サイドストーリー

レイン・マイヤーズの華麗な休日


ジリリリリリリリリリリリリリ!!
「………。」
リリリリリリリリリリリリリリ!!
「………。」
リリリリリリリリリリリリリリ!!
「うるしゃあァァァァァァァァァァ!!」
ドキュウンドキュウンドキュウン!!
ガン!ギン!ゴン!!
ガチャァァン!!
「もう…何だってのよ……。」
今日は朝からついてない。
ホラ、良くあるでしょ?
休日なのに、平日と同じ時間に目覚ましセットしたままってヤツよ。
…え?ない?
あ、そう……。
何はともあれ私はベッドから起きて、思い切り背伸びした。
「…んんんんんんんんッ…!!」
ピシッ!!
「んんあァァ!!?」
つった。

私の一日は、シャワーから始まる。
とりあえずバスルームへ行き、着ている服を脱ぐ。
「フフンフフンフンフ〜ン♪」
今朝の鼻歌は、え〜と題名は「Theme of bath」だったような…。
「フンフフンフンフン♪フフフン♪」
もうノリノリだ。
「フンフフンフンフ〜ン♪フフふんのわァ!!」
下着が足に引っかかって、よろける。
「とっととっとっとぉぉ!?」
ビタアァン!!
床に「大の字」で転んでしまった。

シャワシャワシャワァァ…。
「フンフフンフフフ、フッフン♪」
なんかこう、ありきたりな効果音である。
何でシャワーの効果音が「シャワシャワ」なの?
頭にきちゃうわ。
……はっ!!
私は何を考えているんだ!?
え〜っと…。
考えるのよそう。
「フフフフフフンフ、フフフフフ〜ン♪」
曲を変えた。この曲は人気番組「Smile Point」の主題歌。
「フフフンフフゥ〜ンフフフフフン♪フフフフフンフゥ〜ン♪」
シャワァ――――――…。
…何だか熱いわ、シャワー…。
キュッ、キュッ、キュッ…。
シャワシャワシャワ…。
「フフフフフフフフフフフフフン♪」
シャワシャワシャワシャワ…。
「フフフフフフフフフフフフンんなあっつぅぅぅ!!」
「水」と「お湯」。間違ってひねったようだ。
「んもおぉぉぉぉ……私は昔の漫画かァァァァァ――――!!」
あ、うん。たぶんあってる。

ガチャッ。
「もう散々だわ…。」
何なのよ今日は…。
朝からこんな…。
イタイッ…!
下着で転んで、さらにそこに熱いお湯がかかったから、もう痛いの何の…。
とりあえずこの高級バスローブ(400COAM)で朝食でも取ろう。
まず食パンを焼きます。
だいたい4分ぐらいかな?
そしたらバターを塗って……って、あれ?
バターが…無いじゃない!!
もおぉぉぉぉ……何なのよ!!
何で冷蔵庫にないの!?
バカァ!!
これで後ろ振り返ったらあった、何てことはありえない……。
ン?
あれ
な、なんで、テーブルの上にあるのかな?
ン?
まさか私、昨日から出しっぱなし…?

もう!!バターのせいで朝食抜きだわ!!
なんであそこに出てあるのよ!!もう!!
そうだわ!全部出した人が悪いんだわ!!
出した人が……。
ガクッ…。
地に膝ついて、手をついた。
なんか、すんげぇやるせないわ。
ホント、とってもトレンディだわ…。
……意味わかんない事言ってないで、着替えよ…。
今日のテーマは「ウエスタン」!!
まず、下にジーンズをはいて!!
そしたら上に、ノースリーブのヘソだし白破れシャツ!!
その上にテ○ー・○ガード風のノースリーブGジャン!!
帽子は焦げ茶のウエスタン・ハット!!
クツは厚底!!
バッグは小さなヤツで、赤ッ!!
ジャァ――――ン!!これでどうだッ!!
カぁッコイイ―――!!
さァて、外出だァ!!
…あっ!!
下着……着るの忘れた…。

