サイドストーリー

MISSION1 レイヴン試験(終了後)
ミズホとカズマが目覚めたとき、そこは輸送船の中だった。

「僕は・・・なぜここに・・・」

「うっ・・・う〜ん。」

「ミズホ!無事だったのか!」

「うっ、カズマ!?よかった・・・」

「やっと目覚めたか。」

「指揮官!」

「運がいいのか悪いのか・・・おまえらのコクピットには傷ひとつついてなかったよ。」

「それ以外はズタズタだがな。」

2人が振り返ると、そこには傷を癒すように静かに立つACがあった。

(これはひでぇ・・・にしてもあのAC・・!!」

「あのACは!!?」

「俺たちがついたときにはもういなかったよ。」

「・・・」

「ミズホ?」

彼女は考え込んでいた。

(あのスピード、ブレードのテクニック、ただのACじゃない・・・)

「ミズホってば。」

「え、あ、はい?」

「はぁ・・・で、これからどうするんだ?」

「また次回の試験まで待つしかないでしょうね。」

「だな・・・」

「君たち何を言ってるんだ。」

そう言うと、指揮官は自室からなにやらプレートらしきものを取ってきた。

「おめでとう。君たちは晴れてレイヴンだ。これからの活躍に期待する!」

「え?え?」

「MTは全機破壊したんだ。誰も文句は言わんさ。それともいらないのか?」

「い、い、いります!」

「では、そのまま本部へ向かう。それまでゆっくり休んでおけ。」

「はい」

「はい」

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ウィ〜ン

自動ドアの開閉音が静寂に包まれたロビーに響き渡る。

「ようこそレイヴン。私たちはあなたを歓迎します。」

受付の女性が微笑みながら言った。

「あなたたちの部屋は501号室と502号室です。」

「あ、隣同士なんですね。」

「みたいだな。」

「じゃあ早速部屋に行きましょうか。」

「だな。」

2人は自分の荷物を部屋においてくつろいでいた。

コンコンコン

「はい。」

ガチャ

「失礼するよ。初めましてだね。新人君だよね?僕の名前はVOLT。よろしくね。」

「あ、どうも、カズマっていいm」

ガチャ・・・バタン!

「あ、あれ?いっちゃった・・・」

トゥルルルルルル トゥルルルルルル

ガチャ

「はい、カズマです。」

「今からアリーナの説明があるらしいですよ。行きましょう。」

「そっか。わかった。今から行くね。」

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「これよりアリーナについての説明を行う。」

「まずは・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

こうしてアリーナの説明を聞いていたとき、気になる名前を耳にした。

「BクラスNO.1のVOLT。こいつは危険だ。実力だけならA-1「エース」をも凌ぐ。」

「そ、そうなんだ・・・(強そうには見えなかったなぁ・・・)」

「ともかくこれでアリーナの説明を終わる。解散!」

まさかこの直後、VOLTとの対戦が待っていようとは夢にも思わないカズマであった。

                                    To Be Continued
作者:FAIRYMOONさん