サイドストーリー

〜秩序と正義〜
とある研究所・・・・
「あの女の洗脳は完璧なんだろうな?」
「はい、ほぼ100%に近い数値を出しています」
「使えるのか、あの女は?」
「バッチリです。いつでも出撃可能です」
「それは頼もしいな」
「しかし、大佐はどうしてあんな女に肩を持つんですか?」
「・・・・これからは変わらなければ生きてはいけない世界だ」
「・・・・はぁ」
「今度は私が表舞台に出るときが来た・・・・・」
「どういうことです?」
「・・・・いや、分からないのならいい」
ロムスは静かに研究所をあとにした。

「オッホン、それでは今回の作戦の内容をいう。メモをとるものはとっていいぞ」
ここは、反抗組織の唯一の会議室。
「先日、知ってはいると思うがR.T社から大型兵器とAC2機を奪われた」
一人の男性が左手を高々と挙げて立ち上がる。
「AC2機は行方不明と聞いていますが・・・・・」
「その事についてはまだ情報が少ないので何とも言えん」
「そうですか」
男性は座った。
「大型兵器の奪還もしくは破壊だ。あんな物が帝国軍にあるんじゃ我々の戦が苦戦を強いられてしまうからな。」
「それで、その大型兵器がある場所は?」
「R.S社をみなは知っているだろ」
「ロボットサイエンスですね。確か、ACやMTなどを大量生産している会社ですね」
「その通りだ。どうやら大型兵器はR.Sに明日、大きな物が輸送されると犯行組織のスパイからの通信があった」
「大きな物ですか・・・・それは怪しいですね」
「そこでその輸送機が通ると思われる雪原をいくつかあげるぞ」
「明日は雪でも降るんですか?」
「窓の外を見てみろ」
「どれどれ、うわぁ・・・・凄いですねこりゃ・・・」
外はもう吹雪で今にも物が飛んできそうだ。
「それでは続ける。まず、第一ポイントは湖の近く、第二ポイントは小高い丘の上、
 第三ポイントはR.S社から1km離れた雪原だ。役割等は上層部が決める、以上だ」
ザワザワザワザワザワ
会議が終わると一斉に肩の力を抜いている。
「大型兵器かぁ」
「ACの倍の大きさって話だぞ」
色々な話が飛びかっている。

そして、作戦当日。
「うっひゃ。こりゃすごいな」
「雪ダルマがたくさん作れそうだね」
「カキ氷なんてどうでしょうか」
「こんな寒い日に食えないでしょ」
「うんうん、食べたらお腹をこわしちゃうよ」
「そうですか、残念・・・・」
こんな寒い日でも第06小隊の人達は元気なのはなぜだろうか。
「こんなに寒いのに元気だよな・・・・」
「カトルさん、おはようございますーっ」
「カトル君おはよ〜♪」
「やっと、起きたか」
三人はそれぞれカトルに挨拶をした。
「どうせ今日は休暇だろ」
「ふふふふ、それがな急な任務が入ってきたのだ!!」
ジュンは笑みをこぼしながらみんなに言った。
「そ、そんな〜。サユリさんにタイヤキたくさん作ってもらおうとしてたのにぃ〜」
「残念ですね、アユさん」
アユは肩をおとした。
「任務は簡単だ。敵の輸送機の撃破だってさ」
「よ〜し!!僕、頑張っちゃうぞーー!!」
「はぁ、何で燃えるんだよ・・・・」

色々在りながらも、任務地点に到着した。
「すごい積雪だな」
「何だか遊びたくなってきちゃったよ」
「こらこら、任務の最中だぞ。気を引き締めろ」
「は〜い」

「第1ポイント、異常無し」
「第2ポイントも異常無し」
「第3ポイント異常無し」
「うむ、どうやらまだのようだな」

第1ポイントで待機中の第02小隊は・・・・・。
「なあなあ」
「うん、どうかしたか?」
「レーダーを見てみろよ」
「どれどれ?」
「西の方角に反応があるぞ」
「間違いない輸送機だ」
「それにしも大きくないか?」
「大型兵器を運ぶんだから大きくて当たり前だろ」
「ああ、それもそうなんだが・・・・」
「そんなに悩むことはないぞ。大型兵器が出てくるまでに決着を着ければいいことだからな」
「うまくいけばいいがな」
「第1ポイント西の方角から反応あり」
「よし、撃ち落せ」
「了解」

