サイドストーリー

第2話 謎の巨大MT襲撃!
 ここは街一番の商店街だここにくれば生活用品などはたいていそろう
努「よ〜しこれで今日の買い物終わりだ、さてと…ちょっと寄り道していくか」
 俺はある店に入っていった…
努「ちわ〜っす」
 この店内には店員以外の人物は見当たらない…ここはACパーツ専門店だ
努「すいませ〜ん、パーツリストってありますか?」
 店員だまってリストを努にわたす
努「さてと、なにかレアなパーツは…ん、これは!」
 頭部パーツの欄を見ていたらMHD−MX/BEEがあるではないか!
 これは頭部での能力値がほぼ最高のパーツでかなりレアなパーツ!
努・???「「すません、これ下さい」」
 なぜか声がそろった
努「えっ?」
 隣にはさっきまで誰もいなかったのにそこには女性が一人…いや、少女と言う表現の
 方が合うだろう
努「えっと…すいませんこれを「君、ちょっとまって…」
 いきなり少女に言葉を止められる
???「あそこ、て…」
 言われるままに努は明後日のほうを見る
努「おい、なにが見えるんだ?」
 そう言って振り向くと…
店員「ありがとうございました」
???「レア…ゲット」
努「へっ?あーーーー!!!俺のパーツ!!!」
 いつのまにか謎の少女はパーツを買い終えていた
???「ふふ…いい買い物をした」
努「くっ、すいません、もう一つありませんか?」
店員「今ので在庫品はきれました」
努「なっ、なに!」
ちか「それじゃ、また…ふふっ、なぜかまた君と会そうな気がするよ…私は秋口 千影だ」
 と、言い残して少女は店を出た
努「お、俺のレアーーーーーー!」
咲「あっ!やっとつながった…兄さん!いったいいつまで寄り道しているの!」
努「うう、俺の…レア…滅多に無いんだぞ…あの…くそう…」
咲「あ〜もう、いい年していじけちゃって…そんなことより依頼、入ってるよ」
依頼者 キサラギ 報酬 45000  条件 今回はあなた個人に依頼します

依頼内容
 先日は助かりました。無事に採掘場を制圧する事が出来ました。さて、今回の依頼は
 先ほどミラージュ社の新設軍事研究基地に専属のレイヴンを偽の情報でおびき出す事に
 成功しまして、そこへあなたともう一人レイヴンを雇いましたから
 これを撃破してください。ちなみに偽の情報ではMT部隊で強襲をかけるというもので
 少数ですがわれわれもMT部隊を派遣するつもりです。
 そこには新型の実験型MTもありますので余裕があればこれの破壊もおねがいします。

努「ふむ…キサラギも焦っているようだな」
咲「あっ、立ち直った…」
努「咲耶、俺はこのままガレージへ向かうから準備を頼むぞ」
咲「了解、つくころには作業終わってると思うから」
 目的の基地前で…
努「ここか…やはり内部に幾つも熱源反応があるな…」
咲「やっぱり敵部隊が攻めてくるんだからガードシステムくらい起動さしてあるわね」
努「で、もう一人のレイヴンは…あれか」
 すこし遅れてもう一機ACが到着する
ちか「やあ、やはり…またあったね」
努「なっ、お前はあの時の!…たしか、千影といったな」
ちか「ふふっ、憶えていてくれたか…」
努「あぁ、忘れないとも…で、俺のパ「そろそろ時間よ、レイヴン」
 努は割り込み通信で言葉をさえぎられた
ちか「そう、それじゃあ…行こうか」
努「ちょっとまて!俺のパーツ「はいはい、兄さんそのへんにしといて…」
 こうして基地内部へと努と千影は向かっていった…

 基地内部で二機のACが基地の動力炉前の部屋で立っていた
裕「ふぁ〜あ…なんでたかがMT部隊におれ達が出撃しなきゃなんねーんだよ」
義「うむ、まったくだ…この程度の戦力、拙者たちがでむくまでもないな」
裕「まぁ、ACが責めてくるんならわかるけどな」
義「しかしこの情報が我々を誘い出すため偽だったら考えられん事も無いがな」
裕「そうだな…だが、どんなやつがきても…」
義「拙者たちにかなう敵など…ん?」
裕「おい?どうした?」
義「熱源反応が二つ…これは、ACの反応!?」
裕「なっ!?」
 次の瞬間、離れた場所で扉が爆発し、その煙の中に二つのACの機影が立っていた…
努「おい…なんで頭にBEEをつけてないんだ…」
ちか「ふっ、あれはなかなかつけれるものではない…それよりあそこ、見て…」
努「もうその手にはのらんぞ…けど今度は騙して何になる?」
ちか「ちがう…ACが二機いるよ…」
努「なにっ、それを早く言え…よし、それじゃ…」
ちか「撃破に入る!」
 二つの機体が一気に距離を詰めに入った

