サイドストーリー

第3話 EXアリーナ見学会
※今回から先に人物紹介させてもらいます…

第3話人物紹介+機体紹介

 本名 草壁 静馬(くさかべ しずま)
レイヴンネーム グローランス

 真面目、熱血、そして妹思い(シスコンとは呼ばない)の三拍子がそろった
 理想の兄貴と呼べる人物。人や自分の動言には厳しく、妹の動言には特に厳しい…
 が、妹の将来のことを考えているためであるが、周りから見ても厳しいものがある
 戦闘では主に接近戦でのサポートに回る事が多い。

使用AC:Conpret Nigth

 接近戦を重視し両腕にショットガンを装備したガンナーAC。
 肩には発射後に分裂するマルチミサイルを装備しており接近戦だけではなく
 中距離からの援護も可能。
 主に二対二で、ショットガンをばらまきパートナーの付け入る隙を作り出す
 事を目的とし、おとり役として活躍する。ちなみにパートナーは妹の機体である。

 本名 草壁 守(くさかべ まもる)
レイヴンネーム グローディア

 静馬の妹…だが、性格はボーイッシュで活発な女の娘。
 そのため兄にはよく注意されていて、ちょっと口うるさい兄にうんざりしている
 が、自分のことを考えて注意していることには気がついている。でもやはり、
 周りから見てもそれはありがた迷惑としか認識できない感じ。
 静馬の事は静兄さん(しずにいさん)と呼ぶ。

 使用AC:ストラトスバースト
 
 両腕にブレードを装備した接近戦に特化した機体…射撃兵器はロケットのみで
 距離をとった戦いには向かないが、接近戦では強力なブレードで相手を切り刻む。
 特に右腕には射突ブレードを装備し、その威力は非常に高い物であるが、
 やはり左腕のブレードより命中率は低い。
 兄の機体より近くで戦闘し、ショットガンでひるんだ所を一気に斬りかかりにいく。
 コンビネーションは良い方。

