サイドストーリー

MISSION1 レイヴン試験(2)
ブォーン

ドドドドドドッ・・・

ミズホのブレードが敵MTを一閃する。

「ハァハァ・・、そっちはどうですか?」

「バヒューン バヒューン ドドドッッ・・・こっちも一段落ついたよ。あと2体ぐらいかな?」

「そうですか。こっちは終わったのでそちらへ向かいますね。」

「了解。」

キュィィィン・・・

ガシャン!!

ミズホがオーバードブーストを発動させようとした瞬間、突然1体のMTが姿を現した。

そのMTには、見覚えのある真紅の布が巻かれていた。

「え、お、お父・・・」

ミズホが言葉に詰まったその1瞬の間にそのMTは斬りかかってきた。

ブォォォン・・・

ザシュッ!

ミズホは間一髪のところで逃れたものの、どうやらレーダーをやられたらしい。

「何てスピードなの・・・」

(本当にMT? そんなスピードが出るはずが・・・)

ガガガッ

そのときミズホに通信が入った。

「ミズホ!こっちに赤い布を巻いたMTが現れた!とても1人じゃ無理だ。早く来てくれ!」

「え?こっちにも同じのが・・・(何で?いったいどうして・・・)」

「なんだって?どうなってるんだ一体・・・」

「とにかくそのMTをこっちにつれてきて!」

「つ、連れてきてって・・・そう簡単n」

「いいから早く!」

「り、了解!」

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「こちら本部。輸送船、応答願います。」

「こちら輸送船、どうかしたのか?」

「第二都市地区に未確認AC出現!レイヴン登録もされていません。」

「第二都市地区だと!?いまレイヴン試験の真っ最中だぞ!?」

「至急、救助に向かってください。新人に倒せるレベルのACじゃありません。」

「了解した。至急、第二都市地区レイヴン試験会場へ向かう。」

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「ミズホ!連れてきたぞ。俺のAPも2000を切ってる。速攻で倒さなければやばいぞ!」

「待って・・・何か来る!」

キュィィィン・・ゴォォォォォオォォォ

ブォーン ブォーン

ドガガガガガ ゴゴゴゴン・・・・

{それは1瞬の出来事だった・・・正体不明のACによって2体のMTは真っ二つにされていた・・・}

「お父さん!!!」

「な、何だよ!あいつは!」

「お父さんが・・・」

ガガガッ

『フ、おまえがあいつの娘か・・・』

「え?」

『あのMTにはおまえの父は載っていない。心配するな。』

『これもあいつの策略の内だ』

『あいつには殺すなと言われているが』

キュィィィィィン

「な、何をする気だ!」

ゴォォォォォォオォォォォ

ズバッ!ザシュッ!

「ぐあぁぁっ」

「きゃぁっ!」

『あいつの娘もこんなものか・・・止めを刺す必要もないな。』

『おっと、忘れるところだった。おまえの父からの伝言だ』

[ミズホ、おまえはまだ未熟なレイヴンだ。もっと経験をつむがいい。そのときこそがおまえがすべてを知るときだ。]

『これが伝言だ。』

ババババババババ・・・

『おっと、輸送船が来たか。まだ見つかるわけにはいかないんでな。さらば!』

キュィィィィィィン

ゴォォォォォオォォォォ

「ま、待って・・・」

そういって謎のACは去っていった。ミズホが伝言の内容を悟るまでにそう時間は要らなかった・・・


                                            To Be Continued
作者:FAIRYMOONさん