義「ふむ、やはり偽の情報だったか…」
裕「おれ達はまんまと敵さんの策にはまってしまった、てことか」
義「ああ、しかもA−2のランカーをしむけてきた…しかし」
裕「おれたちは二対二の変則マッチじゃ…」
義「我らはまさに、天下無敵!負ける事など無い!」
裕「その通りだ!それじゃ、いかしてもらうぜ!」
 こちらも一機、距離を詰めに入った

努「ん、なぜだ?敵ACは一機しか動かないだと…?」
 そう油断していると…
咲「兄さん小型の熱源反応多数、これは…ビットです!」
努「なにっ!?ということは…やつら!」
裕「今ごろ気がついたか、だがもう遅い…行けビットども!」
 裕紀からの通信が途切れた瞬間に、無数のビットが周りをかこみ始めた!
舞「レイヴン囲まれます!回避を…」
ちか「ふっ、その必要はない…」
 ビットを次々に撃ち落していく…だが
裕「あまいな…後ろががら空きだぜ!」
 いつのまにか後ろをとった裕紀の機体からマシンガンによる大量の弾薬がばらまかれる
ちか「くっ、しかたない…ステルス…起動」
裕「なに!き、きえた…だと?」
 多少被弾したが千影の機体は裕紀の視界から完全に姿を消す…
ちか「ふふっ…後ろががら空きだよ…」
 後ろからさっきまで逆の立場だった機体が姿を見せ…そして銃口が後頭部に向けられる
裕「なっ、しまった!くうっ!」
 完全に千影が裕紀の後ろをとったと思われた…だが
努「よし!ん?これは…シャドウメモリー横から来るぞ!」
ちか「なっ…!」
 回避したがさっきまで千影がいた場所にビットとライフルによる激しい攻撃が…
義「お前は油断しすぎだ…あまり調子に乗るなよ」
裕「くっ、すまねぇ…」

努「…やるな、あの二人」
ちか「ああ、さすがEXアリーナ最強といわれるほどだ…」
努「お前も気がついたか…しかし、こっちも仕事だからな…失うには惜しい人材だが」
ちか「ああ、もう一度いくよ…」
咲「兄さん、ちょっと待って…奥から巨大なエネルギー反応が…こ…は…巨大M…にい…」
 雑音とともに咲耶からの通信がなぜか切れた…
努「おい、咲耶どうした!くそ、そっちはどうだ?」
ちか「だめ…完全に通信が遮断されたみたい…」
努「くっ、奥になにが…」
 そう言った瞬間に壁が崩れた中から巨大なMTが姿をあらわした
努「こ、これが…新型MTってやつか!?」
ちか「大きい…」
裕「ん?なっ、なんだ!あの巨大なMTは!?」
義「う、うむ…あれがこの基地で建設していたものなのか…?」
 裕紀や義大も予定外のことらしい…すぐに新型MTが索敵をはじめ…
努「くるぞ!みんな避けろ!」
 巨大MTはグレネードランチャーを乱射してきた!
 とあるガレージ内で…
咲「作業班の人!いそいでください!」
作業班「はい!あとこれを積めば作業完了です!」
 ガレージで指揮をとっているのは…咲耶だった
作業班「作業終わりました!それでは…」
咲「ごくろうさまでした。あとは、わたしを基地まで連れていってくださいね」
作業班「しかし…やはり危険過ぎます!やめてください」
咲「い・や・だ!このパーツを届けてあそこでもサポートしなくちゃいけないんだから」
作業班「だが…わかりました。でも、くれぐれも気をつけてくださいね…」
咲「大丈夫ですよ、だけど誰がなんのために妨害電波を…」
 そうしてるとメールが届いたことを知らせる音がした
咲「なによ、こんなとき…!えっ、そんな…早く行かないとあそこにいる人たち全員が…」