大変長くなりました…それでは本編をお楽しみ下さい…

第3話 EXアリーナ見学会

努「ふぁ〜あ、今日も暇だなぁ〜」
 あの巨大MT襲撃から一週間たった…しかし咲耶が
咲「まだ出撃するなんてぜっったいにだめだからね!まだ調子は完全じゃないんだから!」
 って、うるさいからな…あのあと一発決めてくれたのには誰だよ…
努「まったく…体調崩したのってもとわと言えばあいつの…
  咲夜特製スーパー野菜炒め地中海風がいつも以上にすさまじい味だった…」
 あの料理の味は…もう思い出したくない…
努「あ〜あ、な〜んか面白いことないかな〜」
ちか「ふふっ、お邪魔してるよ…」
 いきなり後ろで声がする
努「うわっ!ち、千影!なんでここにいるんだ!ここは俺の家だぞ」
ちか「…呼び鈴鳴らしても…ノックしても全然でないから…カギかかっていなかったし…」
努「なにっ、あいつめ…ちゃんと戸締まりして行かなかったな…」
ちか「…あいつとは?」
努「ああ、気にするなって…で、なんか用事か?」
ちか「えっ?あっ、そうそう、あの…なんて言うか…わ、私と…ええっと…」
 千影がなにやら言いたそうだがなぜか口ごもっている…
努「私と…なんだ?顔、真っ赤だぞ?」
ちか「私と…私と付き合ってくれ!」
 思いきったように千影が言い放つ
努「はぁ?…って、えぇぇぇぇぇぇぇ!!!」
 俺はビックリしすぎて一瞬だが意識が飛んでしまった…
 そして数分後…
努「あ〜ビックリした…こんなこと初めて言われたからな」
ちか「…なにがだい?」
努「まぁ、気にすんな…えっと、要するにEXアリーナに付き合ってくれってわけか」
ちか「そう言う事だが…で、あと一つ聞きたい事があるんだが…」
努「ん、なんだ?言ってみろよ」
ちか「君の名前…聞いていなかったから…本名はなんて言うんだい?」
努「なっ、お前は…名前も知らないやつの所にきたのか!」
 いきなりの質問に努はとまどってしまう
ちか「…君は信用できそうだったから…」
努「(ったく、どこで住所しらべたんだ…)俺の名前は稲垣 努って言うんだ
  じゃあ改めてよろしくな、千影!」
ちか「ふふっ、これからもよろしく努…あと住所はコーテックスで調べればすぐ解かるよ」
努「おい、心を読むなって…ほいじゃあまずは実戦を見て研究する所から始めよっか」
ちか「そうだね…じゃあ、行こうか」
努「あぁ、EXアリーナの会場にな」
 努の家から所変わって…
努「さ、ついたぞ…相変わらずデカイ所だな〜」
 数ある建物の中でもかなり大きな建造物…EXアリーナの会場を見上げながらそう言う
ちか「見た目はあまり変わらないんだね…普通のアリーナと」
 千影も正直な感想を述べる
努「そうだな、まぁ基本的にやっていることは同じだからなぁ」
ちか「それじゃ、中に入ろうか…」
 そう言って中に入ってみると…
裕「よぅ、どうしたこんな所に…何か用でもあるのか?」
 早速知り合いに会う…
努「あぁ、千影がEXアリーナに…ってそうだ!」
裕「なっ、なんだよ?いきなり」
 裕紀が聞き返す
努「EXアリーナのコツをいろいろと教えてくれないか?」
裕「なっ…どうゆう風のふきまわしだ?…まさかあんたが挑戦するのか?」
努「いや、千影の奴が挑戦したいって…」
 そう言って千影の方を指差す
ちか「やぁ、こんにちは…」
裕「あぁ、こんにちは。ん、あんたはこの間の…」
ちか「秋口 千影だ…よろしく…」
 二人は簡単なあいさつを交わす
裕「わかった…そうゆう事ならまかしとけって!それじゃあまずは…」
 それから、装備を選ぶときのコツや二人で戦うときの戦術をいろいろと、それから…
裕「あのときだな…おれがいるのにあのヤローったら撃ってきて…しかも直撃してな…」
 なぜか相棒の愚痴が始まった
努「へえ、EXアリーナで最強って言われてる二人でもそんなことがあるんだ」
ちか「ふむ、意外だな…」
裕「そんなことって言うけどアイツ、なかなかのドジでなぁ…」
 こんどは相棒の私生活の話が始まって…その相棒の素顔がだんだん明かになっていく
ちか「う、うむ…そっちの方が意外だったよ」
努「ほんとに仲いいのかよあんたら…」
ちか「話を聞いていると…とてもそうには思えんのだが」
裕「なっ、何聞いてくるんだよお前らは…あいつしにか…後ろは任せられねーよ…」
 明後日の方を向きながら少し気恥ずかしそうに裕紀が言う
努「ふーん、なんだかんだ言っても実際はかなり信頼しているんだな」
裕「まぁ…な、だからぁEXアリーナってとこはよ、チームワークかなりが重要なんだよ」
ちか「そうか…ありがとう、とても参考になったよ…」
裕「どういたしまして…おっと、そろそろ時間だな」
 裕紀が自分の時計を見てそう言う
努「なんだ?今日、対戦でもあるのか?」
裕「だからおれがここにいるんだろ?…無謀にもおれ達に挑戦する奴等がいるらしい」
ちか「そうか、じゃあ見せてもらおうか…今日の対戦を」
努「そうだな、今回は見学させてもらうよ」
裕「わかった、しっかりと見ときな!」
 そう言って裕紀は控え室に向かっていった

 アリーナ観客席で…
実況「さぁて皆さんおまたせしました!今回の対戦の目玉は…なんと!あのEXアリーナ
   最強と言われている…ポール・S、ヘルカオスチームだぁぁぁぁ!」
 どっと観客がわきたつ…そんな中に俺達はいた…
努「おい、すごいな…こんなに観客がいるなんて知らなかったぞ…」
ちか「いつもは見られる側だからな…しかし、こんなに多くの人に見られていたとは…」
努「あぁ、さすがに…おっ、次は対戦相手の発表か」
実況「さてさて、お次はこのチームに挑戦しようとしている…聞いて驚き隠せない…
   なんと!兄妹での挑戦…グローランス、グローディアチームだぁぁぁぁ!」
 ふたたび観客がわきたつ…
努「なんか最近、兄妹レイヴンや女性レイヴンが増えてきたよなぁ」
ちか「そうだね…女性が社会進出するため…かな?」
努「なっ、そんな物なのか?おおっと、そろそろ始まるか」
ちか「ん、そうだね…じゃあ実力を見せてもらおうか」
実況「さてみなさん、長らくおまたせしました!それでは…EXアリーナバトル
   レディィィーーーゴォォォーーー!!!」
 実況の声が戦闘開始の始まりを告げる

