サイドストーリー

〜突然の別れ〜(Sudden parting)
「おい、カトルちょっと来てくれ」
マサキに呼ばれ急いで向かった。
タッタッタッタッタ
「来たけどなんの用だ?」
「記憶、戻ったのか?」
ぽつりと言った。
「ああ、そのようだな」
「これからお前、どうするんだ?」
「そうだな、ACの修理が終わり次第、俺の住んでいた町、ニュータウンに帰るつもりだ」
「そうか・・・・、寂しくなるな」
マサキは言葉を詰まらせながらも言った。
「ああ、そうかもしれないな・・・それで話というのはそれだけか?」
「後はルークさんの所に行ってやれ。命の恩人だからな」
「ああ、分かった・・・・」
タッタッタッタッタ ガチャ バタン
「あいつがこの町に来て何ヶ月経ったっけな」
マサキはカトルと過ごした日々を思い出している。

その頃、カトルはルークの住んでいる家に向かった。
トントン トントン
「誰だ?」
ルークはそっけなく問いただした。
「カトルだ」
「なんの用だ?」
「別れに来た」
「ふ〜んそうか、じゃあな」
「助けてくれてありがとう。感謝している」
タッタッタッタ
「そうか、カトルは記憶が戻ったのか・・・・」
ルークは一人寂しく酒を飲んだ。
「町の人達にも言って来たし、あとはマイだけか」
カトルは足早にマサキの家に入った。
タッタッタッタッタ
マイの部屋の前で息を整えてから戸を叩いた。
 トントン
「俺だ、カトルだ」
扉越しに話した。
「開いてる・・・・」
いつもと変わらない言葉が返ってきたる
ガチャ バタン
「マイ、俺は自分の住んでいた町に帰る」
早急に話題を言った。
カトルは昨日、服飾用品店に行って購入してきたブローチをポケットから取り出してマイに渡した。
「それは俺からのほんの気持ちだ、貰ってくれ」
顔が少し赤くなりながら言った。
「・・・付けてもいい?」
「ああ、いいぞ・・・」
マイは服の左胸に付けた。
「・・・・似合う?」
恥ずかしそうにマイは訊ねた。
「・・・似合ってる・・・」
横目で、ちらっとカトルは見た。
「私もお礼にこれ・・・」
マイは首から提げていたペンダントを外してカトルに渡した。
「ありがとう・・・・」
カトルは照れながら受け取った。
「カトル・・・・ここに残って欲しい」
マイは下を向きながら言った。
「ずっと、一緒に居て欲しい」
マイはそういうと顔を上げた。
「だって、カトルの事が」
その時、
ドーーン!!
町の方から爆発音が聞こえた。
「何だ?」
タッタッタッタ
「カトル!!町が帝国軍に襲われてる」
マサキが息を切らして言った。
「く!町の人達に手を出すとは」
カトルは立ち上がって、部屋から出ようとした時、マイがカトルの手を握った。
「カトル、一緒に居て」
マイはカトルの手を引っ張った。
「俺は、この町の人達が好きだから・・・・・・この町を守れるのは俺しかいないんだ。解ってくれ、マイ」
カトルの手を握っていたマイの手が離れた。
「戻って来るって約束して・・・・」
「・・・・ああ、約束してやる」


