでね?」

「当たり前、じゃあな、お前こそ元気でな」

「うん、がんばってね」








「しかし、このパーツの山はどうだ・・・・」

「これだけのパーツがあればACの一機や二機、楽々組み立てられますね」

「じゃあこのアセンで・・・、」

「どれどれ・・・、わかりました、明日までには・・・・」






翌日、クロスは組みあがった機体をテストがてらにアリーナに参加させることにした





今回の相手はひとつ上のアデューと言うレイヴンだった

「レディ・・・」

機体はハンドグレネードとブレードを装備している「フォーチューン」という機体だ
使いづらいが、使いこなせる自身はクロスにはあった

「ゴーーッ!」

始まった・・・
クロスは内心上がっていた
アデューはまともにブースターも使えないらしく、歩いてこちらに接近してくる
「初戦の相手がこんなんで良かったぁ〜」


「今度こそ・・・!」
アデューはまともにロックもできないのか、ライフルをただ乱射してきた
もちろんそんなことで当たるわけはないのだが・・・

「こんなところで止まっているわけにはいかないんだ、どけ!!」

そういうとハンドグレネードの引き金を引いた
巨大なその凶弾はアデューの機体に直撃し、爆炎が辺りを包んだ
当たり所が悪かったのか、アデューはまったく動かない
しかし俺は構わず凶弾を撃ち続けた・・・・



気づいたら俺は勝利していた



あれから一週間、俺はアリーナで資金集めをしていた
本来なら依頼で資金を得るレイヴンなのだが、こっちのほうが手っ取り早いのである
次の相手はフィクサーとか言うやつだ

「ん?メールが・・・」

PCにメールが入ってる・・・、何だろう、依頼かな





発信者  フィクサー
次はお前とだな
悪いが今回は本気を出させてもらおう
次ぎ、頑張るんだな






こんな古風な事をする奴が居たとは・・・

・・・・くだらない

少し乱暴気味にPCを閉じた
作者:九十九さん