件名 極秘事項 送信者 匿名希望
基地におびき出したレイヴン四機を新型兵器の実験とする。なおこれは最重要機密として
あつかうように。くれぐれも表には出すことのないように気をつけること…
 今、攻撃は止んでいる…どうやら急な攻撃でオーバーヒートしたようだが…
努「くっ、どんな装甲してんだこいつは…」
ちか「まったくだ…それより、なぜ実験機が起動しているんだ…?」
 このMTはミサイル、ライフル、ビットにマシンガン、高威力のスナイパーライフル
 でもびくともしない…それだけならまだしも火力が、圧倒的だった
義「しかも、無差別攻撃と見た…情けない…これも図られたのか…」
裕「おい、ちょっとまてって、おれ達は専属レイヴンだぞ!そんなこと…」
義「まだ決まったわけではない!今は、この状況をどう乗り越えるかが問題だ」
 停止されていた攻撃が再開された
努「くっ、こんなときにあの「あのパーツがあれば…でしょ、兄さん♪」
 いきなり咲耶から通信が入る
努「なっ、おまえどうやって通信を…」
咲「そんなことより、あのパーツでもその装甲に効果はないみたい…だけど、そのMTに
  は極端に装甲が薄い場所があるの、そこを狙えば…今、データを送るね」
 そういってあの巨大MTのデータが送られてきた
努「ふむ、このデータ…あってるよな?」
咲「もっちろん♪」
努「よし!わかった、それじゃあ…おい聞こえるか、今から言う場所を確実に狙えるか?」
 義大に努が通信をいれる
義「ふっ、誰にいっている…そんなの朝飯前というものだ!」
努「頼もしいかぎりだな、じゃあ、あとは…」
ちか「私が…やつを引き付けよう…」
裕「そうだな…おれもその役、買ったぜ!」
 努が言い終わる前に二人はそう言い返した
努「頼んだぞ、俺は今から届くパーツでとどめをさす!そのパーツが届くまで頼むぞ」
ちか・裕・義「「「了解!」」」
努「咲夜、持ってきたのはあのパーツだろうな」
咲「まかせといてよ兄さん、射突ブレードKWB−SBR44、最高威力のブレードね
  もうそろそろそっちにつくから」
努「了解!それじゃあみんな…いくぞ!」
義「拙者は射撃体制にはいる…援護、よろしくお願いもうす…」
ちか「了解…」
裕「まかせろ!」
 引き付け役の二機がMTの注意を引き義大が射撃体制にはいる…
努「うっし、パーツが届くまで俺も援護にまわる」
 こうして努たちは勝負にでた…
 そして三分後…
 すでに内部がむき出しになった部分が見られる巨大MTがいた
咲「おっまたせ!兄さんこれを」
 そこに咲耶を乗せた万能トレーラーがやってきた
努「すまない、いま「あぶない!」
 努は油断したのであろう…パーツを装着しようとした瞬間に、MTが攻撃をしかけてきた
ちか「くっ、うわあぁぁぁぁ!」
 MTと努の機体の間に千影が割って入りMTの攻撃の直撃を受ける
努「なっ、おい!千影!」
ちか「あ…う…だ、大丈夫…だ、だから…早くとどめを刺して…」
努「くっ、わかった…任せろ!」
 努はすぐさま射突ブレードを装着した
努「接合部…異常無し!…いくぞ…オーバーブースト点火!3…2…1…0!」
 そしてオーバーブーストで懐に飛び込みMTの内部に射突ブレードを撃ちこんだ
努「これで…終わりだ…」
 努は射突ブレードをMTから抜きその部分から煙を吹き出しMTの機能が停止した…
 巨大MTとの戦闘後、基地の外で…
 基地を脱出した努と千影はACから降りて話をしていた
努「たくっ、お前とゆう奴は!あんまり無茶をするんじゃない!」
ちか「すまない…だが、とどめをさせたのは、君の装備だけだった」
努「あ〜もう、まぁこれからはこうゆう無茶するなよ。早死にするだけだ」
ちか「ふっ、考えとくよ…それじゃ…また…」
 千影は大破寸前の機体に乗りこみ自分の家に帰っていった…
裕「まったく…えらい目に会った…ん、おぉ〜い!」
 遠くから努に声がかかってきた
義「よう、今回は大変だったなまったく…なんで自分たちがこんな目に
  あわなければならんのだろうな」
努「え?あの…このかたはいったいどちら様でしょうか?」
裕「ああ…、こいつはAC乗ってるときと降りたときに性格かわるんだよ」
義「まぁそうゆうわけだ。あと、自分たちは専属を取り消す事になったから」
裕「あっと、自己紹介まだだよな、おれは石原 裕紀だこれからもよろしく!」
義「自分は源 義大っていうものだ、これからよろしくな!」
努「俺は稲垣 努だこちらこそよろしく」
咲「わたしは妹の稲垣 咲耶です、よろしく」
努「と、いうわけで自己紹介も終わった事だしここいらでお開きとしますか」
 そう言って、それぞれの帰路についた…
 自宅ガレージ内で…
咲「に・い・さ〜ん♪今日また寄り道してレアパーツ買おうとしてたでしょう?」
努「うっ、し、しかたないだろ?あれすごくレアなパーツで…」
咲「もう…いいわけはいいから!…今月はもうムダ使いしないって言ったでしょ!」
努「いや、だから…あの…その…」
咲「わかった…じゃあ今日の夕飯は私が一番得意でぇ…食費のかからない」
努「ん?それってまさか、おい!ちょっと!」
咲「咲耶特製スーパー野菜炒め地中海風に決定♪」
努「やめろ!あれはもう料理じゃ…げふぅ!」
 きれいにわき腹に咲耶の拳がヒットしてぐったりと倒れこむ努…
咲「ふぅ…じゃ、作業班の人達ご苦労さま〜♪」
 もう反応をしめさなくなった努を咲耶は笑顔で引きずりながら家に帰っていった…
                          
