サイドストーリー

〜出会い〜( Meet )
「おい、誰か倒れてるぞ!!」
(声が聞こえる・・・・)
「君、大丈夫か!!」
(誰の事だろうな・・・・)
「まだ、息があるぞ!ルークさんの所に連れて行くぞ」
(俺は誰だ?・・・・・何処に連れて行かれるんだ?)

ドンドン! ドンドン!
「ルークさん!!居るかい」
「あ〜あぁ、こんな朝早くからなんだよ。ったく今日は休みって、看板に書いてあっただろ?」
「急患だよ!!急患!」
「急患だと!早く病室に連れて行くんだ!!」

タッタッタッタッタッタッタ

廊下では足音が響いている。

「オペをするから皆は待ち合い室で待ってろ!!」
住民の人達は部屋から出された。

手術中のランプに灯りが点いた。

数時間は経った・・・・・・。

手術中のランプの灯りが消えた。

「ふぅ、何とか成功した。それにしても新顔だな。アイツを知ってる奴はいるか?」
「あの人は、この町の前で倒れていたから連れて来たんだ」
「なんだと!それじゃ誰がアイツの世話をするんだよ!」
住民の人とその医者は悩んでいた時だった。
「先生いるか〜?」
「何だお前か・・・・そうだ!!住民の人達ちょっとこっちに来て下さ〜い♪」
何やら皆で話し合っている様だ・・・・・。

ヒソヒソヒソヒソヒソヒソヒソ

「よし!!決定だな」
「先生何の話してたんだよ。俺にも聞かせてよ」
「いいぞ聞かせてやろう。お前の所でアイツを世話しろ」
「ちょ、ちょっと待ってよ!!勝手に決めないでよ」
「頑張れよマサキ〜♪応援してるぞ〜♪」
そう言うと住民の人達はマサキの肩をポンっと叩いて皆、仕事に行ってしまった。
「くぅ〜。また、はめられた〜!!」
マサキは悔しそうに言った。

(俺は誰なのか・・・・?一体俺は何をしてるんだ?身体が痺れて動かない・・・・。
何だあの赤いロボットは・・・Hのマーク・・・・く、来るな!!来ないでくれ!!)
「はっ・・・・・何だ夢か・・・・一体あの夢は・・・・痛っ!!」
体に激痛が走った。
「おいおい、無茶すんなよ。お前は怪我人なんだからさ」
俺の隣に男の人が座っていた。
「お前は誰だ・・・・」
「あぁ、俺の名前は、マサキ・サマナっていうジャンク屋さ。所で君の名前は?」
「俺の名前は・・・・分からない・・・・」
「何で分からないんだよ。自分の名前だぞ?」
「記憶がない・・・・どうしても思い出せない・・・・」
「それなら、身分証明書とか持ってないの?手帳とか?」
俺は、上着のポケットを探ってみた。
「これは車の免許書だな・・・・名前は・・・・カトル・ラバーバ・ウィナーだそうだ」
「そうか、それじゃカトルよろしくな」
「よろしくって何がだ?」
「今日からカトルは、俺んちで住む事に勝手に決まったんだ」
「そうなのか、よろしく・・・・」
「おお、目が覚めたか、少年」
「アイツは誰だ?」
「あの人はな、医者のルークさんだ。そして、こちらがさっきお目覚めのカトルだ」
「よろしくな、カトル〜♪」
「よろしく、ルークさん」

何ヶ月か経った、ある日・・・・・
「よし、もう怪我は治っただろう?」
「はい、よくなりました・・・・ありがとうございます」
「カトル〜、いるか〜?迎えに来たぞ」
「迎えが来たようだぞ行ってこい!!」
「カトルこんな所に居たのかよ。それじゃ、俺んちにレッツゴー!!」

歩いて十分くらい経った・・・・。
「まだですか?」
「もうちょいだ、もうちょい。ほらあの家だよ」
「あの家ですか・・・・」

「お〜い。帰ったぞ」
「おじゃまします」
「・・・・おかえりなさい・・・」
「あの女性は誰ですか?」
「アイツは俺の妹だ。カトル、俺の妹に手を出すなよ〜」
「大丈夫です。手は出しません」
家の中に入ると中が広々していた。
「広いですね・・・」
「ああ、俺と妹で作ったからな。汗と涙の結晶みたいなものだな」
「料理できたよ・・・」
「おお、分かった。今行く」
「おいしそうですね」
「食ってみれば分かるマジうまだぞ」
「それじゃあ、いただきます」

