第1話 奇妙なレイヴン
今、さっき受けた依頼の作戦ポイントに向かっている最中に
努「さて…咲耶、敵戦力はどうなってる」
咲「はい、無人MT多数に…ランカーAC一機となっています、兄さん」
努「そのランカーACはだれだかわかるか?」
咲「ACは…わかりましたランカーACソロイストです」
努「小物か…まぁいい、ところで…」
咲「ん?なに、兄さん?」
努「おまえさぁ…いつになったら俺をレイヴンと呼ぶようになるんだ?」
咲「あっ、もうすぐ目標ポイントだよ。というわけで今日もがんばってね〜♪」
努「無視かい!まぁいい今日もサポートたのむぞ」
咲「まかしといて、兄さん。あっ、そろそろ戦闘システム起動さしたほうがいいよ」
努「了解!行くぞ!」
所変わって…
辰「く、オペレーター今の戦力は」
鞠「今現在の戦力は無人MT18機、ランカーAC一機です」
辰「くそ、またふえたか…ランカーACさんは高みの見物か、残弾数はあとどれくらいだ」
鞠「弾数の残りは…ダメです残りは追加弾装分しかありません」
辰「そうか…じゃあ…」
鞠「だめです!」
辰「まだ何も言ってないだろ」
鞠「敵ランカーACの位置を見つけ相打ちにするつもりでしょう。そんなのいけません」
辰「なんでだ?」
鞠「それは…まだ希望は捨ててはいけないということです。まだ打つ手はあるはずです」
辰「しかし…これではどうしようも…」
鞠「まって、これは…」
次の瞬間、機体の脇を強力なエネルギー砲が通って行った。
そして敵の陣地の方で幾つか爆発がおきた。
辰「い、今のって…もう少しずれたら…」
鞠「は、はい…完全に直撃でこちらの装甲は、もたなかったでしょう」
辰「誰だよ…いったい」
鞠「あっ、レイヴン通信が入りました。つなぎます」
努「こちらランカーACヴァルキリーフェイバー援護にまわる」
辰「えっ、ど、どうゆうことだ?いったい…」
努「あんたが雇われた会社に頼まれてきた。それで残弾数はあとどれくらいだ?」
辰「残りは…予備弾装分だけです。だが、どうしてこんな事を聞くんだ?」
努「この採掘場制圧が目的だろう。お前が作戦を遂行するんだろう?
制圧には弾が必要だ。お前はここでおとなしく待ってろ…すぐ終わる」
辰「そんな一人でなんて…無茶だ!」
努「…俺を知らないのか、まぁいい大丈夫だまかせとけ。よし!
ミッションスタートだ!サポート頼むぞ咲耶!」
咲「まかせといてよ、兄さん!」
辰「な、なんなんだよ?あいつ…」
鞠「い、今のレイヴン…私、知ってる」
辰「ん、誰なんだ?今のは…」
鞠「今のは…ランクA−2のランカーです。まさか…実物が見られるなんて」
辰「なっ!まじかよ…」
努「よし、さっさと終わらすぞ」
そう言った瞬間…一機、また一機とMTが瞬く間に倒されていきそして…
咲「兄さん、次ので…」
努「ああ、これで最後だ!」
ブレードで一線、最後のMTが倒された。そして…
ソロ「くそ!聞いてないぞ、なぜトップランカーがこんな所に!」
遠くからACが出てきた…どうやら撤退するらしいだが…
咲「敵北東に出現、距離…800です」
辰「逃がすかよ…オーバーブースト点火3…2…1…0!」
いっき加速し距離をつめる…そしてブレードでの一撃が見事に決まる
ソロ「なに!そ、そんな!ぐぅあぁぁぁーーー!」
直撃したかに見えた…だが大破はまぬがれたらしい
辰「ちっ、しとめ損ねたか…まぁいいや♪もう動けなさそうだしなっと。
さっさと仕事、終わらせよ〜ぜ?えっと…ヴァルキュリアランス、だっけ?」
と別人のように辰也に語り掛けてきた。
その後ろには中破した機体が…
辰「すげ…」
鞠「これが…トップランカーの実力…」
そんなこんなで努達はこの採掘場の司令塔を探し始めた
