サイドストーリー

緊急依頼@コア:前編
依頼人:キサラギ
請負人:コア…他4名
報酬:250000C
依頼内容:レイヴン、緊急の依頼だ。
我々の進めていた未踏地区、
いわゆる「サイレントライン」にて新技術開発が行われている研究所が、
原因不明の事故により壊滅的打撃を受けた。
今回の依頼は、当研究所のデータ回収と原因不明の事故の調査だ。
「サイレントライン」故に、何が起ころうと不思議
ではない。そのため、今回は複数のレイヴンに依頼をした。
では よろしく頼む


「チッ! またつまらん依頼だ。」
舌打ちと共に簡素なデスクを叩いた。
既に夜中だがその家には 明かり一つ灯っていなかった。
彼の名はコア 本名であるか分からないが彼はそう名乗っている。
「他のレイヴンを雇うぐらいならそいつ等にやらせればいいだろう!!」
彼はそう言い放つと、もう一度デスクを叩いた。
「まあまあ 良いんじゃないかなそれぐらいなら」
広いキッチンの置くから少しトーンの低い声が聞こえてきたと同時に 部屋のライトが灯った。
「ファナレか…」
「それ以外誰がいると思う?」
25、6歳だろうか 金色の瞳をした青年が酒とグラスを持ってきた。
「こら! それは取って置きのリキュールで…」
「ケチらない ケチらない また買えるだろ その報酬で」
赤色をしたリキュールを ファナレは開けた。かんきつ類の様な匂いが漂ってきた。
「僕は まだ受けるとは決めていない! しかもそれは限定品だ おいそれと変えるものではない」
「アラッ そうだったのか 悪い 今度埋め合わせするから…な」
というと 勢いよくグラスに注いだ。
良いものと言うだけに コアはまだ沈んでいた。
「ああ もう 分かった分かった! 私のその報酬の3分の1、いや半分はやるから」
「それなら良し!」
2人は 少し酔いながらも酒を楽しんだ。
「仕方が無い このまま受けないわけにもいかないだろう」
コアは 仕方が無く依頼のメールの返信をした。
返信内容:
依頼は受けた 報酬をしっかり用意しておいてくれ

コアはまだ知らない…この依頼でたいへんなものを失ってしまう
そうとてつもなく大きいものを…
作者:ジェットさん