〜突然の襲撃〜
帝国軍の基地では戦いの準備が着々と行わせている。
「私の部隊に配属される事になったマイ少佐だ」
「マイだ・・・・。よろしく・・・・」
「へえ、なかなかいい女じゃないかい。大佐、何処で拾ってきたんだい?」
「ふっ・・・・色々とな」
「T.Aだと!!」
「声が大きいぞ」
「すみません。しかし、そのような体質の人間はロムス大佐しかいないと聞いたのですが」
「いいや、私だけではないのだよ。私より、彼女の方が新しき時代を荷う人になってくれそうなのだ」
「しかし、だからといってあの若さで戦場に出すのは早過ぎると思います」
「鉄は熱いうちに打て、というじゃないか」
「し、しかし・・・・」
「ご不満でもあるのかなマコト少尉?」
「いいえ・・・・ありません」
「これも定めなのだよ。仕方の無いことなのだ」
「出撃準備、整いました」
「そうか、ついでに私の愛機を出しといてくれ」
「ロムス大佐も出撃されるのですか?」
「私は彼女の戦い方を見に行くだけだが」
「はっ!!分かりました。用意を致してきます」
「よろしく頼む」
「はっ!!」
「どうだマイ少佐、乗り心地は?」
「悪くはない」
「ふっ、それはよかった」
「目的地に後、500mです」
「それでは、我々に課せられた任務をもう一度いう」
「反抗組織が使っていた機体がR.T社の物である事が分かった。
今日、反抗組織に物資が輸送されるという情報をつかんだ
その物資の破壊もしくは捕獲、それとR.T社の施設の破壊を行う」
「分からない奴はいるか?」
「ロムス大佐・・・・」
「どうかしたか、少佐」
「敵戦力はどうなっていますか」
「敵の戦力はMT20機、砲台10台、戦車30台、そんなところだ」
「分かった」
「ロムス大佐、目的地から300m離れた所に着きました」
「そうか、それでは行くぞ」
「はい!!」
バシュー バシュー バシュー バシュー バシュー バシュー バシュー
「全員いるか?」
「はい、います」
「ここからはマイ少佐に従って各機続け」
「私に着いて来い」
「はっ!!了解しました」
(ふっ、頼もしいな・・・・)
「敵にばれない様にいく」
ボボボボボボボボ
「各機、ステルスをして指示があるまで自分の持ち場にて待機」
「はっ!!」
その頃R.T社では・・・・・。
「オーライ、オーライ。はい、ストップ」
「それにしてもよくこんなものを造ったものだな」
「ああ、これは大型戦艦並みらしいって話だ」
「まじかよ!!」
「それにあとのACもかなりの装備をしてるしな」
「これが戦場に出たら立場が逆転するんじゃないのか」
「そうかもしれないな」
「おい、そこ。話をしてないでちゃんと運べ」
「へいへい」
「ったく、もう少し緊張感を持ってもらいたいものだな・・・・博士!」
「ほっほっほっほ、ワシの最高傑作じゃからな」
「博士はいつここに着かれたのですか?」
「さっきじゃよ。それより警備は万全かな警備員君?」
「大丈夫ですよ、かなりの厳重警備をしてるので安心してください」
「ほっほっほっほ、頼もしいな」
「あの、博士〜。私はどうすればいいの?」
「こら、そこのきみ。ここは関係者以外立ち入り禁止だよ」
「あの子はわしが呼んだんじゃよ」
「あんな子供に何が出来るんですか?」
「あの子はな、一流のメカニックなんじゃよ」
「私にはそうには見えませんけど・・・・」
「今に分かるのじゃよ」
「はぁ・・・・」
ウィィィィン ウィィィィン ウィィィィィン
警報、何者かが敷地内を侵入しています。
「何!!我々の警備をすり抜けるとは・・・・B班はどうした!?」
「う、うわあああ!!」
「こちら、B班!!見えない敵に攻撃を受けている至急応援を・・・・ぐわぁぁ!」
「み、見えない敵だと・・・・まさか、ステルスか!!」
「よし、MT全機の破壊を確認、もう一度ステルスだ」
「はっ!!」
ブィィン
「レーダーから敵影が消えました」
「くそ、このままではこの施設ごと破壊されてしまう」
「このままではACと大型兵器が見つけられてしまいます」
「ACと大型兵器をトラックに乗せて運び出せ!!今すぐにだ」
「博士〜、私はどうするの?」
「そこにあるACを乗せて何処か遠くに行きなさい」
「は〜い」
ブォォォン
ゴゴゴゴゴゴゴ
「あとは何が残っている!」
「大型兵器とAC2機です」
「早く輸送を急がせろ!!」
「敵の動きが慌ただしくなってきたな、どうやらあの倉庫にあるらしいな」
「くそ!!通させやしないぞ」
ドォォン
「まだ残っていたか」
「火力重視のこの機体ならやってみせる」
「邪魔をするな・・・・」
ブィィン
「ステルスか!!」
「・・・・」
ザシュ
「そ、そんな・・・この装甲が貫かれるなんて」
ボォォン
「少佐・・・マイ少佐」
「なんだ・・・」
「A、ACがこちらに向かってきます!」
