無限の輪
ヒトの命は限りある。
しかし、それが朽ち果てると同時に別の場所で新しい命が生まれる。
それをヒトは繰り返し無限の存在と永久の営みを得てきた。
それらはウロボロスにも似て美しくも有り、醜い・・。
龍の姿をしたウロボロスは自らの口で自らの尻尾を咥えた姿で表される事が多く、伝説上の生物である。
その奇怪な姿はまるで円を描くようにしなやかで美しい。
世界を取り巻くと言われるウロボロスは永劫回帰などの意味を持ち、自己回帰や無限の象徴とされる。
ヒトはその存在をウロボロスと重ねているのかもしれない。
無限の喜び
無限の悲しみ
全ては繰り返され続いていく中でヒトはまた、同じ過ちを繰り返そうとしている。
鋼鉄の身体を持ち、実態の無い光の武器を持ったそれはヒトの姿に酷似する。
ヒトがヒトを殺すように、鋼鉄のヒトもまた同じ姿をした相手を壊す。
ムゲン「・・・・。」
ズシュン!!
ムゲン「・・・・。」
機械音声「システム通常モードに移行します。」
たとえ、壊しても新たに向かってくる者がいる。
ヒトが手に銃を持つようにそれも銃を持ち向かってくる。
俺はいつになったら消えるのだろうか・・・。
全ては永劫回帰。
メビウスの輪が答えを導いてくれる・・・。
たゆとう光も、漆黒の闇も、すべて・・・。
作者:フロイトさん
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