 開始前のアリーナ内…
裕「おい、今日は努達が見にきてるから…かっこ悪い所は見せれんなぁ」
義「ふん、そんなことにかまっていたら普段の実力は出せんぞ…」
裕「うっ、そうだな…すまん、だが油断はしないから大丈夫だって」
???「あの〜お取り込み中、失礼しますけど…」
 いきなり通信が入る…
義「ん、お前は…誰だ?」
守「あっ、すっ、すいません!ボ、ボクの名前は草壁 守です!よろしくおねがいします」
義「この声…女?いや、しかし自分のことをボクと…」
守「れっきとした女です!まったく…こんなかわいい声の男の人いる?」
 と、怒った様子で守が答える
義「む…それもそうだな、す「こらっ!守、対戦相手にいきなり通信いれちゃだめだろ!」
 またいきなり通信が入った…こちらもかなり怒っている様子だ…
守「ひゃあ!静兄さん…ご、ごめんなさい…」
 この通信にすくみ上がる守
静「まったく…あっ、失礼しました、兄の草壁 静馬といいます。よろしくお願いします」
 と、丁寧な口調で義大に語り掛けてくる
義「あぁ、ご丁寧にどうも…拙者は源 義大だ。よろしく…で、こっちは…」
裕「なっ、おい!おれにも喋らせろよ!おれは石原 裕紀だ。こっちこそよろしく!」
静「さっきは妹が失礼な事を…ほら、守、お前も謝りなさい!」
守「で、でも…」
静「でも…じゃない!さぁ、はやく!」
 静馬がそう言って急かす
義「おい…そこまで言う必要は無い、間違えたのはこっちほうだ…謝る事などない」
守「だってさ、静兄さん♪」
静「しかし、ほんとにいいんですか?」
裕「いいって、いいって、気にすんなよ」
義「それはお前が言う台詞ではないぞ…しかし、まぎらわしいな、その口調は…」
静「はぁ、そうですか…じゃあ今回の対戦、手加減しないでくださいよ」
 いきなり話題が一変した…アリーナ内に緊張がはしる
裕「いいのかい?そんなこと言ってよ」
守「へへっ、ボク達をなめてもらっちゃ困るよ」
 やけに自信満々に守が答える
義「ふんっ、おのれの力をあまり過信しすぎるな…」
静「はい…ご忠告ありがとうございます。しかし、負けるつもりはありませんよ」
裕「へっ、そうかい…おっと、そろそろ時間だ、じゃ切るぞ」
静「あ、そうですか…それじゃ、いい勝負しましょう」
 通信が切れた…開始一分前…ここからはパートナーとしか会話できないことになってる
義「おい、まさか…本気でいくのか?」
裕「まっさかぁ…あいつらに身の程を教えてやる程度だよ」
義「ふっ、そうだな…お前はこの前のように油断するなよ」
裕「あぁ、わかってるって!いくぜ、相棒!」
義「あぁ、…いくぞ!」
 試合開始を告げる実況の掛け声が入る…