「何・・・」
「貴様らが帝国軍のやつらか・・・逃がしはしない」
「ぐ、ぐわぁ」
ボォォン
「何てスピードだ・・・」
ボォォン
「何故、邪魔をする・・・・」
キュィィィンバシュゥゥ
「MTが急速接近中だと、OBが付いているというのか!?」
「ガードがあまい」
バシュゥゥン
「急速接近して至近距離からの攻撃か!?エースパイロットか!?」
「MTをあまくみるとは・・・・愚かだぞ」
「だが、ACの方が一枚上手だ!!」
レイヴンはそういうとEOを出した。
バシュ バシュ
「く!!」
ボォン
MTの両手が吹っ飛んだ。
「これで武器は使えまい」
「ステルス発動・・・・・」
ブィィン
「くそ、消えやがったか」
「このままでは私が・・・何か方法は、あれは?」
マイの目に飛び込んできたのは巨大兵器だった。
「あれに飛び移れるか・・・・・」
ボボボボボ
MTを大型兵器に近づける。
マイはコックピットからジャンプした。
ヒュュュュン、バン
「おい、何かが落ちてきたぞ」
「そんなこと気にしてる場合じゃないだろうが」
「ああ、そうだな」
「・・・・・・」
マイはゆっくりと大型兵器のコックピットに向かう。
プシュゥゥゥ
「中はこうなっているのか・・・・」
「おい、貴様、そこで何をしてる」
「・・・・起動」
ギュィィィン
「何!!巨大兵器が動きだしただと」
「・・・・・・」
「おい、そこのパイロット!!」
「何だ」
「!?女性が乗っているだと」
「試しにお前から殺すとしよう」
ボォォォォン
「う、うわぁぁ」
「この機体をいただく」
「な、何だと奪われただと」
「はい!!」
「あれが帝国軍に渡るとは・・・ナユキよ、あとは任せたぞ」
ボォォォォン
R.T社の研究所は一瞬にして跡形も無く消えた。
それから、翌日
「おっす」
「ああ・・・・」
「皆さんおはようございます」
「ふぁ〜、まだ眠たいよ〜」
「俺なんか二日酔いだぜ・・・・あ〜、気持ち悪〜」
「それより何で呼ばれた」
「え〜とですね、昨日から音信不通になったR.T社を見に行って来い、との事です」
「何だ〜、僕は行かないや」
「行く奴だけ行くか」
「そうだな、すまんが俺は二日酔いで無理だ」
「サユリはオペレイターをやりますよ」
「俺だけか」
「頑張ってね〜」
「すまんな・・・う、気持ち悪〜」
「カトル、出撃する」
バシュゥゥゥ
「確かこの辺りだと思うが」
「どうですか〜?何か見えましたか」
「いや・・・・ん?あれは・・・・」
「どうかしましたか?」
「煙が見える」
カトルは急いで煙が見えた方角に向かった。
「これは・・・」
カトルの目の前には破壊尽くされたR.Tの研究所や、MTの残骸が残っていた。
「どうやら、襲撃を受けたらしい」
「生存者はいますか?」
「いそうもないな・・・・」
「周りに人がいるかもしれないので探索してみて下さい」
「了解」
ガシャン ガシャン ガシャン ガシャン
「一体何が起こったんだ・・・あれは?」
カトルはR.T社の研究所から約1km離れた所にトラックを見つけた。
「輸送用のトラックか」
カトルはコックピットから出てきて、トラックに近づいた。
「中には一体何があるんだ」
ギィィィ
「これは!?」
カトルは目を疑った。
自分のACサンドロックとその他のACも載っていた。
「一体これは・・・・、そこにいるは誰だ!!」
カトルは銃口を向けた
「ちょっと待って、撃たないでよぉ・・・」
「こ、この声はまさか、ナユキか?」
「え?」
その少女は正しくナユキだった。
「何でナユキがいるんだ」
「カトル、会いたかったよぉ」
ナユキはカトルに抱きついた。
「ふ〜ん、そうかそれでここにいたのか」
「うん、ただ機体の整備できただけなのにこうなっちゃったんだよぉ」
「運悪いな、お前」
「それより、博士見てない?」
「すまないが全員・・・・」
カトルは下を向いた。
「そう・・・・」
少し沈黙が続いた。
「お前が生きていてなによりだ」
「私、もうカトルに会えないかと思ってたところだったんだよぉ」
「このトラック、まだ動くか」
「動くよ」
「それじゃ、これに乗って、基地に行くか」
「え?私も行くの?」
「ここに残りたいのか?」
「私も行くよぉ〜」
「それなら、速く乗れ」
「ちょっと、待ってよ」
ブォォォォン
トラックは基地に向かって走りだす。
カト言
こりゃあ感動の再会ですな^^
それも抱きつくなんてそれに絞められたさぞかし苦しいでしょう−−;
それに未成年が車を運転していいのか!?゜д゜
まあ、それは置いといて^^;
そこら辺は気にせず読んで下さいね^^
紹介
マイ少佐 女
無口な少女、でいいと思います^^;
作者:カトルさん
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