「狙撃だそうだ」
「俺の得意分野だぜ」
「お前に任せたぞ」
「任せな」
チャキ
「よし、狙撃準備完了」
「今だ!」
「了解」
バキュン

「よっしゃあ、ビンゴ!!」
「これで任務完了だな」
「ご苦労だった。暖かい物でも用意して待ってる」
「了解」
「いや、・・・・・ちょっと待ってくれ」
「どうしたんだよ」
「レーダーにまだ反応があるぞ」
「なんだと・・・・ほ、本当だ・・・まさか」
「第1ポイント!!緊急事態発生」
「どうした!!」
「ま……..だ….て…..は….きえ……」
ザァァァァァァ
「電波妨害だと!?」
「第02小隊の熱源が消えました」
「何!?至急第06小隊を行かせろ。何としても食い止めなければならない」

「オッケー」
「了解」
「任せて」
ボボボボボボボボ

「よし、着いたぞ」
「敵影は・・・・囲まれている!!カトルは右、アユは左の敵を撃破しろ」
「了解」
「ちょろいちょろい♪」

「ほら、僕に着いて来なよ」
「ちっ!!何てスピードだ」
「このー!!子供だましなど」
「バカ!!一人で突っ込むな!速く戻って来い」
「よし、引っ掛かった」
「何!?俺を踏み台にしただと」
「くそ、図ったか」
「人は見かけで判断したら駄目だよ・・・・」
ババババババ
「ぐわぁぁ」
ボォォン

「サンドロックは少し改造が施されているな」
「覚悟!!」
「機体の性能が上がっている」
「あまい!!」
「装甲も今までの倍だな」
ガキィィン
「何!?装甲がつらぬけないだと」
ザシュ
「な、なんて威力だ」
ボォォン
「ブレードも中々いい」
「それなら至近距離からのミサイルはどうだ」
バシュ バシュ バシュ
「この機体なら・・・・」
ヒュン ヒュン ヒュン
「ミサイルが避けられた!!」
「この背中のブレードは一体なんだ?」
ガシャン
「金属を熔かすブレードだと?こんなこと聞いてないぞ!」
「2本ブレードがあるだけで勝てると思うなよ・・・・いや、あれはブレードじゃない!」
「くらえ」
ザシュ ザシュ
「あ、あのブレードは一体・・・」
ボォォン
「何とか終わった」

「どうした敵共かかってきな」
バババババババ
「くそ!!両手マシンガンとは卑怯な!」
「けっ!!卑怯なのはきさまらだってぇの。こないなら俺からいかせてもらうぞ」
「くそ!!撃て、撃てぇ」
ババババババババ
「何のこれしき」
「何て重装甲なんだ」
カキンカキンカキンカキン
「これでどうだ」
ババババババ
「うっうわぁーー!!」
ボォォン
「よし、何とか雑魚は終わったな。カトル、アユ大丈夫か?」
「全然大丈夫だよ」
「ああ」
「ようしそれじゃあ帰るとするか」
バシュュン
「!!」
ジュンのAC、ヘビーアームズFAのコアに強力なエネルギー弾が貫通した。
「おいジュン!!」
「ジュン君!!」
「な、なんとか生きてるぜ」
バチバチバチバチバチバチバチ
ジュンのACは火花を散らしている。
「アユ!!ジュンを連れてここから離れろ」
「カトル君はどうするの」
「俺はコイツを叩きのめす」
「カ、カトル・・・・すまんな」
「気にするな、すぐに追いかける」
「カトル君・・・・気をつけてね」
「ああ」
吹雪の中にジュンのACとアユのACが消えていった。

