第一章:本当にレイブンなのだろうか??
「ピピピピッ!!ピピピピッ!!」時計がなる・・・・
「もう・・・朝か・・・・今日でレイブンになってちょうど一週間か、しかし俺は本当にレイブンか??」
俺の名は「ランスロット・トルネード」レイブン試験に合格した新人である。だが俺はこの試験の結果に納得はしていなかった。
(その一週間前・・・・)
「ただいまよりレイブン試験を開始する!!今回の試験者はランスロット・トルネードとジュラス・ロード!!
お前達だけだ。試験内容は市街地の敵MT全滅だ。心してかかるように!!」
「ランスロット君!!よろしくな!!」
「あぁ・・・よろしくな。お互いに合格すればいいな。」
「うん!!ぜったいに合格しよう!!!!」
「あぁ・・・(朝っぱらから元気のいいやつだ、まだ早朝六時だってのに・・・)」
「これから機体を投下する!!着地時の衝撃に注意しろ!!」
機体が投下され、俺とジュラスは戦闘モードに入った。
「MTが10体ってとこか・・・ジュラス!!行くぞ!!」
「はい!!」
「オーバーブースト・・・起動!!」
しかしその瞬間ランスロットの期待が軽い爆発を起こしその反動で倒れた。
「ランスロット君大丈夫か!?被弾したのか!!??」
「オーバーブーストを起動した瞬間爆発した!!クソッ!!今ので、右腕の回路がショートした!!
ライフルは使えん!!オマケにレーダーとミサイルまでふっとんだ!!ブレードしか使えねぇ!!」
「そんな!!僕一人では10体のMTは倒せないよ!!どうするんだよ!!」
「落ち着け!!ジュラス、ある程度MTにダメージをあたえてくれ!!あとは俺が接近戦でブレードをぶち込む!!」
「わ、わかった!!やってみる!!」
そうこうしている間に俺たちはMTに囲まれていた。
「MTの群れは下手なレイブン1機よりもたちがわるい。おまけに囲まれてはよけいにだ」
と、親父が昔言っていたのをおもいだした。
「(親父・・・俺はここで死ぬわけにはいかない・・・)ジュラス!!いくぞ!!」
「うぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!」
ランスロットはブレードを奴等の機体にぶち込んでいった。ジュラスもそれを援護するように撃破していった。
残り3機となったとき、ランスロットのブレードが破壊されてしまった。
「くっ・・・ジュラス、俺はもう戦える武器がねぇ!!どうにかしてくれ!!」
「すいません。ランスロット君。動力部を破壊されてしまって動けないんです・・・」
「うそだろ・・ここまできて・・・こうなったら・・・パンチと蹴りでやるしか・・・」
(しかしそのとき奴はあらわれた、身動きとれない俺たちのところに・・・・・)
「君達!!所属不明のレイブンがこっちに向かっている!!気をつけろ!!」
「気をつけろって・・・俺たちにどうしろって言うんですか!!試験管!!」
「どうにか・・・する・・・ん・・・ブチッ!!」
通信がきれた。その瞬間黒い機体が俺を守るように立ちふさがった。
「ハハハハハ!!俺様の名はロビン・クロード!!正義の味方だ!!」
そういうとロビンは一瞬でMTをかたずけた。右手の銃で・・・
「あんたは何をしにきたんだ・・・コーテックスのものか・・・??」
「俺は正義の味方だといっているだろう・・・さらばだ!!」
その機体にはエンブレムにでっかくRという文字がきざまれていた。
「どうやらおわったようだな。ごくろう!!今日から君たちはレイブンだ!!」
試験管から通信がはいった。しかし俺は納得できなかった。
「まってください!!あのレイブンがきていなかったら俺たちは死んでいました。なのにどうして合格なんですか??」
「あのレイブン??さっきのレーダーに写った奴か??あれはレーダーの誤作動だ。
それと君のレイブンが爆発したのは我々コーテックスのミスだ。すまなかったな。さて、早く戻ってこい!!」
「やったね!!ランスロット君!!武器なしでMT倒すなんてすごいよ!!」
「あ・・・あぁ(レーダーの誤作動??ジュラスも見ていない??いったいなにがおこったんだ・・・)」
(これが俺の一週間前のことだ)
「気になる・・・レーダーの誤作動、ACを操るロビンという男、そしてロビンの強さ・・・・・本当に俺はレイブンなのか・・・」
作者:ランスロットさん
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