サイドストーリー

On the Guland 〜地上へ〜 (2) 邂逅
デューク達がM・Gulasiasuにやってきてもう数ヶ月がたつようになり
デュークのレイブンランクはCー5ヴィネはCー8にまでなってきた
ミッションの面でも各企業からそこそこの信頼を得るようになり依頼内容も報酬も増えてきた

「さてっ、なんか仕事が入っているかな」
デュークは自宅のPCでメールをチェックしていた
「お、あるある。えーとクレストから重要物資の護衛っだって報酬が前払い一万成功が二万悪くないな
詳しい内容は…新合金のサンプルを輸送するトレーラの護衛か…トレーラを狙うものが現れても積荷の防衛を最優先とするか…よし受けよう」

第三都市地区
「レイブン、よろしく頼む」
エレベータからトレーラが降りてきて通信を入れてくる
「了解、こちらこそよろしくそれではヴィルトフント任務開始する」
トレーラの行く道を先回りしていくそうすると…
「やはり居たか」
ごたいほどのスタータムDが待ち構えていた
そしてトレーラから
「情報が漏れていたか、レイブンこのまま強行突破する」
と通信が入ってくる
その通信を聞きながらパルスガンを放ちブレードで斬り付けて行く
そして前衛部隊のスタータムDを片付けた後
「おい、ゲートのロック解除を頼む、今の様子だと向うにもいるだろう気を引き締めといてくれ」
とトレーラに通信を入れる
「了解、ゲートロックを解除する」
「セクションゲート開放中」
とレインから通信が入ってくる
「セキュリティ維持のためゲートが閉じるまで待機してください」
「了解」
「ゲートロック解除」
そして第二ゲートが開くと同時に
「ランカーACジャトーエッジを確認、デューク気をつけてください」
とレインからの通信が入る
それと同時にトレーラから引きつった声で通信が入る
「ACだと、こちらは道を迂回する引き付けといてくれ」
「解った」

ジャトーエッジがオーバブーストで一気に近づいてくるそしてロケットを放ち意図的にこちらを狙ってくる
「む、さては迂回先に敵を置いているのかこれは、早く片付けないとな。しかしこちらの武装ではちょっと心もとないな…」
パルスガンを放ち牽制しながら近づいてきてはブレードを振り応戦しながらいい手は無いか考えていた
そのときデュークの目に閉じかかるゲートが見えた
「そうだ、この手があった」
ヴィルトフントをゲート後ろまで後退させそこで待ち構える
「デューク!ゲートキーを持っていなければゲートを開く事は出来ないですよ閉じ込められたらどうするんです!!」
レインから通信が入る
「まあ、見てなって」
そしてジャトーエッジが近づいてきゲートもかなり閉じてきた
「いまだ!」
ジャトーエッジに切りかかりそのままゲートから脱出するそしてそれと同時にゲートがしまりジャトーエッジは閉じ込められる

「卑怯者!!」
ジャトーエッジから通信が入ってくる
「悪く思うな任務を最優先させてもらう」
そう答えトレーラの下に向かう
ちょうどスタータムがトレーラにバズーを放ったところだったのでトレーラの前に出てバズーを受ける
「っく、やってくれたな」
そしてスタータムにブーストを吹かし近づき斬り付ける
「レイブン!!助かった、早かったな」
トレーラから通信が入ってくる
「気にするな、任務だからな」
そして研究施設前をうろついてるスタータムDをビットとパルスガンで撃破していく

「レイブン!おかげで無事物資を届ける事が出来た感謝する!!」
「任務終了お疲れ様です!」
とトレーラとレインから通信が入る
「ああ、ご苦労だった」
こちらもそう返す

