サイドストーリー

バレルダム
海中での戦闘から1週間がたった
どうやら海中でのACの戦闘は皆興味があるらしく
ゼルは質問攻めにあう毎日だった
そんな時ミラージュの報告がコーテックスに届いた
『ゼルディウス・ハッティマン。オペレーター室に至急お越しください』
館内放送が響いた
「やれやれ、質問が終わったと思ったら今度はなんだ?」
ゼルは小走りでオペレーター室に向かった
「レイブン来ましたか・・」
「あぁ。で、なんなんだ?エミルナ?」
「前回の海中での戦闘後ミラージュは海底の捜索をしました。その結果です」
「なるほどね。しかし何故クレストは捜索しなかったかな・・」
「それは分かりませんね。きっとお腹が痛かったのでしょう」
「!!??ッ」
「まぁ、いいです。では報告させてもらいます。
X−329、Y+58、Z−809地点で遺跡の発見がありました。
これは数世紀前に作られたものが現在海中に沈んでいたみたいです。
内部を調べたようですが特に何か新しい発見はなかったとのことです。
しかし、遺跡の一部に移動した形跡が見られキサラギが何かを回収した可能性があるとのことです。
しかし見当もつかないためミラージュは今回の件より離脱をするとのことです。以上がミラージュよりの報告です」
「なるほど。しかしミラージュがただで引くとはな(何かありそうだが)」
「そうですね。今回の調査には私もいささか疑問を持ってしまいます」
ピピッ
突然エミルナの携帯型通信機器が鳴った
「ん?レイブン、どうやら依頼のようです」
「依頼か、この一週間何もなかったからな。いい機会だ受けよう」
「分かりました。では依頼受諾のサインを・・」
「よし、これでいいな。で?依頼内容というのは?」
「クレストからですね」
「ゲッ!そういうのはサインする前に言えよ!!」
「言おうと思ったらあなたがサインしたんです。まったく人に責任を押しつけるなんて!恥を知りなさい!!」
「すいません・・。ってオイ!」
「今回の依頼はクレストからのものです。今回は・・」
「(無視かよ)」
「聞いてますか?」
「モチのロンだ!」
「今回はバレルダムへと向かってほしいとのことです。どうやらキサラギのACが暴れているようです。
敵は一機のみですね・・。機体はアジバルドのようですね」
「あいつか!フフッ俺の新型のライフルを試すチャンスがきたか!」
「・・そして今回クレスト側が遼機を雇っています。そちらの方といっしょにミッションを遂行してください。
名前は・・、あっ、カトルさんですね」
「何ッ!?退院していたのか!?おのれ、今回は揉まれたりせんぞ!!」
「いえ、やっぱり揉まれてきてください。彼は今やAランカーです」
「エイ?あぁ、軟骨魚類のあれね!」
「レイブン・・」
「ミョーーー!!行くよ!今すぐにさぁ!!」
ゼルは半ベソをかきながら格納庫へと向かった

格納庫へ着いたゼルは久しぶりにカトルに出会った
「久しぶりだな、ゼル!!」
「(タメ語の域を越えてる!)あぁ久しぶりだな」
ゼルは目を泳がせながらアチラコチラを見たがカトルの服にワッペンが付いてるのが目に入った
「なぁ、カトル。そのワッペンはなんだ?」
「あれ?気づいちゃいました!?いやー内緒にしようと思ってたんですけど
実は僕Aランカーになっちゃってねー!コレ『Aの称号』とでもいいましょうか!!」
「な、なるほどねーーーー」
ゼルは体が九の字になっていた
「んじゃ早速倒しに行くか!ゼル!」
「そっすねー!行きましょう!」
ゼルはもうダメだった
二人はACに乗りこみヘリへと積んだ
「早速現場へと向かってくれ」
ゼルはココぞとばかりに言った
「さすがだなゼル。俺が話す手間が省けたよ」
「クッソー!!!早く出せ!パイロット!!」
「わ、分かりましたよ!自分に当たらないでくださいよ!
それでは15時56分、ACニ機積んで出る」
『了解した。発信を許可する』
ババババババババッッ
ヘリは二人を乗せて発進した
これが始まりだともしらずに・・