                                  第3話に
続く…

人物紹介+機体紹介パートU

 主人公のパートナーとして登場
 本名 秋口 千影(あきぐち ちかげ)
 レイヴンネーム シャドウメモリー

口数が少ない女性のレイヴン。物静かであまり他人と馴れ合おうとしない。
しかし、実力は上の下位のレイヴンに匹敵するほどだがアリーナにはあまり顔をださない
主に黒色のACを駆り、空中でのバランス制御能力はぐんを抜いている。
敵基地への侵入、破壊や敵部隊への奇襲、ほかにも隠密作戦系の
ミッションを受け持ち成功率はとても高い。
性格はどんなミッションでも冷静…いや冷静過ぎる性格。
なぜか、主人公とは会話を積極的に行ってくる…

 使用AC:ダークネスイリュージョン

ステルスを使った特殊なAC。戦術はステルスを使い中距離からの
ミサイルとライフルの波状攻撃からひるんだ隙に一気に距離を詰め
ブレードで斬りつけるといった感じ。対AC戦では強力なステルスで姿を隠し
ブレードで敵ACを切り刻んでいく、そして相手は何が起きているのかわからずに
ただやられていく場合がほとんど。

補足:このステルスはゲームと違いすぐに生産コストが高いのを理由に生産が
   すぐに中止されてしまったため、大変貴重な装備。
   だが、効果はゲーム上の物より高く、出力を調整すれば機体すべてを覆い尽くすほど。
   ちなみにこれは千影カスタムと言って言いぐらい改造施されてある。

フリーのオペレーター兼レイヴン
 本名 水谷 舞(みずたに まい)
レイヴンネーム レ二ッシュ

本来はレイヴンだが状況判断能力が買われオペレーターとしてもたびたび戦場に
出ている。レイヴンとしては上の中程度の実力を持っており彼女の駆る
純白AC、エンジェルハーツは戦場では破壊の大天使と呼ばれ
敵となったものはその姿を見ただけで戦慄を覚えるほど…
敵にまわられると厄介だが味方につけばこれほど頼りになるものはない。


 本名 石原 裕紀(いしはら ひろき)
レイヴンネーム ポール・S

小さいときからの幼なじみの源 義大とともにレイヴンとなった。もちろん
この二人はコンビを組み現在EXアリーナでは最強と言われるほど…
本人の性格はとても好戦的で積極的、しかし肝心なときに限って優柔不断な面も
見せる。今は妹と二人暮しの生活だがよく源が遊びに来る。
妹も将来レイヴンを希望している…

使用AC:ブレイクバスター

自立起動型兵器オービットキャノンを搭載したAC
戦法はオービットで撹乱しマシンガンでの近距離射撃で
相手の装甲を徐々に破壊していく突撃戦法を得意している。
ちなみに、タッグマッチでは引き付け役をうけもちそのまま戦闘が
終わるのもしばしば…
補足:この世界でのオービットキャノンは撃ち落さないかぎりしつこく相手を
   追っていく優秀な機動兵器。一見強力に見えるが打ち出すときにかなりの
   エネルギーを消費するので新米レイヴンが使うとすぐチャージング状態になるので注意

 本名 源 義大(みなもと よしひろ)
レイヴンネーム へルカオス

幼少のころからの友、石原 裕紀とともにレイヴンとなった
あまり知られていないがランカーACホーンデットと同期レイヴンである
本人の見た目や言葉使いは古風だが一度ACを降りると人が変わったように
性格が軽くなる。なぜかアニメやマンガが好きだという変わった趣味も持っている
だが…実力はたしかのガンナーレイヴン

使用AC:エンゼルウィスパー

これも小型兵器オービットキャノンを搭載した機体、裕紀の機体が剛の機体だとしたら
この機体は静の機体といえる。裕紀の機体をいつも後衛からサポートをしている。
裕紀が唯一後ろを任せておけるスナイパー系の機体でもある。
この機体の射撃性能とパイロットの射撃能力がマッチし超遠距離からも
確実に目標を撃ちぬいていく…その射撃の腕はホーンデットに
勝るとも劣らない…
作者:キョウスケさん