サイドストーリー

緊急依頼@コア:後編(コア&ファナレ)
形式番号が判明しました その機体名…は『I-CO…O…3ザッ…ザザーッ」
それを最後にオペレータのエマ・シアーズの声が途絶えた。
「ちょっ ちょっとエマちゃん?」
「ジャミングか…しかし一体誰が…」
ファナレとコアは 途絶えた通信に疑問を抱いていたが 今はそれどころではなかった。
「このままじゃみんなまとめて あの世逝きになっちまう 1機体複数に持ち込むぞ!!」
と紅男は回線をオープン(通信をせずに周囲に向かって会話すること)接続にし 全員に向かって叫んだ。
無人MTが再び どこからか発生してきた。
「無人の『カイノス/EO2』…か キリがないな…」
無人MTの中の1機を見ながら ZEROが呟いた。
「俺は基地内に潜入してデータ回収と無人機の分散をする!!」
カイルは叫びながらフォーニングのOBトリガーを引いた。
「お前だけに任せられるかよ」
「…無謀と勇気は別物だぞ」
紅男とZEROもOBを発動しながら言って 『UNKNOWN』を1機ひきつけながら研究所に向かっていった。
コアとファナレは「UNKNOWN」との間合いを取りつつ無人MTを撃破していった。
「クッ 僕だからよかったものの下手なレイヴンだったらどうするつもりだ」
叫びながらコアはひざ蹴りでカイノスを吹き飛ばした。
「無理はするなコア ACは格闘メカではないのだよ」と
自分の機体では説得力の無いことを言いながら鞘ごともう1種の無人MTの「アローポーター」を2機、3機と叩き潰していった。
しばらくして 赤いポインタの後に青い光が降り注いできた。
「衛星砲か!! こんな物までッ!!」
ファナレは叫んだ。
その声は背中合わせになっているEKKを通してコアにも聞こえた。
「衛星砲? 何だそれは!?」
「よく聞けよコア…あの青い光は衛星砲と呼ばれる物から撃ち出される少量の放射線物質プルトニウムを含んだエネルギー砲だ
 触れたものは全て 放射線とあの速度のエネルギーに焼かれて消える…」
コアに聞かれ ファナレは早口に説明した。
「ならばどうしろと言うんだ!!」
「衛星砲を撃ち出す前に必ず赤いポインタが出てくるはずだ 衛星砲はそのポインタの部分にしか撃てない」
ファナレは コアに対策を教えながら更にカイノスを叩き潰した。
「コア 弾はまだ残っているか」
「ほとんど消耗してしまったが かろうじて残っている」
「私は『UNKNOWN』の足を止める そのうちに奴に全弾叩き込め!!」
手短に作戦を練るとファナレは「UNKNOWN」に 撃ち出される
ミサイルを叩き斬りながら向かっていった。
近距離まで距離を詰めると トルフは居合いの構えに入った。
「ACで居合いに持ち込むというのか お前は」
「私のこの刀は 試作らしい 抜刀している間はエネルギーを消費し続けるが威力と効果は絶大らしい それを貴様で試す!!」
「UNKNOWN」に向かい一瞬にして抜刀した。
「なるほどな…この刀には相手をショートさせる機能があるらしい」
ファナレは初めて居合いをやったらしく 刀の威力を知らなかった。
「避けろ ファナレ!!」
コアのマシンガンが「UNKNOWN」に向かって火を噴いた。
「これで 終わりだ」
EKKは弾切れになったマシンガンを「UNKNOWN」に投げつけた。
軽いマシンガンだが ACにぶつけてダメージを与えるには十分だった。
「大丈夫か ファナレ」
攻撃を防ぎきれなかったらしく トルフには「UNKNOWN」のブレードの痕が残っていた。
「コクピット近くの装甲をやられた おそらく私はもう駄目だろう」
「そんなことを言うな 今すぐコクピットブロックを引きずり出してやる」
トルフのコクピットはハッチが開かなくなっていたため ファナレ脱出できなくなってしまったのだ。
「まて ACのコクピットブロックを引きずり出したらどうなるか知っているだろう」
「だからと言って…」
「いいんだ 私はこうなることを覚悟してレイヴンになったのだ ただひとつ心残りがある 弟たちを守ってくれ」
「ファナレ!!」
「今からこの刀をこの地面に突き刺し 地面越しにMTどもを機能停止させる 半径500bは効果がある 今すぐ逃げろ!!」
「それではお前が衛星砲にやられるだろう」
「いいから逃げてくれ このままでは二人ともあの世逝きだ 逃げてくれコア…いや…相棒」
「ただし約束しろ 必ずいつか戻ってくると…」
EKKはOBを使い刀の効果範囲から離脱したが 無人MTは更に数を増やしていた。
コアが範囲外に出たことを確認すると トルフは刀を振り上げた。
「『残っている管理者』よ 聞こえているのだろう
 覚悟をしておけ 私はここでは死なない 必ず貴様らのくだらない管理機構を全て吹き飛ばしてやる」
と無人MTに言い放ちながらファナレはトルフの刀を地面に突き刺させた。
500b近くに電撃が走り トルフを含む全機体が機能停止した。
次の瞬間にトルフは 青い光に包まれていった。

――必ず約束は守るぞ ファナレ……

コアの決心は固かった。この決心は後に大きな物を生み出すことを 彼は知らなかった
作者:ジェットさん