努「おっ、始まった、始まった。さて、どんな戦いっぷりを見せてくれるんだか…」
ちか「ふふっ、楽しみだね…」

 二対二のバトルがついに始まった
裕「よっしゃ!さっそく仕掛けさせてもらうぜ!いけ、ビットども!」
義「こちらも援護する…行ってこい、ビットォ!」
 大量のビットが二機のACから射出され攻撃を開始する…が
静「ビット攻撃か…だが!その程度の攻撃、通用しない!」
守「へへっ、もうその攻撃はお見通しだからね!」
 二人はいとも簡単にその攻撃をかわし、そして次々に撃ち落していく…
裕「ほう、大口をたたくだけはあるな…しかし、これならどうだ!」
 ビットにまじって裕紀が一斉にマシンガンで攻撃を開始するが…
守「そんなんじゃボク達は…倒せないよ!」
 多少は被弾しているものの、上手く攻撃をかわし致命傷には至っていない様子だ
静「そっちの方ばかり気にしてたらっ!」
裕「なにっ!ぐ…」
 守とは反対からショットガンが発射される。そして裕紀の機体のバランスが崩れた!
守「それをまってました!いっけぇ!」
裕「くっ!しっ、しまった!」
 守の機体がこの一瞬のスキをついて斬りかかる!が…
義「そう簡単に…裕紀はやらせん!」
守「えっ?ああっ!?」
 守の機体があと一歩のところで義大に狙撃され、バランスを崩しその場に倒れる…
裕「すまねぇ、助かったぜ」
静「なっ、そんな…オートバランサーのACを倒すなんて…」
 遠距離から義大の正確な狙撃に驚きを隠せない静馬
守「あてて、い、今のはいったい…ACが倒れるなんて…こんな事が」
静「あそこまで正確な射撃ができるとは…なんて奴なんだ…」
裕「ふぅ、なかなかやる…だがな!」
義「おい裕紀…拙者も前にでる!」
裕「おっ、おい!なにもお前が前にでることは…」
義「いつも拙者は後ろにおいとかれる…そんなの今回はゴメンだ!行くぞ!」
裕「…わかった、じゃあいつもよりも激しく行こうぜ!」
義「ああ、わかった!」
 そう裕紀と義大が通信を交わすと二機のACが攻めに行った
静「なっ、なに!ヘルカオスが前に出るだと!こんなこと…いままでに無いパターンだ…」
守「静兄さん!そんなこと言ってる場合じゃ…」
裕「さっきはよくあの攻撃をかわせたな…だが、次のはどうだ!」
守「ふん、また同じパターンで攻撃なんて…えっ、そんな!回避できな…きゃぁぁぁ!」
 守の機体をビットが囲み裕紀がマシンガンで攻撃を始める…動きがさっきとはちがう!
静「おい!守、どうした!くそっ、今行く「よそ見をしている暇などあるのか…」
 そう義大から通信が入るとすぐ…
静「なっ、うぐぅぅ!」
 助けに行かせまいとバランスを崩すよう、的確にライフルを撃ちこんでくる…
静「バランサーが揺さぶられるだと!?こんなこと…ぐうっ!」
義「まだまだ精進がたりんな、観念しろ…ん?不意打ちか…だが守君、甘いぞ!」
 あの攻撃を辛くも抜け出した守の中破しかけた機体が切りかかる…しかし、当たらない
守「はぁ…はぁ…そんな!かわされた!?くっ、それより静兄さん!大丈夫?」
義「ほう、あいつの攻撃を抜けてきたか…しかし…!」
裕「まったく…人の心配する前に自分のことを考えろってばよ!」
 守の機体後ろにはすでに銃口を向けている裕紀が…遠距離からも義大が狙っている
義「かわいそうだが…これで終わりだ…」
守「えっ、あ…う…ひぃ…!」
 すでに守には戦意は失われていた…しかし、裕紀は容赦をするつもりはない…
裕「さて、これで終わりだ…今、落として「やめろぉぉぉーーー!」
 バランスを崩していた静馬のACが制御を取り戻し守を助けるため突っ込んでくる…
静「守を…やらせはしない!」
守「し、静兄さん!」
 守が歓喜の声を上げ確実に助かると思った…しかし、一瞬でその希望は崩された
義「無駄なあがきだ…行かせはしない」
 後ろから脚部とブースターの部分をライフルで撃ちぬかれ静馬のACがその場に倒れる
静「なにっ!う、うわぁぁぁぁ!」
守「そっ、そんな!静兄さん…」
静「くっ…っそ…守…わかった…僕達の負けだ…」
義「だと…お前もその辺にしておけ…」
 裕紀に向かってそう通信をいれる
裕「あいよ、わかってる、わかってるって…で、どうだい?おれ達の実力は?」
守「えっ、あ…はい…完敗…です」
 だが、その言葉にもう覇気は感じられない
義「お前は…いつもやりすぎだ!加減すると言ったのはお前だろう!」
 めずらしく義大が裕紀を怒鳴りつける
裕「す、すまん…なんかやってる内に気分が乗ってきてな…」
義「まったくお前の悪い癖だ…おい、大丈夫だったか?」
 さっき裕紀と話していた時とはあきらかにちがう口調で守に話しかける
守「えっ、あっ、はい…大丈夫です…」
義「そうか…それはよかった」
守「えっ、あ、ありがとう…」
 この時、守の顔が一気に赤くなっていったことは誰も知らない…
実況「勝負あり!ギブアップにより勝者…
   ポール・S、ヘルカオスチーーーーームっだぁぁぁーーーーー!」