帰還途中レインから通信が入ってくる
「お見事です、まさか敵を封じ込めるなんて」
「戦うだけが能じゃないからな」
と会話していたら
「デューク!!クレストから緊急の依頼です。
中央研究所に何者かが襲撃クレストのAC、MTも出ているようですが状況は厳しいらしいようです
重要物資の輸送が終るまでの時間稼ぎでいいのですぐに向かってくれとの事です。」
突然通信が入ったらしいレインから伝えられた
「解っただがこっちもダメージを受けてるしその様子だと火力の強い武器が必要だそれが無いと受けれない」
「修理および修理費はクレストが持ってくれるようです、それに火力の強い武器も用意し弾薬費もクレストが持つとの事です。
すぐに輸送中継地点に向かってください」
「解った、しかしやたら太っ腹だな弾薬費まで持つとは」
「デューク、それほど危険な任務なんでしょうやめるのなら今のうちです」
「いや、受けるよ」
「解りました死なないでくださいね」

輸送中継地点
「貴方がデュークですね我々はクレスト武器開発部のものです。このたびはCWG-BZ-50とCLB-LS-2551を提供させていただきます

バズーカのほうは比較的標準なバズーですが
重量と威力のバランスがいいのと接近戦なら弾側が遅いのがカバーできると踏んで付けます
2551のほうは攻撃速度を重視高機動の戦闘を目的としたものであるため貴方のアセンとマッチすると思います。
ただし従来使っておられた003と比べ刀身が短くなっておりますのでご注意を」
「至れり尽せりだな、そんなに危険なのか攻め込んできている部隊は?」
「ええ、一小隊で攻め込んでいるのですが信じられない強さです。
クレスト中央研の待機しているACMTで応戦しているのですがかなりの数が撃破された模様です」
「…任務内容は敵機の撃破ではなく時間稼ぎだったな。ま、出来るだけやってみるか」

中央研究所
「レイブン状況はかなり悪い協力を頼む」
そこには逆間接MTと謎の浮遊メカが戦っていた
そしてその浮遊メカを打ち落としていくと
「レイブン奥のACの救援に向かってくれ、向うはACと交戦中だ」
とMTから通信が入ってきた
「了解した」
そしてそのまま奥の部屋に行くと4脚パルスキャノン2門装備したACと
レーザライフル、グレネード、ビットを装備した中量2脚ACが戦っていた
否、一方的に四脚がやられていた
「レイブン、こちらナイトフライヤー救援を頼む」
「了解、そちらの状態はどうだ?」
「かなり悪い」
「ならばこの部屋から出ていてくれ」
「しかし、一人で勝てる相手でもないしゲートもロックされてる」
「そうだ、力をあわせればこんな奴倒せる」
「コールハート!MTでかなう相手ではないぞなぜこっちに来た」
「そうだ、MTでかなう相手ではない」
「俺がここで逃げ出すわけには行かない、ここで逃げ出せばこの戦いで死んだ者達に申し訳が立たない」
「そうか、俺は奴に近接戦闘を挑む。あんたらは援護を頼む。」
「大丈夫か?奴の火力は強いぞ」
「あんたらの機体はある程度損傷をうけている。俺の機体が一番マシだし装備が近接用だからな」
「了解した」

そしてデュークはそのまま接近していきバズーで攻撃を喰らわす
一方謎のACはビットを射出しそのままグレネードを撃ちEOを射出する
「そうそう当たりはしない!」
とデュークは比較的楽にかわすが
ドバーン!!
「ぐわぁ!!」
「何!そっちを狙っていたか」
グレネードがナイトフライヤーの右腕に当たり吹き飛ぶ
「まだ大丈夫だ、肩の武装も残ってるしな!!」
そう言いパルスキャノンを撃つだがACは回避率が高くなかなか当たらない
そしてコールハートもロケットを放つがこれもなかなか当たらない
しかし三方向からの同時攻撃により一気に追い込んでいくことが出来その結果状況が好転しだした

