サイドストーリー

〜約束のミサンガ〜
「たっだいま〜♪」
「ただいまーっ」
アユとサユリが帰ってきた。
「お前ら遅いぞ。何やってたんだよ!!」
「うぐぅ・・・そんなに怒らなくたっていいじゃないか・・・」
「まあまあ、そんなに怒ってはアユさんが泣いてしまいますよ」
「そうだぞ。小さい子をいじめちゃいけないんだぞ」
「お前が言うなよ、お前が」
「あれ?そういえばカトルさんはいらっしゃらないのですか?」
「ああ、あいつはちょっとな・・・」



ジュンはさっき起こった出来事を全て話した。
「それはお辛いでしょうね・・・」
「うんうん、分かるよその辛さ」
「ガキは部屋に行ってろ」
「うぐぅ、分かったよ!!」
アユは怒って自分の部屋にいった。
「それじゃあ、パーティーが出来ませんね」
「パーティー?」
「カトルさんの入隊祝いにパーッとやろうと思ったんですが・・・・・」
「そうか・・・・そうだなやるか」
「え、でもカトルさんは?」
「大丈夫だよ。アイツの気分治しになると思うし」
「そうですね。それじゃ用意してきますね」
「おう、よろしくな」

そして、パーティーの準備ができた。

「よし、なんとかできたな」
「はい。これでカトルさんが喜んでもらえれば、の話ですが」
「そういうかたい話は後々。カトルを呼んできてくれ」
「はいは〜い。僕がいくよ〜」
「お前が、か?」
「何か不満でもある?」
「お前みたいなちっちゃいのが呼んでこれるのか心配なだけだ」
「うぐぅ、大丈夫だもん!!」
「それなら呼んできてみろ。まあ無理だと思うがな」
ジュンは微笑している。
「今、呼んで来るから待って!!」
アユは急いでカトルの部屋に行きノックをした。
トントン
「誰だ?」
「僕だよ、僕」
「名前を言え、名前を」
「知ってるくせになんで言わなくちゃいけないんだよ」
アユはぶつぶつと言い始めた。
「それで何の用だ?」
「用事があるから外に出てきて」
「何で、だ?」
「話せば長くなるんだけど・・・」
「大丈夫だ時間はあるから、気にするな」
「すごく複雑な話なんだけど・・・」
「大丈夫だ」
「実は・・・」
「実は・・・?」
「・・・・・・」
「・・・・・・・・」
無言が続いた。
「まさか、入隊祝いにパーティーをするんじゃないのか?それで俺を呼んだんだろ」
「ぜ、ぜ、ぜんぜん、そ、そ、そ、そんなことないよっ!」
明らかにアユは動揺している。
「そうか、やっぱりな・・・・」
「ええっ!う、ううん、か、関係ないよっ!」
「しょうがない。いってやるか」
ガチャ  バン
「うぐぅ・・・痛いよぉ〜」
カトルが扉を開けた時に、アユは顔を思い切り当てられた。
「パーティーの場所を早く教えろ」
「うぐぅ・・・何事もなかったように話を進めないで・・・」
「どうしたんだその傷は?」
「うぐぅ・・・今初めて気づいたように話さないで・・・」
「それじゃ俺は先に行ってるからな」
「カトル君、極端すぎるよ」
そうこうしてる間に、パーティー会場に着いた。
パン パン
「カトルさん、入隊おめでとう」
「カトル、おめでとうな」
「カトル君、おめでとう♪」
「ありがとう・・・・」
カトルは小声で言った。
「まずは、乾杯といきますか」
「さんせーい!!」
「え〜と、入隊おめでとう・・・でいいかな?」
「かんぱーい」

「やっぱりビールが一番だよな」
ジュンは勢いよく飲んでいる。
「はぐぅ、タイヤキはやっぱり焼きたてが一番だよ」
アユはたいやきの山に囲まれている。
「どんどん作るので食べてくださいね」
サユリは手馴れた様に料理を作っている。
「すまんが自己紹介をしてくれないか?」
カトルはここにいる女性二人は知らなかった。
「えっと、私がサユリ・クラタです。これからも仲良くやっていきましょうね」
「よろしく」
「おい、そこのチビお前も言え」
「うぐぅ・・・ちゃんとした名前があるよ・・・」
アユはタイヤキを皿に置いた。
「僕の名前はアユ・ツキミヤっていうんだ。アユって呼んでいいよ」
「そんで俺がジュン・キタガワだ。よろしくな」
「僕達が自己紹介したんだからカトル君もしてよ」
「カトルだ。よろしく」
「短いよ〜」
「カトル・ラバーバ・ウィナーだ。これでいいだろ」
「長いよ〜」
「・・・・ならどうすればいいんだ」
「う〜ん、カトル君って呼ぶよ」
「勝手にしろ」


かなりの時間が経った・・・・。

ジュンは酔っ払っている。
アユは食いかけのタイヤキを持ちながら寝ている。
サユリはまだ、料理を作っている。
カトルは話す相手が居なかったのでサユリが来るのを待っていた。
「出来ましたよ〜♪ってありゃ、寝てますね」
「起きているのは俺だけのようだな」
「カトルさん一人じゃ寂しいですよね。サユリが話し相手になりますよ」
「俺から質問していいか?」
「はい、どうぞ」
「どこ出身だ?」
「えっと、オウルドタウンで生まれたんですが、ニュータウンに引越ししたんです」
「オウルドタウンには友達とかはいたのか?」
「あ、はい。居ましたよたくさん、一番仲良かったのはマイかな」
カトルはそれを聞いて少し驚いた。
「サユリさんはマイを知ってるのか?」
「ええ、それはもうマイの全てを知り尽してますよ〜」
「カトルさんはマイの事を知ってるんですか?」
「ああ、記憶が無かった頃に厄介になっていたがな」
「マイ、元気でしたか?」
「元気だった」
「マイの手料理美味しかったでしょ?」
「ああ、美味かった」
「サユリが料理を教えてあげたんですよ」
「どおりで美味しい訳か」
「それにしても、なんでニュータウンに引っ越したんだ?」
「家庭の事情がありまして・・・・」
寂しそうに下を向いた。
「友達との別れは辛かったか?」
「ええ、辛かったですけどマイがまた会えるようにってこれをくれたんですよ」
サユリはそういうと、手首に付けていたミサンガを見せた。
「これは何だ?」
「昔は流行ってた物って言ってましたよ」
「そうなのか」
「ミサンガが切れた時、願いが叶うんですよ。カトルさんも一つどうですか?」
「余っているのなら、貰ってもいい」
「はい、これマイの手作りなんで大切にして下さいよ」
「ああ、分かった」
パーティの後片付けをサユリとカトル、二人でやった。
そして、寝ているジュンとアユを部屋に運んでから自室に入り一眠りした。
その日の夜は、雲がお月様を隠してしまっていた。
カトルはなぜか胸騒ぎがした。



カト言 
きゃふー!!(ぇ
近頃、恋愛系の小説が書きたくてうずうずしているカトルです^^
ACSSにも恋愛系の一つや二つ必要だと思いませんか?(お前だけだろ
とても出したくて堪りません!!^^(まてまて
もう遅いです!!絶対書きますよ!!(冷静になれよ
さらばです!!(はやまるな!!
作者:カトルさん