サイドストーリー

第二章:はじめてのミッション
「よぉ!!新人さん。俺はあんたの機体をメンテナンスさせてもらうことになった。グラント・ジューダスだ。
 まぁよろしくたのむ。」

「あぁ、お世話になります。ランスロット・トルネードです。」

「ほぅ!!まだおめぇぐらいの年で礼儀をしるやつがいたか!!前のレイブンは挨拶ひとつしなかったからな。
 ガッハッハ!!年はいくつだ??」

「はぁ・・・19です・・・(なんで俺のまわりは元気な奴が多いんだ?)」

「ところでよぉ、ランスロットいまからやることがある。まず、機体名を登録してくれ。」

「(ところでって・・・もう話題かわってるよ)はい、わかりました。機体名は、サンダービーストにします。」

「わかったサンダービーストだな・・・これで登録は完了だ。次はミッションのことだ。
 お前はまだミッションしてないんだよな??」

「はい、ここ一週間引越しのあいさつ回りとかで忙しかったんで。」

「実は今回のミッションはお前も知っているジュラス君と組むことになっているんだが、
 内容はクレストの工場に付近に確認された偵察部隊の進行の阻止なんだ。」

「偵察部隊の進行阻止なのになぜ組む必要があるんですか?」

「ただの偵察部隊ではないんだ・・・反クレスト組織「ダークコマンドーズ」・・・」

「ダークコマンドーズ(闇の突撃部隊)??ですか・・・・」

「クレストの施設ばかりを狙う組織だ。ミラージュが裏にいるとの噂もあるがな・・・」

「そうなんですか・・・ってなんでジュラスと組むんですか!?
 しかも偵察部隊進行阻止なのにこんなにゆっくりしてても大丈夫なんですか!!??」

「情報がはいったんだ。グローバルからな。明日の正午に偵察部隊がくるそうだ。」

「御丁寧に時間まではっきりとわかったもんですね・・・・(なにかあるな・・・)

「とにかく明日にそなえとけ!!じゃぁ俺はあんたACの整備しとくから。」

「ありがとうございます。それでは。」

その日は早めに寝ることにした。明日のミッションに期待と不安を抱きながら・・・・・

(次の日)

俺はミッションを行うクレストのデータ管理施設にジュラスと共に輸送機で向かっているところだった。

「ランスロット君久しぶりだね!!しかも初ミッションは組んでやるなんてね!!」

「あぁ・・・そうだな。(な〜んでこいつは元気なんかなぁ〜)

「もうすぐ作戦領域につくぞ!!ACに乗り込むんだ!!」

「はい。ってなんでグランツさんが??」

「今日は臨時だ!!早く乗れぃ!!」

そしておれの不安はあたってしまった。

作戦領域に着地した俺たち迎えてくれたのは大きな爆音だった。

「ドゴーン!!ドゴーン!!」

「なんだよいきなり!!ジュラス!!大丈夫か!?」

「なんとか。それにしてもいきなりACってありですか??しかもグレネード打ち込んでくるなんて!!」

そのとき通信が入った。

「こちらクレストの通信士です。聞こえますか!?」

「あぁ、聞こえてる。あいつはなんなんだ!?」

「敵の偵察部隊のACです。我々が感知、迎撃しようとしたら攻撃してきました!!」

「わかった。いまから攻撃態勢に入る!!2対1だったら大丈夫だろう!!」

「ランスロット君、そうでもないみたいですよ・・・上からもう一機・・・2対2ですね・・・」

「なに・・・しかもまったく同じ機体だと!!」

「いきますよ、ランスロット君!!」

「俺たち兄弟が、お前らみたいなクレストの雇われレイブンに負けるとでもおもうのか??」

「しかもお前ら新人だろ〜が!!俺たち兄弟はダークコマンドーズの中でも最高コンビの偵察部隊だ!!」

「(なぜ俺たちを新人だと知っている・・・)だまれ!!そんなこと言えるのもいまのうちだ!!」

「俺たち兄弟がグレネードを構えたら最後。お前らはコッパ微塵だ!!兄貴!!やるぜ!!グハハハハハ!!!!」

「ドゴーン!!」

笑いととも爆発音がし、その煙の中にはパイルバンカーがコアに突き刺さったACと突き刺したACがいた

「そんなばかな・・・・・兄貴ぃ・・・・・・」

「貴様ぁ!!よくも我が弟を!!ウォォォォォ!!!!」

「ブィーーーン!!」

「バシューン!!!!」

敵のブレードはかすりもせず逆にパイルバンカーをくらっていた。

「なんだと・・・・この俺が・・・・・」

「ドゴーン!!バシューン!!バゴーン!!」

爆音と共に二体のACは鉄くずと化した・・・ジュラスの手から放たれたブレードによって・・・・・

「・・・・・・・・」

この重い空気のなか、俺はなにも言えずただ敵の残骸を見つめていた・・・そして口をきりひらいたのはジュラスだった。

「いったいなにがあったんですか!!なぜ敵機が破壊されているんですか!!??」

この答えに俺は動揺を隠せなかった。

「お前、なにも覚えてないのか??お前がそのパイルバンカーで破壊したんだよ。」

「そうなんですか!?ちょっと気を失っていたら無意識に・・・」

この言葉に俺は恐怖を感じた。ジュラスになにが起こったのか・・・・・しかしそれを知る者は誰もいなかった。
作者:ランスロットさん