あのあともっかい全部脱いで、着替えなおし。
んでマンションを出て、エレベーターに乗って、一階でおりて、町へ徒歩。
とりあえずおしゃれなカフェで朝食を取ったあと、テキトーに町をぶらぶら。
そうしたら12:00を回ったので、昼食を取る。
今日は何処で食べよっかな〜♪
「ねえねえ、君1人?」
おっ♪
ナンパかしら?
「じつはさぁ、俺金無いんだよ、メシおごってくんない?」
ドバキッ!!
「どんなナンパだ!!」

昼食は「後ろ星のコーヒー&レストラン」で食べる事にした。
とりあえず店に入ってみると、結構空いていた。
店員が席へ案内してくれて、私は座って、帽子を取る。
「タンタンタンタタタァーン♪タタタンタンタンタタタァーン♪」
店内に流れる、クラシックの曲。
…これは確か「バネ」って曲だったわよね…。
「はい、スイマセーン。」
店員がやってきた。
水と、お絞りと、メニューを置いた。
まあ、当たり前の事だけど…。
「それではご注文の方お決まりでしたら…。」
「ラーメン。」
「…え?」
「ラーメン下さい。」
何?
メニューも見ていないで、なぜ言うと?
簡単よ。
私が食べたいから、言ったのよ。
大体ラーメンなんて何処の店にもあ…。
「お客様、ラーメンは当店では取り扱っておりませんが…。」
「…あ、そう……。」
カッコ良さ、台無し…。

「スイマセーン…。」
今度はメニューをちゃんと見て、決まってから店員を呼んだ。
…来ないし。
「あのぅ、今度はちゃんとメニュー見ましたからぁ…。」
…来ないじゃん。
「もう!何なのよ…。」
「あのう、お客様…。」
「!?」
私は後ろを降り向いた。
そこには、ウェイターが立っている。
「わたくし、さっきから後ろにいましたけれども…。」
「…あらあらあらあら…。」
「いえ、あらあらあらあらではなくて…。」
「あっ、うん!えっとねぇ、カレーにチョコパフェ!んでコーヒーもちょうだい。」
「かしこまりました…。」

ふうぅぅ…。
結構食べてしまったわね…。
まあ、これはこれで良しとしましょう。
さて、お会計、と…。
コツコツコツコツ…。
「えー…お会計全部で…。」
ビッ!
「これでお願いします。」
「ハイ…こっ、これは100COAM!!」
「お釣りはいらないから。」
「こんな大金いただけませんぞ!」
「いーのいーの…チップよ。」
「何だチップか…って高いよ!!」
ガチャッ…。
カランカラン…。
…バタン。
………。
くぅぅ――――――――ッ!!
カッコイイ…!!
…!!
タッタッタッタッタッタッタッ…。
ガチャッ!!
カランカラン…。
「…!?」
「どうされました?それよりこんなお金…。」
「ごめん…。」
「…?」
「帽子…忘れた……。」
ださ………。

一件落着したところで(したのか?)再び町へ。
今日はバッグでも買うかな…。
っというワケで「C・クロス」のブランド店を探しに行った。
3秒で見つかる。
「うわっ、はえぇ―――…。」
本当はもっとぶらぶらして、男の子にちやほやされたかったんだけどなー…。
とにかく中へ入ろう。
ガラスの扉を開けて…。
ガチャッ!
ドン!!
「うわっ!!ととと…!」
タッタッタッタッタッ…。
突然女性が中から出てきた。
しかも自分に体当り。
「もう何なのよ!!ビックリじゃないの!!」
ガチャッ!
ドン!!
「イタッ!」
「おいちょっとま…あ、すいません!」
「うわっいい男!!じゃなくて!!」
また出てきた。
ちょっとテンパる。
「気をつけなさいよ、もう!!」
でもまぁこれでやっと、中に入れ…。
ガチャッ!
ドン!!
「ごっ…ゴメンナサイ!!」
「うわっナイス美少年!!じゃなくてもぅ!!」
またかい。
今度こそ中に入れる…。
ガチャッ!
ドン!!
「待てこの泥棒猫が!!」
「うわっむさっ!!」
違う違う!!
…ちょっとちょっと。いつまで続くのよ…。
このドアに警戒心持っちゃったじゃない…。
今度こそ、大丈夫だわ…。
そ〜っと、そ〜っと…。
ガチャッ。
ガン!!
「えぶしっ!!」
顔面直撃。
「あっ…ごめんなさい……大丈夫ですか?」
「いっ、いえ…私がドアに顔を近づけすぎたから…。」
「よかった…じゃ、大丈夫ですね。それじゃッ!」
「ちょちょちょっ…いやもっと心配してよアンタ!!」
ドヒュン!!
「うわっ速ぇ!!」