「よーし、あんちゃん達!しっかり稼いできな!」
「はいよ、んじゃ行くか」
クフォーーーン
「待てよ!ゼル!」
クフォーーーーン

ガシィィィィィィーーン
「おいおい、酷い荒れ様だな・・あの時のACが相手なんだろ?
どこに行ったんだ?」
「そりゃ、分からないが・・。ん?カトル、機体が少し変わっているようだが?」
「ん?あぁ、気づいたか。防御力がないに等しかったからな
AC全体に追加装甲を付けたんだ。多少重くはなったがな」
「なるほど、フルアーマーってやつだな」
「ま、そんなとこだ。にしてもどこに行きやがったんだ?」
「まて、今詮索中だ・・。ん?反応がある。どうやら南南西でダムの警備部隊と戦闘中のようだな。行くぞ!」
「よし!」
キュイイイィィィィィイーーン
ズバゥゥゥゥウウウウウン
二人はOBをふかしアジバルドの元へ向かった


「クッソーー!落ちろーー!」
ズガガガガガガガガガッッッッッ
「効かぬわ!ザコめが!引っ込んでいろ!」
ズンドドドドドドッッ
「ウワーーーー!!!」
「フン、骨のないやつどもめ!このルーク様の手にかかれば・・
ん?レーダーに反応。レイブンか!この信号は奴等か!!」
キュィィィィィイイイインン
ガシンィィィィィィンンンン
「久しぶりだな、バカタレ」
「なんだと貴様!我を誰だと・・!」
「なぁ、ゼル。さっさとやっちまおうぜ!」
「そうだな。では前回と同じように俺は下がるぞ」
「了解した。イクぞ!」
ズバァァァァァーーーンン
  ズバーーーァァァァァンンン
「フン小癪な!その程度の攻撃が効かないことは分かっているだろう!」
ルークの機体には相変わらずダメージを与えられなかった
「ダムのゴミにしてくれるわ!!」
ズドドドドドドドド
ドズン  ドズン ドズンドズン
 ドズン ズンズン
「チッ!相変わらず厄介な攻撃力だぜ!」
バキーーーン
一発の銃声が鳴り響いた
カンッッッッ
「チッ!以前のように弾倉は破壊できないか!!」
「フン!またもや、そんな遠くで攻撃しおってからに!
貴様から落ちろ!!」
ッッッッッッッガーーーーン
「なに!単発で撃ってきた!しかもここまで届くのか!クッ!」
クフォーーーン
ゼルは間一髪避ける事ができたが弾は後ろの岩肌に着弾した
ゴズゥゥゥゥゥゥゥウーーン
「なんて攻撃力だ!一発でおしゃかになっちまぞ!」
「俺のKARASAWAでもダメだ!どうするゼル!?・・、そうだ!またエミルナに!」
「フン貴様前回のようにはいかんぞ!」
「(チッ読まれてるか)しかたないゼル!俺らだけでなんとかしよう!」
「そうするしかなさそうだな。んじゃイクゼッェェェェェェエエ!!」
バキーーィィン バキィィィン
バキィィィーーン

