サイドストーリー

プロローグ
「では、これよりレイヴン採用試験を行います。
今回の、チャレンジャーは、楚良、エクレール、オルテガ、サカタインダストリィです。
では、試験内容を説明します。
今回は、市街地を制圧してるMTの排除です。
この試験を通ればあなた方は、レイヴンとして登録されます。
・・・・・そろそろ目標地点に到達します。がんばってください。」
オペレーターの説明が終わり四体のACが地上に投下された。
「この試験を通れば晴れてレイヴンになれるんだ!がんばろな!
あ、ちなみに俺は、サカタインダストリィって言うんだ。よろしくな。」
「ああ。こちらこそよろしく。って、自己紹介は、後にしてこの試験を通過しようぜ。」
四体のACは、それぞれバラバラに行動を開始した。
みな、初期装備のため満足に攻撃するのは、難しかったがMTを倒すのには、そう難しくはなかった。
「こちら楚良。敵が片付いた。どうすればいい。」
「こちらエクレール。こっちを手伝ってくれ。敵の数が多すぎる。」
「わかった。すぐ行く。」
楚良がエクレールと共にMTを排除し終えたころには、オルテガ達もMTを排除し終わっていた。
「よし。全MTの排除を確認。これから君たちは、レイヴンとして登録される。合格おめでとう。では、帰還してください。」
これがこの四人の出会いだった。
 
「こちらがレイヴンランクEの部屋になります。食堂、風呂場は、あちらにあります。
ここから上には、D、C、B、A、Sランクとなっております。
また不明な点がありましたら、あちらのデスクトップまでおいでください。では。」
「Eランクって四人部屋かぁ。ま、しゃあないか。」
「でもCからは、一人部屋になるんだって。」
「ふ〜ん。そういえば、今のS−1って誰だっけ?」
「おいおい。しっかりしてくれよ、サカタインダストリィ。レオス・クラインだろ。」
「あ、そうそう。なんか覚えにくいんだよなぁ。」
「なぁとりあえずさぁ、合格祝いってことでメシ食いに行こうぜ。」
「ああ。いいけど、確かこのレイヴンのところのメシ屋って味は、かなり良いみたいだけど値がかなり張るんだろ?
誰かそんなに金持ってるやつ居るん?」
「そうやったなぁ。どないしょ。」
「よ!新人レイヴンたち。」
「あ!クラインさんじゃん。」
「さん付けは、よしてくれ。それよりメシ食いに行くんだろ?おれが今日は、おごってやるぜ。」
「本当ですか!?やったー。あ、ちなみに俺は、楚良って言います。
右からエクレール、サカタインダストリィ、オルテガって言います。これからよろしくお願いします。」
「ああ。仕事で会わないようにしたいな。まぁ話は、食事でもしながらしようか。
このあとちょっと依頼も入ってるし。じゃあ行こうか。」
クラインたちは、その階の食堂へ向かっていろいろレイヴンについて話をしながら食事をしていた。
「そういえば、クラインってS−1なんですよね。すごいなぁ。そんなに強くなれるコツってのがあるんですか?」
「ちょっと待て。俺は、今S−2だ。S−1は、ある人のために空けてるんだ。
俺は、その人を探してるんだがなかなか見つからなくてな。
なんせ、半年前の話だしな。だが、その人が死んだということは、あり得ないんだ。
彼は、イレギュラーだからな。それに誰も敵わなかったしな。だから俺は、S−1じゃないんだ。
あと、戦いのコツだっけ?それは、自分の力で見つけた方がいい。その方が上達するしな。」
「ほえ〜。じゃあ早くアリーナとかに出たいな。その方がレイヴンランクも上がるし。
「じゃあ、俺が君達と戦うときを楽しみにしてるよ。おっと、そろそろ依頼の時間だ。
お金は、ここに置いておくから。また今度、ゆっくり話でもしよう。じゃあ。」
クラインは、食堂を出た。これが、クラインとの出会いだった。
また、後に激しい戦いがあることを知らずに彼らは、過ごしていた。誰一人としてそのことには、まだ気付かなかった。
作者:テロメラーゼさん