ガチャッ…。
コツ、コツ、コツ…。
ようやく、無事に入れた…。
っていうか、何で入口だけであんなに苦戦するの?
今考えると、考えられない…。
っていうか、ありえない…?
あっ☆
これ、カワイ〜〜♪
真っ白で、開くところのボタンがハートで羽ついてて…。
何か白がいい感じ〜〜☆
よし!!これに決まり!!
レジまで持ってって…と。
がしっ!!
コツコツコツコツ…。
トンッ。
「いらっしゃいませ…会員カードの方はお持ちですか?」
「ああ…これ?」
「これはキャッシュカードですけど…。」
「あっ…ごめんごめん…。これ…かな?」
「運転免許書じゃないですか!」
「んじゃぁ、これ……かな?」
「これテレカじゃん!!しかも使用済み!!」
「いいやいいや、んじゃフツーに現金でお願い!!」
「はい、かしこまりました……え〜525COAMです。」
「はいはいはい…。」
ぱさっ…。
ひら、ひら、ひら…。
「あっ!!」
「?…どうなされました?」
「会員カード…あった。」
「却下。」

バッグ購入、と☆
しかし予想以上に時間が余っている。
そりゃあ、3秒でみつかりゃあね…。
う〜ん……。
テケテケテケテケ…。
…おっ!?
ショーウインドウの中にあるコート…イカスじゃん…。
真っ黒で、皮で、渋くて、かつなぜかセクシー…。
よし勝った!!
違う買った!!
私は店へ入っていった。

「いらっしゃいま…」
「黒いコート下さい。」
「…は?」
「いや『は』じゃなくて黒いコート!」
「黒いコートと言われましてもたくさんございますが…。」
「ほら!ショーウィンドウに入っているヤツ!!」
「ああ…こちらの物ですか?」
「そうそうそれ…ってそれ水着じゃん!!」
「あーもーゴチャゴチャうっさいな…。」
「それが店員の態度か…?」
「ハッ。」
「何その人を見下した笑いは…。」
そんなこんなで店員と話すこと2時間。
ようやくコートを購入できました。
ガチャッ…。
「はぁ、はぁ。はぁ……。」
ギィィィ……バタン。
「何だか、未確認生物と戦ってきたような気分だわ…。」
おかげで、時間を潰す事が出来た。
でもこれって、潰すと言うより「骨折った」って感じがするのは私だけ?
とりあえず時計に目をやる。
「16時か…。」
あと一つ、買い物をして帰ろうっと♪
ルン、ルン、ルン♪
ガッ…。
ズシャァ…。
こけた。
厚底でスキップするから…。

「お会計、478COAMです。」
「はいはいはい…。」
今度は高級時計ブランド「偉大なる衝撃」の時計。
…ドロロロロロロ……。
…ん?何の音だ?
ちょっと外に目をやると、なんとまあイカした黒い大型バイクが…。
「…ほ―――――…。」
ドッドッドッドッドッドッ……。
カッコいいなー……。
やっぱり私も、2輪免許取ろうかな…。
「…あのう、お客様。お会計…。」
「……はッ!!」
えっ?ええっ!?
えっと……まずい、記憶飛んでる…。
…あ、そっか。会計だ。
「あっ!はいはいはいはいゴメンネ!!」
ガサガサ…。
「じゃ、カードで!ハイこれ!」
「…これ、テレカですけど…。」

18:00。帰宅。
ガチャッ…。
「…はぁ、疲れちゃった……。」
家に帰るなりなんなり、私は部屋の隅にある、
通販で買ったベッドに突っ込んだ。
ジャーンプ!!
ポーン!!
ゴン!!
ドシャッ…。
頭、壁に直撃。
「……なんか私、どんどんアホになってない…?」
うん知ってる。