咲「司令塔、確認しました」
努「よし、じゃあここをまっすぐ行けばこの採掘場の司令塔だな」
咲「ち〜が〜う〜、だから兄さんMAPもあるんだから、ここを右に…」
二人がこんな会話をしていると…
鞠「あの〜、それ、違いますよ。ここの道を左に行けばすぐです」
と、すかさず鞠絵がツッコミいれる。
咲「えっ…あ、ホントだ…」
努「おいおい、大丈夫なのかよ」
咲「ふんっ、兄さんには言われたくないよ」
努「なにんだと!」
咲「なによ!」
そんな事をやり取りをやってるうちに…
辰「おお〜い司令塔制圧完了したぞ〜」
咲・努「「えっ」」
辰也が通信を入れると二人が声をそろえて反応した。
鞠「あっ、おつかれさまでした。さあ、レイヴン帰還…
えっ、ちょっと待って、これは…高々度から攻撃がきます!レイヴン!避けて!」
辰「なにっ!くそっ」
そういって機体をダッシュさせた瞬間…辰也が立っていた場所は穴だらけになってた…
ソロ「ウオオオオオオオオ!!!!!」
そういって上から倒したはずの…動けるはずのないACソロイストが降ってきた…
咲「え、この反応…そ、そんな兄さんあれ…」
努「ん?なに!!!あいつ、まさか…」
言い合いをしていた二人も気がついたらしい…
ソロ「ウガアアアアアアア!!!!!」
ものすごい速さでソロイストが突っ込んできた!
努「やつめ…強化人間の暴走か!」
咲「なっ、兄さんそれ本当!?」
辰「おい、二人でなに話して…」
鞠「きますよ!」
そう言った瞬間にレーザーが飛んできた!
努「くっ、ちょっとやっかいだな…」
咲「ええ、ほんとに…」
すぐさま二機のACは別れていった
辰「くそっ、分裂させられたか…」
物陰に隠れながら辰也はそうぼやいた。
鞠「しかし、今のはいったい…」
辰「わからん、しかしあいつらは知っていたみたいだが…む、見つかったか!」
ミサイルの大群が辰也めがけて飛んできた!辰也が回避行動をとろうとしたら…
鞠「レイヴンそのまま動かないで!」
辰「しかしそれじゃミサイルの「いいから!そのまま!」
そう言った瞬間にミサイルが降ってきたが…
辰「…ん、あたってない?」
しかも回避しようとしていた場所に高出力レーザーが過ぎていった…
鞠「ふぅ、あぶなかったですね…いったんここは引きましょう」
辰「わかった、オーバーブースト起動3…2…1…0、点火!」
辰也はひとまずオペレーターに従って引く事にした。その隣を…
努「よく引き付けた…後は任せておけ!」
咲「は〜い、よくがんばったね後は兄さんにまかせれば全然オッケーよ」
と、通信が入る
辰「…ん、あんたは…あの人のサポートしなくていいのかい?」
咲「あっ、大丈夫、大丈夫…ああゆう輩を見ると兄さん、手がつけれなくなるから」
辰・鞠「「?」」
二人は首をかしげる。
咲「殺しちゃうかもね…」
辰・鞠「「なっ!」」
ソロ「ウオアアアアアアアアアア」
いまだ狂ったようにソロイストが飛び回っている…しかしそこへ
努「ちっ、まったく…コントロール失うぐらいなら…」
そう言いつつ努が徐々に距離を詰め…そして!
努「そんな物をつけてるんじゃ…ない!こいつをくらえ!」
無数のエネルギーライフルの閃光がACを飲みこむ
ソロ「!?!!!??」
直撃を食らい機体が一瞬止まった…そう、一瞬だがもう…
努「…これで終わりだ…」
コックピットに深々とブレードが突き刺さる
努「こんなものがあるから…」
と、オプショナルパーツから一つパーツを抜き取り…そして握り潰した…
…戻ってきた一機のACが見て覚えたものは…恐怖と、戦慄だった…
作者:キョウスケさん
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