しかし状況が良くなったと言えどコールハートもフラジャイルもグレネード一発食らえば落ちてしまうような状況下である
それでもデュークは執拗にバズーを当てていきフラジャイルもコールハートも善戦する
そしてデュークがブレードで斬り付けた時謎のACからビームとEOのビームがナイトフライヤーに直撃した
「大丈夫か!?フラジャイル」
「ああ、デットゾーンだが辛うじて動く」
「コールハート動け!止まっていたら的にされるぞ」
そしてその時ACから止まっていたコールハートめがけてグレネードを放った
「ちっ!!」
そう舌打ちをするとデュークはコールハートの前に立ち
ドバーン!!
その爆発でデュークは吹っ飛ばされる
「大丈夫か!?」
とコールハート
「ああ、とっさにバズーをグレネードに投げつけたのが幸いしたらしい」
グレネードが当たる直前に装備していたバズーを投げつけそれにより被害を最小限に抑える事が出来た
そして体制を整えてブーストを吹かしきりつける
ブレードがライフルを捕らえそして動きが鈍ったところにパルスキャノンとロケットの嵐が襲う
そして、動きが鈍ったところをデュークがブーストを吹かしブレードでコクピットをめがけて突き刺す
ガシーン!!
そしてようやくACの動きが止まる
「デューク大丈夫ですか!?」
「ああ、レインかなんとかな。おい、そっちのほうも無事か」
「ああ、幸いながらな」
「こっちもかなりやばいが動く」
そして倒した後まともに動けれるのはデュークの機体だけでそれも武装のバズーが外れている状態である
そんな状況なので回収部隊がくるのを3人で待っていた
「何ですって!!」
「な、レインどうした!?」
「新たな熱源反応二つ、先のACと同形機と思われます。デューク逃げてください、これ以上やるとやられてしまいます」
そうレインから通信が入ってきた
「おい、そっちの二人動けるか?」
とコールハートとフラジャイルに通信を入れる
「どうやら無理のようだ」
「動く事は動くとしてもかなり危険な状況だ」
と二人からの返信によりどうするか決意する
「レイン、悪いが逃げるわけにはいかないようだ。二人は上の足場に行っといてくれ。まだそんなぐらいなら動けるだろう。」
「な、何を言っているのですか? 一体であれほど苦戦したというのにそれに武装も無いんですよ!!」
「しかし、仲間を見捨てて一人だけ逃げるわけにもいかんだろう」
そう言いながら先ほど倒したACに近づいていく
「何をしてるのですか?デューク」
「いや、ちょっと使えるものが無いかと思って」
「そんな墓場泥棒みたいな事を…ってそんな事よりも逃げてください!!」
「どうやらタイムアップみたいだぞ、ほら熱源がACで確認できるように近づいてきたぞ。
お、このグレネードつかえるな右腕に装備できるかな?」
「って何を楽しそうに無茶な事をしてるのですか!?」
「いや、2対1でのブレードとビットのみのハンディキャップ戦の方が無茶と思うが…」
そしてACの歩行音が確認できゲートが開こうとする
「よし、火気管制機関に異常は認められず、使えるな残弾数は9か…無駄撃ちは出来んな。」
その時ゲートがこじ開けられた
「デューク、ゲートがこじ開けられました。もう逃げろとは言いませんその代わり生き残ってください。」
デュークはゲートに向かってグレネードを構えながら
「解った解った、その代わり後でデートでもしてくれよ。…先手必勝!!」
ドバーン!!
ゲートが開くと同時にグレネードを放つ
「もう、こんなときに何を言っているのですか貴方は!!…わかりました生き残ったらデートしましょう」
「そうこなくてはな、じゃあ約束だぞ、後もう一機の方の状態の報告遂次頼む!!」
「了解しました!!」
初弾のグレネードは敵も予測してたか回避行動を取るものの通路の狭さが幸いして右腕を吹き飛ばす
そして通路での戦闘にも連れ込ませようとするもののEOの牽制により阻まれる
デュークもビットを展開し牽制しつつブレードで斬り付ける
「こいつ、さっきのより弱いどうやらさっきのが隊長機だったようだな」
「デューク後ろ!!もう一機のACが降りてきました」