カトルは急いでルークの病院の後ろの森林にあるACを起動させた。
ウィィィン
「整備しといて正解だったな」
ボボボボボボボ
カトルは急いで町に行った。
町中は火の海になっていて、町の人達が逃げ回っている。
「く、何て酷い事をするんだ・・・」
「待っていたよそこのAC」
「誰だ貴様は!!」
「私かい?私は帝国軍のロムスという者だ」
「なぜこんなことをする!?」
「それは君が目的だったのさ」
「俺が目的だと!?どういう事だ」
「君なら私の手足になれる存在なのだ」
「いやだ、と言ったらどうするつもりだ」
「反抗分子にはここで消えてもらうまでさ」
「返事は・・・・NOだ」
「そうか、それは残念だそれではここで死んでもらうか行けオーガー!」
三機のMTが火の海から出てきた。
〔ビビビビビビ、ターゲットカクニンハイジョカイシ〕
三機同時にジャンプした。
「バカかお前らは」
カトルはオーガーのコアにブレードを刺した。
ザシュ
「これで動けまい・・・何!?」
オーガーはまだ動いている。
「人が操縦してないのか!?」
〔サクセンDケッコウ〕
三機は拡散した。
「ちっ!どっから来るんだ」
前から一機のオーガーが突っ込んできた。
「頭を狙えば!?」
グシャ
〔き、キノウ・・テ、イシ、シシシ〕

ズドーーン
「まず一機目・・・撃墜」
今度は後ろから飛び出してきた。
「あまい!!」
ババババババ
カトルはマシンガンを連射した。
頭部のメインカメラにヒットした。
〔ニンム、シッパイイイ〕
ズドーーン
〔ターゲットロックオン、ハッシャ〕
バシューーン
オーガーが中型ミサイルを撃ってきた。
「そんなミサイルなど!」
バババババババ
カトルはミサイルをマシンガンで撃ち落とした。
〔セッキンセンニ、イコウ〕
オーガーの左腕からブレードが出てきた。
ガキィィン
オーガーのブレードが弾かれた。
「俺の勝ちだな・・・」
ザシュ
〔シッパイィイイ〕
ズドーーン
「それでは私の番だな」
ロムスのACは黒色だった。
「私のAC、クルーエルエンジェルに倒されるのだから幸せと思いたまえ」
「誰が貴様などに倒されるか!」

ババババババ

バシューーーン

ズドーーン

「このままでは決着が着かない・・・私に良い提案があるのだが?」
「聞かせて貰おうじゃないか」
「白兵戦を楽しもうじゃないか」
「ああ、そりゃあいいな」
二人はブレードだけ残して後は外した。
「いくぞ!!」
「かかってきたまえ」
ガキィィン
「中々やるな、少年」
「あんたもな」
「しかし、なっちゃいないな」
ガシャァン
「く!?蹴りだと」
サンドロックは飛ばされた。
ガガガガガガガ、ドーーン
サンドロックは建物にぶつかって止まった。
「うあ!?」
「おやおや、もう終わりですか」
「この野郎!」
カトルはACを立ち上がらせてブレードを構えて突進しようとしたが
ACの足元には何とマイがいた。
「何やってんだよマイ!」
苛つきながらマイに言った。
「犬さんが怪我してる」
マイはそういうと抱いていた犬を見せた。
「少年、戦いの最中に余所見をしてていいのか?」
カトルは前を見るとロムスが突進してきた。
「マイ!危ないからそこから離れろ」
マイが急いで離れようとしたがこけてしまった。
「く!このままじゃマイが危ない」
カトルはとっさにマイをACで覆い被さった。
「少年よそんな少女の為に命を散らせるきか?」
ガシャン
「お、俺はコイツを守るって約束したんだ。もう二度とあの日のように戻りたくない」
脳裏には約束事が刻まれていた。
「つくづく君が馬鹿だという事が私にも分かってきたよ」
馬鹿にしたような口調で言った。

