サイドストーリー

サイレントライン:敵はハザード社
「急いで下さい!!」
「無理を言うな、俺の機体にはお前のようなOBなんかは付いてないんだ。」
二人はどうやら男らしい。
「しかし・・・・・・。」
「取り合えず、急ごう。ここでぐずぐずしている場合じゃあない。」
二機は再び機体を走らせ始めた。
二人の機体はクレスト、ミラージュ、キサラギの何処のパーツでもない機体だった。
一機はOBはないが、マシンガンと思われる武器に軽二脚という高機動アセン、色は青。
もう一人は右腕にハンドグレネードらしき武器、左肩にチェインガンらしき武器、
右肩にミサイルらしい武器、左腕にブレード見られる武器を装備している中二脚、色は緑の汎用アセン。
「くそっ!やはりこの機体では・・・・・。」
「なら、楽にしてやる・・・・。」
通信機からさっきの男とは違う声。
二人は左右に分かれる。すると、さっきまでいた所を青い光が破壊する。
「お前か・・・!」
「流石だな・・・。」
そこには、青いACがいた。
右腕に巨大な銃、左腕にブレード、肩にキャノンとミサイルのポッドらしい物をつけている中二脚である。
「逃がさんぞ・・・。」
「くそぅ・・・・。」

「そう、落ち込むなよ、シャウシュッツ・・・。」
「ああ、だが・・・・。」
二人は、あの戦いの後、途中で地下の今は使われていないグローバル社に寄り、弾を補給して帰る途中である。
なぜ、補充したのかと言うと、地下の社には弾豊富にあり、地上の社の負担を少しでも減らす為である。
ドォン。
突如、爆音が響いた。
「!・・・ハンク!!」
「分かってる!」
二人は爆発のあった方に機体を向かわせた。

「くそーー!!」
青い軽二脚がマシンガンを連射するが、相手はその攻撃を巧みに避ける。
「遅いな・・・。」
男は巨大な銃を発射。銃からは青い光が発射され、機体を巻き込む。
「しまった・・・!」
「貰った!!」
緑色の機体がハンドグレネードを放った。
「ふっ・・・甘い・・・・。」
青い機体は軽々と避けると、銃の引き金を引こうとした。
ガガガガガガガガガガ。
ピィー―。
マシンガンとレーザーライフルの攻撃を受け、後退する。
「なに・・・?」
「何だ?」
三機が混乱する。そこに現れたのは、シャウシュッツとハンクであった。
「こいつ等は?」
「・・・・・ちっ。」
青い機体が何処かへ去って行った。
「助かりました。」
さっきの緑色に機体から通信。
「それは、いいとして、貴方達の機体は・・・?」
残った二機に沈黙が出る。
「おっと、紹介が遅れました。私はシャウシュッツ、隣のACのパイロットはハンクです。
「・・・・・私はクロノ・・・隣はテイルです。」
「クロノとテイル!?」
シャウシュッツとハンクは驚く。
「知っているんですか?」
「ええ、ある人から聞いて・・・・それ以前に、伝説のレイヴンである貴方達どうしてここに?」
「ある組織に眠りを覚まされ、逃げてきたんです。」
「眠り?」
「コールドスリープです。ファンタズマとの死闘後、私はムラクモ社の社員に言い、
私を眠らせてもらったんです。」
「私は復活したセラフとの死闘後、その子孫と出会い、同じように・・・。」
「一体その組織とは・・・・。」
「確か、逃げる時に研究員のIDにハザード、と書いてあったような・・・。」
「ハザード・・・確か、最近ACの開発を始めた薬品会社に同じ名前があった。」
「なるほど、身近の敵・・・とはこういう事か。」
「取り合えず、グローバル社に。後はそこで聞きます。」
「分かりました。」
「それしかないか・・・。」
シャウシュッツとハンクは、この二人を連れ、グローバル社に戻った。

「カイルさん・・・生きてますか?」
「ああ、何とか。」
「デスラウンドMK―UとフォーニングMK−Wは調整完了です。」
「システムは?」
「完璧です。しかし、アサルトプログラムは再現が・・・。」
「構わん・・・行くぞ。」
「了解。」
二人は、ACに乗り、戦場へと向かった。グローバルという戦場に・・・・。
作者:カイルさん