パク

「お、おいしい・・・」
「だろ?俺の妹すごいだろ?でもな、お前に妹やらないぞー」
「だから、何でその話になるんですか」

「ふぅ、食った食った〜」
「マサキさんすごい食欲ですね」
「当ったり前だ食べなきゃ力出ないだろうが」
「おっと、その前に自己紹介しないとな。マイ、ちょっと来い」
「・・・・何?」
「この人が、カトルさんだ。そして、俺の妹のマイだ」
「どうも、カトルです。よろしく」
「・・・マイ・サマナです・・・」
握手しようとしたがマイは立ち上がって、自分の部屋に戻ってしまった。
「気にすんなカトル。マイは無口なんだよ。昔っからだけどな」
「はぁ、そうですか・・・」


それから、マサキとカトルはテレビを見ていた。
マサキは思い出したかのようにカトルに言った。
「そうそう、お前の部屋はこっちだからな。ちょっと着いて来い」
「あ、はい・・・・」
「どうだこの部屋気に入っただろ?」
その部屋は一人で住むのにもったいないくらいの綺麗なで、広い部屋だった。
「ここですか?」
「何か不満でもあるのかな?カトル」
「い、いや。一人で使うのはもったいないくらいに綺麗だし、広いし、それに驚いただけですよ。」
「そうか、そうか。それならいいんだ。それじゃこの部屋は今日からカトルのだからな」
「あ、はい。ありがとうございます」
「それじゃあ、俺は風呂入ってくるから、部屋の整頓しとけよ」
そう言ってマサキは部屋から出てった。
(それじゃ、部屋の整頓をするか・・・)

ガサゴソ ガサゴソ ガサゴソ

(ふぅ、何とか終わった・・・次、何をしようかな〜?)
「あ、そうだ!!マイさんに挨拶して来ようかな?」
カトルは部屋から出た。
(確か、この部屋だったと思うんだが・・・)

トントン

「はい・・・・」
「あ、どうもカトルです」
「何のよう・・・・・?」
「ちょっと話でもしようと思ってきました」
「入れば・・・・」
「しつれいします」
中は人形が沢山置かれていた。
「マイさんは人形が好きなんですか?」
「・・・・・・」
マイはテレビを見ている。
「あの、マイって呼んでいいですか?」
「・・・・・・・」
まだ、テレビを見ている。
「はいか、いいえで答えてくださいね」
「マイさんのことをマイって呼んでいいですか?」
「・・・・はい・・・・」
「それじゃあ俺の事をカトルって呼んでくれ」
「人形好きなの?」
「・・・はい・・・・」
「マイって無口だね」
「・・・はい・・・・」
「・・・・・・」
「・・・・・・・」
会話が続かなくなった。
「マイはこの町に住んで何年だ?」
「十七年・・・・」
「俺と同い年じゃん」
「マイは俺に質問とかないの?」
「カトルは何処から来たの?・・・・」
「う〜ん、さぁ〜な知らないんだよ。というか、記憶が無くなってる」
カトルは苦笑いして言った。
「カトルは辛くはないのか?」
「辛くはないぞ。この町の人達やマサキさんやマイにこうして会えたんだから感謝すべきだろ」
「強がり言ってる・・・・」
カトルは、ちょっと戸惑った。
「ああ、本当は辛い・・・今まで何をしてきたのか知りたい」
「きっと・・・・見つかる・・・」
「マイはいいやつだな」
「お〜い。カトル〜何処に居るんだ?」
「やば!ここに居るのがばれたらしばかれる!それじゃあなマイ」
「うん・・・・・」
「急いで自分の部屋にダッシュして寝たふりだ」

ガチャ  バタン

(よし。寝たふり寝たふり)
「ZZzzzZZZzzz」
「カトル何処だ?」
トントントントン
「カトル居るか?」
「ZZzzZZZzzz」
「何だ寝てるのか」
「それじゃあ、俺も寝るか」
(ふう、寝たふり作戦成功)
カトルはガッツポーズをした。
(記憶が取り戻らなくてもいいかな?このままここに住んでもいいかもしれないな)
そう思いながら、カトルは夢の中に入った。


       カト言
うっす!!かなり疲れる・・・・。
内容だって考えまくってるんですから。
その内、脳ミソが消えます^^(消滅
オリジナルってのは良いもんだ(今頃実感してる人
キャラ紹介(軽く
ルークは医者で男、カトルより年上
マサキ・サマナはジャンク屋で男、カトルより年上
マイ・サマナはマサキの妹で女、カトルと同い年っぽい
作者:カトルさん