「う〜ん…痛いなぁ……。」
頭を押さえながらキッチンへ。
今日は何を食べようか…?
そうだ、パスタ食べよう!
これ簡単だし♪
えっと…まず引き出しからパスタを取り出して…。
んで鍋に大量の水を入れて、沸騰させる。
…この待ち時間が長いのよねぇ……。
…グツグツグツ……。
…ん?もう沸いてる…?
…ははぁん。アーヴァニックのヤツ、省略しやがったな…。
まあいいわ。とにかく沸騰したお湯の中にパスタをぶん投げる!!
「うおるあァ!!」
ドシャアァッ!!
そして隙を与える間もなくフタを閉める!!
「トォィアァァァァァ!!」
ガポッ!!
…虚しい……。

さて、ゆでてる間に考えましょう…。
パスタの「具」はどうしよう?
…いつものアレでいいか…。
とりあえず冷蔵庫からベーコンとタマネギを出す。
ベーコンは切ってあるから、タマネギを切る。
まず皮をはいで……。
ぶった切る!!
「チェストォォォ――――!!」
ズドン!
ズドズドズドズドォ!!
そんでもって、フライパンと大量の塩、こしょうで油と一緒に炒める!!
ジュー……ジュージュー………。
「フンフンフンフンフンフーンフンフンフーンフンフンフーンフン♪」
これは「Dancing!!」のテーマソング。
何だかおバカなノリがいいのよね〜♪
さて、出来ました♪
マイヤーズ流の「ヤマサタダ・ハマヤソネ・スパゲッティ」!!
まずパスタを皿に盛って、具をその上に豪快に乗せる!!
この時の「皿」は「どんぶり」がグッド!!
いっただっきまーす♪
フォークで巻いて…。
クルッ…クルクルクルッ…。
パクッ…。
「ぅあつッ!!」

「みなさぁ〜ん☆
 こんばんは♪あなたの心のパートナー『レイン・マイヤーズ』です♪
 さて、私のこの華麗な一日、楽しんでいただけましたか?
 オペレーターに休日なんてあるのか!?なんて言わないで☆
 そして…こ・こ・で!私から『クイズ』を出したいと思いまぁ〜す♪
全問正解した方は……なんかあるの?」
『作者に話し掛けんなよ…』
「ないって、サ!!」
『わかったわかった!!なんか景品出すから怒んな!!ったく…。』
「で、何くれんの?」
『え〜っと…「アナザーストーリー」とでも言っておこうかな…。
 「アーヴァニック」の名前の由来とか…?
 正答率は問わないから、ドンドン送ってねぇ〜。
 できればアーヴァニック作品全体を通じての感想とか、
 これからこうした方が良いんじゃないかとかいうのを添えてくれると、
 すんげぇ嬉しいな!!』
「は?意味わかんねぇ。いっぺん死んでこい。」
『………。』
「さてさて、それではクイズに入りますわよ♪
 第1問!!私がこの日最初に歌った鼻歌「Theme of bath」のホントの題名は?
 第2問!!人気番組「Smile Point」これ……何だかわかる?休日にやってるわよ♪
 第3問!!私が昼食を取った「後ろ星のコーヒー&レストラン」の元になった店は?
 第4問!!クラシック曲「バネ」これのホントの題名…ヒントは「ヴィヴァルディ」よ♪みんな知ってるわ♪
 第5問!!人気ブランド「C・クロス」の元になったブランドはわかる?
 第6問!!時計ブランド「偉大なる衝撃」これのホントの名前…つまり元になった会社は? 
 第7問!!「Dancing!!」これのホントの名前を教えて頂戴♪難しいかな…体の一部が入るはずよ♪
 第8問!!「ヤマサタダ・ハマヤソネ・スパゲッティ」だけど、これ…作者の誰に当たる人が作ったと思う?
 第9問!!この作品に、今までの作品のキャラが出てきているんだけど…わかるかな?」
『なげぇな…。』
「あんたは黙ってなさい!!
 …と、これで問題は全部!!ちょっと難しいけど、わかるかな?
 答える気になった人は是非、このクソ作者にメールをあげてね♪」
『…次の作品でお前、殺すぞ…?』
「それじゃあ皆さん、おやすみなさぁ〜い♪今度は仕事で会いましょうね☆」

作者:アーヴァニックさん