「マイ・・・大丈夫か?」
攻撃をされていたが、それを気にせずにマイに話し掛けた。
「うん・・・・」
声を震わせながらマイは答えた。
「そうか、それなら早くここから逃げろ」
「・・・・分かった」
マイは急いで建物の陰に隠れた。
「はぁ、良かった」
安心感がカトルの胸を覆った。
「まだ、終わってないぞ少年」
ザシュ
「く!?」
ザザザザザ
勢いよくACが転倒した。
「カトル!」
マイは大声で叫んだ。
「少年・・・・お遊びはもう終わりだ」
ロムスが止めを刺そうとしたその時だった。
ガン ガン ガン
硬い物がロムスのACに中った。
「誰だね私のACに傷を付けるなどと」
ロムスは投げたと思うその方向にはマイがいた。
「カトル、逃げて」
「バカ!やめろマイ」
カトルはマイを止めようとしたがACが動かなかった。
キィィン
ロムスの頭に何かが伝わった。
「この少女まさか!?」
ロムスはマイをつかんだ。
「放せコイツ」
マイはACの手の中で暴れている。
「マイを放せ!」
落ちていた銃を拾い、銃口をロムスに向けた。
「私を殺すとこの子も死ぬことにもなるんだぞ」
「く!?」
カトルは銃口を下に向けた。
「よし、それでいい、この少女は貰っていくぞ」
カトルはロムスが後ろを向いた瞬間にブレードを投げた。
「やらせるか」
ロムスはそのブレードを意図も簡単に弾いた。
ガキン
「君は邪魔しないでくれたまえ」
落ちていたマシンガンをカトル目掛けて連射した。
ババババババババ
「く!?」

バチ バチ バチバチ

「これでもう動けまい」
そう言い終わると銃を投げ捨てた。
「ロムス大佐、緊急通信です」
「私だがなんにかようか?」
「反抗組織が来ていると、偵察部隊からの連絡です」
「そうか分かった今戻る」
ロムスはカトルに一言残した。
「カトルとか言ったね?私には野望があるのだ、それを叶えるにはこの子が必要不可欠なのだよ」
「か、帰せ・・・・」
「さらばだ少年、また戦えることを楽しみにしているよ」
ロムスはそう言い残すと闇の中に消えていった。

「おいおい、こりゃあどうなってんだよ」
「どうやら襲撃されたようだね」
「ねえねえ、あれってACじゃないの?」
「お、本当だ。近づいてみようぜ」
「やめなよ、ジュン」
「お前、怖いのかよ」
「そ、そんな事はないよ」
「それなら、いいじゃないか」
「え、あ、うん・・・・」
「おい、そこのACに乗っているの聞こえてるか?」
「ああ、聞こえてる」
「貴様は帝国軍の仲間か?」
「いや、違う」
「それなら、なんでここにいるんだ?」
「町を守ろうとした・・・・しかし、守れなかった」

「そうか、まあ運が悪かったと思え。それじゃあ帰るとするか」
「そうだね帰ろ〜帰ったらタイヤキ食べまくるぞ〜!」
「あははは、いつもタイヤキですね」
三人は話をしながら帰還とした瞬間
「ちょっと待ってくれ」
「ああ、何だ」
「俺も貴様達の仲間に入れてくれ」
「ほ〜入りたいのか皆どうする?」
「入れてもいいじゃないですか多い方が楽しいし」
「はいは〜い、僕も賛成」
「仲間に決定、それじゃあ連れて帰るか」
「すまん、そうしてくれ」
町から少し離れたところに輸送機が置いてあった。
すべてのACを収納して飛び立った。
カトルは個室にこもって考え事をした。
(・・・俺が弱いばっかりに・・・・くそ)
カトルは、マイから貰ったペンダントを見つめた。
(絶対助けに行ってやるからな、待ってろよ)
輸送機はどうやら着いたようだ。
カトルはマイを必ずこの手で取り帰すと心に誓って反抗組織の基地の内部に入った。


        カト言
簡単キャラ紹介〜♪
   ジュン中尉 男 
   サユリ曹長 女
   アユ少尉 女
 何か女キャラが多いような気がするけどまあいっか♪
 何となくって感じだね。(何がだよ
 盛り下がっているね(君のせいだよ
う〜ん、ロムスの言ってた「私の野望」って一体何の事だろう?― ―;(悩
まあどうでもいいか^^;(よくないだろ!
次回お楽しみに〜^^/~(バイバーイ♪
作者:カトルさん