「お前を倒す」
「・・・・・・」
「何も言えないのか」
「何の為に戦うの?」
「俺は約束の為に戦っているそれだけだ」
「私は正義を貫いているだけ」
「武力抗しの何が正義だ!!」
「武力じゃない。秩序を守る為」
「秩序の為なら何千人の人達が死んでいいのか!!」
「それが運命なら受け入れるしかない」
「貴様の様な奴がいるから戦争が終わらないんだよ!!」
「正義の名の下に貴様を殺す」
カトルはマシンガンを連射した。
「そんなのは利かない」
「何て装甲だ」
「しかし、至近距離からのミサイルはどうだ」
「私に近づくな」
敵はグレネードランチャーを撃った。
「く!!」
カトルはぎりぎりの所で回避をした。
「普通のグレネードの2倍の大きさだとはな」
「グレネードだけじゃない」
両肩のミサイルを使った。
「これを避けれるか」
「大型ミサイルを6発も飛ばしてくるとは予想外だな」
カトルはそういうと眼をつぶった。
「どうやら観念した様だな」
「ミサイルの軌道が見える・・・・」
「さようなら」
ACはカトルと一体化したようにまるで生きているかのような動きをしている。
「一体あれは・・・・?」
「・・・・・・」
カトルはミサイルを1発ずつ回避した。
「よし、これであと1発だけだな」
そして、最後のミサイルを避けた。
「ミサイルは回避出来たが、これはどうだ」
カトルが跳んだ時に背後についていたのだ。
「背後だと!!」
「これでさようなら、だ」
大型兵器は左手をグーにして強烈な一撃を繰り出した。
「ぐ!?」
強烈な一撃でカトルのACは雪原の地上に叩きつけられた。
「これが私の力、そしてこの兵器の力」
大型兵器がカトルのACに近づいて来る。
「ここを通すわけにはいかないんだ」
「まだ戦えるの」
「その機体を壊す」
「弱い者が何度もやっても同じ事」
「いくぞ!!」
「悪あがきを」
カトルはマシンガンを左脚部に連射した。
「効かないといったはず」
カトルは黙々と大型兵器の脚部に撃ち続ける。
<左脚部に機能低下>
「何だと」
「どうやら成功したみたいだな」
「動け」
<脚部機能停止>
「ACを大型兵器に近づけてやる」
「そうはいかせない」
カトルはグレネードランチャーを正面で受けた。
<機体温度上昇>
「くそ、こんな時に!」
ガシャン
「ドッキングに成功したぜ」
「っ!?」
カトルはコックピットに向かった。
「離れろ」
カトルはコックピットに辿り着いた。
「両手を上げろ。さもなくば撃つぞ」
カトルは銃口をパイロットに向けた。
「分かった・・・・」
プシュゥゥゥゥ
「ヘルメットを取れ」
「・・・・・」
「お、お前は・・・・・マイ!!」
「なぜ私の名前を知っている」
カトルが戦っていたのはマイだった。
「マイ、やっと会えたな」
「お前など、知らない」
「オウルドタウンでお世話になったカトルだ覚えているだろ?」
「くっ!?」
マイは両手で頭を押さえた。
「大丈夫かマイ」
「近づくな!!」
「マイ・・・・・」
マイの記憶は消されたのを知らないカトルはその場で立ち尽くした。
しかし、ひと時の静けさが一瞬にして消された。
「マイ少佐、大丈夫ですか?」
どうやら、帝国軍の偵察部隊が動いていない大型兵器が気になり近づいてきた。
「くそ、こんな時に!!」
カトルはマイの手を引っ張った。
「何をする!」
「一緒に来るんだ」
「やめろ!」
取っ組合いになった。
「マイ少佐どこにいるんですか」
パキュゥゥン
「ぐっ!」
「さようなら」
ヒュゥゥゥン
ドサッ
カトルは雪の上に落ちた。
「おい、何か落ちてきたぞ」
「大丈夫だ、私が殺した」
「それでは早く基地のほうへ」
「脚部をやられて動けない」
「輸送車で運びますから安心してください」
「・・・・頼む」
ブォォォォン
輸送車がカトルから離れていく。

「・・・・もう行ったか」
カトルは起き上がった。
「マイは急所を外して俺を助けてくれた?」
「やっぱり、俺のことを覚えていてくれたのか」
「カトルく〜ん」
吹雪の中から、ACが見えた。
「アユか」
「うわ!!血が出てるよ」
「急所を外してるから安心しろ」
「良かったぁって怪我をしてるって事でしょ!急いで手当てしないと」
「ああ、そうだな」
アユはそういうと自分のACでカトルのACを持ち上げた。
「カトル君ちゃんと乗ってる?」
「ああ、大丈夫だ」
「それじゃ、行くよ」
ボボボボボボボボホボボ
吹雪の中にACが消えていった。


カト言
ふぁぁ。
あ、これは失礼^^
いや〜、寝不足なんですよ近頃^ω^(親に怒られてます
何とか内容を脳を絞って創造しまくりでした^〜^;
妄想が激しい者なんで^^;
そうこうしている間に次のシナリオを考えてます-〜-(う〜ん
テストとかがあってあまり書けないと思いますが
時々出しますので安心してください^〜^v(誰に言ってんの?
だれにいってるのでしょうかね?=ω=
それじゃ、皆様(^^)/~~~キーン♪
(簡単にいうとバイバイキーンっていってます
作者:カトルさん