カンッ  カン カンッッ
「クッまるで歯がたたん!」
「今度は俺だ!」
ズバーーン   ズバーーーァァァァーン
ズバァゥァァァァーーン

ドゴゥゥゥゥン ドゴゥゥゥン ドゴウゥゥウン
「チッ!どうすればいい!?」
「フハハッハ!どうしたレイブン共!アリンコ以下だぜ!くらいなッ!」
ズゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッゴ
 ズゴゴォゴォゴォゴォゴォゴォゴォーーーーン
「クソ!!!」
ドガーーン  ドガーン
ドガーーーン        ドガーーン
   ドゥガズゥンン
ゴズゥゥゥゥン
「チィーー!マジでどうする!弾切れは狙えないぞ!!」
「さぁ!どうしたジャリ坊共!俺を楽しませてくれ!!」
その時急に通信が入った
「ゼルッ!」
「なんだカトル!」
「ダムのほうから巨大だ生態反応があるんだが・・」
「ん?生態?」
ゼルとカトルはダムの方を見た
つられてルークも見た
すると・・
ズゥバァァァアアアアアアアアアアアンンンンン
突然巨大な生物が出現した
「な、なんだコイツは!?どっから湧いて出やがった!!」
「コ、コイツは・・」
「なんだ知っているのか!?ゼル!?」
「コイツは俺がグラン採掘場で見た生物に似ている・・?」
「なんだってぇ!?」
「ヌゥウ、貴様等の新型兵器か!?」
「な、貴様等キサラギのものだろ!!」
「何を言っている!!我等キサラギはこんな生物兵器など持っておらんわ!!」
「(コイツ・・知らないのか!!)クッ!くるぞ!」
「チクショー!あいつとこのデッカイの同時には相手にできないぞ!
どうするゼル!!」
ズシュゥゥゥゥーーーン
その生物が3人を攻撃してきた
「クッソー!マジでどうする!?」
「おのれぇ!この俺様にたてつこうとは!!いい度胸だ虫めが!!
おい貴様等!一時停戦だ!このゴキブリをぶっ殺すぞ!!」
「な!、いっしょに戦う?(どうやらコイツは本当に知らないらしい)
よし分かった!迎撃するぞ!イクぞ!カトル!」
「まかせな!オラァ!!!」
ズバーーーン  ズバーン   ズバーーーン
「死ね!虫コロめがぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
ズドドドドドドドンンン
「クッ!(倒せるのか!?)」
ズガーーン       ズガーーーーーーーーーン
ズッゴゴゴゴゴゴゴンンン   ズゴンンン
「やったか!!??」
着弾の煙の奥から謎の生物の赤い目が光って見えてきた
ズシュゥゥゥゥーーーーン     ズシューーーン
  ズシューーーウウン
「グオ!おのれぇ虫の分際でぇぇ!!」
「このままではダムが決壊する!なんとしても食い止めねば!!
(そうだ・・あの時は制御装置みたいのを・・)どこだ!?
どこにある!!」
「なんだ!ゼル!何を探している!!」
「制御装置だ!以前アレとよく似た生物と戦った時それを破壊したら
止まった!」
「死ね死ね死ね死ね死ねぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!」
ズドドドドドドドドドドドドドンンンンン
    ズドドドドドドドドドドン
相変わらずルークは攻撃し続けた
「ルーク!制御装置を探せ!!」
「なんだと!貴様、俺に指図するのか!」
「(そうだコイツは敵だったか)いや!ヤツを倒してくれ!」
「貴様なんぞにいわれなくても!!!!!」
ズドドドドドドドンンンンン  ズドドドドドンンン
「(単純なヤツだ・・)カトル!制御装置は見つかったか!」
「いや、まだだ!どこにあるんだ!」
「クッ、このままじゃ本当にヤバイ・・」
ゼルとカトルは必死に探したが見つからなかった
その間にも生物の攻撃でダムが軋み始めてきた
「クッ!どこにある!!ん?レーダーに反応?
上空に飛行物体?」
「ゼル!何をやっている!?見つかったのか!?」
「・・拡大。やはりそうか。カトル!制御装置は上だ!
浮かんでやがった!破壊する!」
ゼルは上空の物体へと照準を合わせ狙撃した
ズガーーーーーン
カンッ
「クッ!当たったはいいがダメージを与えられない!
俺の火力では無理か!!・・そうか!ルーク!!」
「何!貴様、俺を呼び捨てに!!」
「どうでもいい!あの上に浮いている物体を破壊するんだ!」
「おのれぇ、命令口調でぇ!」
「(クッ!)ルーク様お願いします!」
「まかせな、カス野郎!!」
ズドゥゥゥゥゥウウウウンンンン


スゴゥゥゥゥゥウウゥウウゥゥゥゥン
「やったか!!??」
制御装置と思われた物体は破壊され、生物は活動を停止した
「フン!カスめが!!」
「やったなゼル!」
「あぁ、あの馬鹿に感謝だな・・」
「フフフ。これで邪魔はいなくなったなぁ」
「おいゼル!あいつまだやるつもりだぞ」
「そのようだな。少々厳しい」
「あぁ俺もだ弾数も0だぞ」
「俺もだ・・。厄介だな」
「フン、どうやら弾切れのようだなジャリ坊共!これで終わりにしてくれるわ!!!」
カチィッ
「ん?なんだ?」
「おのれぇ!!弾切れだと!!貴様等、命拾いしたな今日のところはこれで勘弁してやる!!」
キュィィィィィイイイーン
ズバァァァァァアアアーーーン

「フー、あいつも弾切れだったか。なんとかだな、ゼル?」
「あぁ。そのようだ・・」
「今の生物か?」
「あぁ、制御装置で動く生物。姿形も酷似していた。
偶然ではないだろう」
「何かありそうだな」
「あぁ。カトル、俺はもう一度グラン採掘場へ向かう
そこに何があるのか、そして俺を見つけに行く」
「ハハッ。どうやら俺も付いて行かなきゃならないみたいだな」
「カトル・・」
「ま、もう船には乗っちまったしな。俺の勝手さ」
「恩にきる」
「まぁ、しみったれた話しはここらにして帰るとするか」
「そうだな。帰ろう」
バレルダム上空には黒い雲が夕日を隠していた
二人のこれからを暗示するように・・


『バレルダム』完
作者:ユビキタスさん