サイドストーリー

てきは、ころす
ぼくは、へいたいだ。
今、てきをさがしている。
見つけたら、ころせとめいれいされた。むずかしいことはわからないけど、お国のためらしい。
だから、てきを見つけたらなぐるんだ。今までに、何こもなぐってきた。
おっととと、こんなことかんがえてるひまはなかったんだった。てきをさがさなくちゃ。
ぼくのなまえは・・・なんだっけ。
・・・まあ、どおでもいいや。

・・・いないなあ。
ここは木がいっぱいあるんだ。さっきからずっとさがしてるのに、何も見つからない。
おかしいなあ。
ええと、たしかてきは手が2本と足が2本とあたまがあるんだってきいたぞ。
どこにいるんだろう。

あ、あれだ。
なぐらないと。
ぼくがはしるとまわりの木がどんどんたおれていくんだ。それがけっこう楽しい。
てきは、目のまえだ。
くらえっ。
ぼくがうでをのばすと、てきの足が1本なくなった。でも、まだうごいてる。
どこをなぐればころしたことになるんだろう。
てきが空に上がっていく。
・・・いいなあ。ぼくはとべないからうらやましいや。
てきはぼくの上をぐるぐるまわりながら何かをしている。ぱぱぱぱってうるさいけどせなかがくすぐったい。
あははは、やめてよう。
・・・あ、もう1このてきがきた。
とにかく、なぐらないと。
ぼくは、てきのほうにはしった。
てきの手のへんが光ってる。
きれいだなあ。
・・・いたいっ!!
・・・な、な・・・に・・・。

・・・あれ?
どうしたんだろう。いたかったんだけど・・・。
あ、さっきの2こがそこにいるぞ。
なぐろう。
たあっ。
おっ、てきのもってる長いものにあたったぞ。
もう1つ。
やった、てきのあたまをこわした。
てやっ。
よし、手を1本とった。
・・・あ、まだうごいてる。ころせてないんだ。
てきの1こが、青く光ってるぼうをだしたぞ。
なにをするんだろう。
・・・ありゃ?てきがいなくなった。
どこにいったんだろう。
いたたっ。いたい、いたい。
そっちにいるんだな。
もういたいのはやめて。これでもくら・・・
いたいっ!!
な、なにをするんだ。おしりにぼうをさすなんて。
くそお、おこったぞ。今のは今まででいちばんいたかったぞ。
なぐってやる。
ほんきで手をてきの1こにあてたら、あながあいた。
・・・ころせたかな。
いたあ!いたい、いた、いた、いたいよう!
まださすの?
いたいってば!
もう、ゆるさないぞ。
いたっ。
もう、ゆるさないぞ。
いたっ。

・・・ぼくは、
作者:Mailトンさん