ドバーン!!
「っく、やはりやる事はどいつも一緒か」
紙一重で後ろから放ってきたグレネードを避けるも爆風に煽られバランスを崩してしまう
そしてそれを狙っていたかのように二機が一斉によろめいてるデュークをめがけてグレネードを放つ
ドバーン!バーン!!
先ほどと一緒の要領でグレネードとビットを投棄して前後から迫ってくるグレネードは辛うじて直撃を免れた
しかし、爆風により多大なダメージを受けてしまう
「デューク!!デューク!!!応答してください!!」
ほとんど悲鳴に近くなっているレインの声
「大丈夫だ、まだ生きている」
「大丈夫だ、じゃ無いでしょう!!武器もブレードだけでしかもボロボロなんですよ!!
投降して下さいそうすれば捕虜条約に則って行動してもらえるはずです」
「そんなもんが通じる相手と思うか?」
ブレードを発生させゆっくりと近づいてくる二機その動きはまるで死刑を執行する死刑執行人のように
ゆっくりとしかし確実にコアの部分をめがけてブレードを突き刺そうとする
そしてその腕をコアにめがけて突き刺そうとしたとき二陣の黒き風が研究所内に入り込んだ
ガシーン!!ドバーン!!
「デューク!!」
レインがモニターから目をそらし亡くなったと思えるものの名を叫んだ
しかしデュークは死ななかった
いざ突き刺さんとしていたときにゼロの操るラグナ・ブレイカーと
ジャッカルが操るシャドウハーツが研究所内にオーバブーストで入り込んできて
手前のほうに居たACにはゼロがオーバブーストのままコア部分を月光で斬り付け一刀両断にして
背後から突き刺そうとしていたACにはジャッカルが空中に上がり空中からコアをめがけてグレネードを放ったのである
「お〜い、生きとるけ?」
「…無事のようだな」
と二つの黒きACから通信が入ってくる
その通信を聞きレインが
「デューク生きてますか!!反応してください!!」
「ああ、どうやら生きてるようだ。ジャッカルさんゼロさん有難うございました」
どうやら通信の発信源を見るとグレネード、チェーンガン、マシンガン、月光装備した中量二脚がジャッカルが乗っているシャドウハーツで
月光とショットガンのみのシンプルでありながら威圧感をかもし出しているのがゼロが乗っているラグナ・ブレイカーのようだ
「お二人はどうしてここへ?」
となぜ現れたか解らないために聞くデューク
「…依頼が合ったからに決まっているだろう…」
「そうだったのですか」
「そうやねん、で雑魚を片付けてたらおめえが所属不明のACと戦ってしかも苦戦してると聞いてね応援に来たんや。
礼は多くは望まんそうやな一ヶ月ぐらい飯と酒おごって貰うくらいでいいぞ」
「…右に同じ…」
「そ、そんな〜さすがにそれはキツイっすよ〜」
「な〜に言っとお、今回の弾薬費、修理費などは全部クレスト持ちやろ。
それにこんなにも戦利品があんやったらそんなもんすぐ捻出できる」
「戦利品って?」
「腕パーツがえ〜と…5個やろ脚部パーツが三つそれに頭部も三つコアは…全部使いもんにはならんか…
惜しいな後、武器は新型ビームライフル一個グレネードが一個ビットが2セット
今だけあったら使う奴だけのけといても結構な値段で売れるで〜」
「いや、それって単に火事場泥棒では?」
「何を言うか!!このまま残しといても企業が処分しやなあかんその手間を省いてやっとんや。これはまさにボランティアやで〜」
「…じゃあ俺達は先に帰還しとこうこの荷物はお前のガレージに入れておく…」
「ほな、回収部隊がくる前に俺らは帰っとくちゃ〜んと約束忘れるなよ〜」
そういって慌しく帰っていく二人
「「………火事場泥棒だ」」
ふと上のほうに逃がした二人から通信が入ってくる
「やっぱりそうだよな〜、だがまあ今回は見逃してくれこのパーツもさぞボロボロになっているし」
「ああ、お前のおかげで命拾いしたようなものだしな」
「まあ、気付かれなければ問題ないしな」
と証人となってしまった二人からも黙っとくといわれ今回はそれに甘えさせてもらう事にしたデューク
その後回収部隊によって回収されデュークはしばらく安静を告げられたのだった
作者:権之輔さん