AC3SL リベンジ オブ エンドレス
「逃げて!早く!!」彼女は叫んだ。
キィィィィィィ・・・・。
青いACが機体から火花を散らしながらブーストをかけていた。
レーダーに一つだけ赤い点がついている。見たことのないAC。それは突然現れた。
「あなたのこと・・・好きよ。だから・・・生きて。・・・」それが彼女の最後の言葉だった。
いつの間にかレーダーからは機影は消えていた。彼は作戦領域を離脱した。
「これくらいの依頼なら俺にも出来るかな。」
まだ二十歳になっていない、16、7くらいの少年が一緒にいる5、6歳くらい年上の女性に聞いた。彼女は首を傾げて、
「どうかしらね。あなた、最近レイブンなったばっかりでしょ?しかもこの前の依頼だって私がいっしょにいたから良かったもの。
もし、いなかったどうなってた?わかるわよね?」
「あれは・・・余裕と思ってマシンガン乱射してたら・・・」
「弾がきれた。しかもついでにイクシードオービットも一緒に乱射してエネルギー切れで、ブーストもつかえない。
軽量型だからって、ミサイルも付けず。唯一の最後の武器である、あなたのお気に入りの「月光」もエネルギー切れで使えない。
おかげさまで、ふつうにやっていればかなり貰えた報酬をパーにしたのはどこの誰かしら?」
と少年の頭に指を突いて言う。
「うっ・・・」と少年は詰まらせた。
「は〜。」とため息をついた。少して彼女は「あっ」と声をあげて、
「これならどうかしら?アルク一人でもにも出来るんじゃない?」
と依頼書を少年―アルクに見せた。
「依頼主 ミラージュ
報酬 15000
依頼内容 不審者の排除」
と書かれていた。
「これを一人で?」
「そう。これくらいのこと一人で出来なと、ね。」
「セレシスがそういうなら・・・。」
と女性―セレシスに聞く。
「月光があるし、マシンガンもあるんだからなんとかなるでしょ。」
とセレシスがアルクに言った。
「じゃあ、契約してっと・・・。」
と契約のメールをミラージュに送った。
小一時間くらいでメールが帰ってきた。
「さあ、出撃準備をしなきゃね」
とアルクに笑顔で言った。
周りは暗かった。もう日が沈んでいるというのもあったが、立っている建造物が荒廃しているためさらに暗さを引き立てた。
『システム起動』
「さてと、時間だな」
アルクの青いACは赤く目を光らして起動した。
作者:ハンターさん
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