第六話 これからの事
クラインの呼び出しで全員広場に集合した。
「たった今シルバー・タイラントから宣戦布告が来た。これは、みんなのもとにも届いただろう。
この戦いは、一年前に起こった管理者の手口と酷似している点が多々ある。」
「管理者って確か一年前に倒されたんじゃ・・・。」
「ああ確かに一年前に倒されたはずだ。インフェルノが率いていた時代にな。
だが管理者が破壊されたと同時にインフェルノも姿を消した。
そして今彼は、我々と戦うことになったシルバー・タイラントの幹部となってしまった。
インフェルノ自身がそんなことをするとは、思えない。
となるとやはり管理者によって人格強制プログラムを受けたに違いないんだ。だから俺は、インフェルノを助け、管理者を倒す!
このためには、みんなの力が必要なんだ。」
「俺は、別にかまわねぇぜ。こんな宣戦布告をしてきた奴らに背を向けて逃げるなんてできねぇからな!」
「そうだー、そうだー!俺も戦うぞ!」
みんな口々に戦うことを決意していた。
「そうか。では、7日後戦闘が始まる!それまでに自分の心の準備とACの調子を整えておけ!チーム編成は、後日に発表する!
では、これで解散する!」
エクレール達も自分たちの部屋に帰っていった。そしてその宣戦布告が来てから5日経った。
そしてクラインからチーム編成が発表された。
「Aチーム、ナタラージャ、シリウス、オーグランド、ダムズルズ、アルビレオ、バック・パッカー。
Bチーム、クライン、サカタインダストリィ、楚良、エクレール、オルテガ、オリザンズ。Cチーム、オメガ、ガンナー・・・。」
全てのチームが言われそれぞれチームごとに集合し明後日の作戦内容について説明があり、終わったところから解散していった。
みんな明後日のため機体を少々いじり、明後日のために休養を取った。
シルバー・タイラントでは、大型機動兵器の準備が着々と進められていた。
「よし。あとは、この末端から解除すればこいつは、グローバルの地域で暴れだす。ところでインフェルノ。これは、いつ出すんだ?」
「こいつは、戦争の始まりの合図としてやってもらうさ。こいつと共に何機かをグローバルの地域まで連れて行け。
その後本体が、グローバルに攻撃を仕掛ける。上位は、この会社に残れ。敵を迎撃するためには、下級レイヴンでは、頼りないからな。」
「わかった。じゃあ今言ったことを全レイヴンに伝えるぞ。」
「ああ、構わないさ、カオス・ソルジャー。戦争まであと2日。くくく。レオス・クライン。奴を葬ってやる。」
「ところで、オペレーターは、どうする?」
「オペレーターか?オペレーターも戦闘に参加させろ。予備のACとMTで出撃させるんだ。」
「正気か?それじゃあどうやって俺たちを導いていくんだ?」
「自分でやれ。オペレーターなんぞ俺にとっては、ただの手駒でしかないのだからな。ははははははははは!」
「わかった。では、連絡で回しておく。」
カオス・ソルジャーが出て行ったあとインフェルノは、自室のメインコンピューターからグローバルにメールを送った。
「レオス・クラインよ。おまえが率いる部隊と、俺が率いる部隊。果たしてどちらが強いのだろう?答えは、おのずと見えてくる。
強き者が生き残り、弱き者が死を迎える。これが運命と言うものさ。おまえは、強き者だ。だが貴様の仲間は、どうかな?
ただの貧弱な固まりではでは、ないのか?まぁ、その答えは、明後日の戦いで分かることだがな。それと楚良とか言ったかな。
たった一ヵ月半でCランクまで上り詰めたと聞いていたが期待はずれだったよ。今からでは、遅いかもしれんが気を付けることだ。
弱き者をかばうと自分の命を落とす。弱き者は、死なせてやれ。まぁ、どうせ死ぬだろうけどな。じゃあな、明後日の戦いで会おうぜ。
俺と会う前に無様な姿を見せるなよ。俺の期待を裏切らないように努力してくれ。 インフェルノより」
インフェルノは、メールを送信した。
作者:テロメラーゼさん
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