 観客席で…
 今回で一番の盛り上がりを見せる観客席のなかで感想を述べる二人が…
努「すごいな、源の奴…あそこまでの腕とは…しかし源の奴が前に出る事もあるんだなぁ」
ちか「しかし…私達と戦った時は本気ではなかったようだね…」
努「ああ、奴等いままで本気で戦った事ないな…まぁ、今回は奴等の本気が見れたし」
ちか「うん、また今度…ここに来よう…戦闘しにね…」
 そう言って二人は客席をあとにした
 裕紀達の控え室で…
義「お前…ちゃんと手加減してやれよ!まったく、怪我でもさしたらどうすんだよ!」
 物凄い剣幕で裕紀に迫る
裕「はいはい、悪かったってば…それよかなんであの娘の心配ばっかしてんだよ?」
義「なんでって…どうでもいいだろ!そんなこと…」
 明かに言葉が詰まっている…そして義大の顔も段々赤くなっていった
裕「わかった、わかった…と・こ・ろ・で〜、お前ってそんな趣味だっけ?」
義「だぁぁぁ!もうそのことはもうい「あの〜失礼します…」
 そこに守が恐る恐る入ってきた…
義「よ、よぅ…怪我、してないか?」
守「へっ、だ、大丈夫…だけど…誰?この人…私、源さんに挨拶にきたんですけど…」
 守がキョロキョロと周りを見渡す
裕「プッ…くっくっくっ…あーーーはっはっはっ!」
 そして大声で裕紀が笑い出す
義「くそぅ!笑うなぁ!」
守「えっ?えっ!?なんで、なんで笑うの?それより源さんはどこにいるんですか?」
裕「はぁ…はぁ…本人が目の前にいるじゃないか」
守「…へ?ってことは…」
 やっと義大の方を見る
義「そうだよ…自分が源 義大だ…」
守「えっ!そ、そうだったの!…AC乗ってる時と全然イメージが違ったから…つい」
裕「そうだな、こいつったらAC乗ったとたんに性格が変わるからな」
義「そんなこと!…あるけど…それより、本当に大丈夫だったか?」
守「う、うん…平気だよ…さっきも…ありがとう…」
 守の顔が少し赤く染まる…
義「あ、ああ…それならよかったんだ。それと…」
裕「こいつってばよ、ずっと気にしてたんだぜ、お前が怪我してないか、ってな♪」
守「ええっ!そ、それって…あ、あの…ボクは…その…」
 裕紀がそう言った瞬間に守の顔が一気に赤く染まる…
義「…なっ、お前!い、いい加減にしろっ!」
守「じゃ、じゃあボ、ボクはこれで…し、失礼しました!」
 顔を真っ赤に染めたまま守は部屋を出る。部屋では義大も顔を赤くしている
裕「照れちゃって、もう…おもしろいな〜お前等って♪」
義「だぁぁぁーーーてめぇ!たたっ斬ってやる!そこに直れ!」
裕「お、おい!ちょっと待てって!本気で怒るなってば!」
 
 控え室前の廊下で…
努「さて、あいつらに挨拶でも…って、なんか控え室のほうが騒がしいな」
守「し、失礼しました!」
 ん、あれは…誰?顔を真っ赤にして控え室から出てきたけど…あいつ等何してるんだ?
努「中が騒がしい…ちょっと中を覗いて見るか」
 中を覗いて見ると…
義「貴様ぁ!今日こそ決着を…とどめをさしてやる!」
 …うわぁ、本気で怒ってるよ…義大のやつ…しかし、何したんだ?裕紀のやつ…
裕「お、おいっ、は、早まるな!って、そこ!日本刀を抜くな!話せば解かる、なっ?」
 必死に義大をなだめようとするが…
義「…問答…無用だ!覚悟しろ!」
 容赦無く義大が裕紀を斬りつける
裕「うわっ、ちょ、ちょっとタンマ!話せば…うおっ!誰かっ!助けてくれぇぇーー!」
 控え室が段々廃墟に変わっていく…その中で裕紀の悲鳴が悲しく響いている…
                 
第4話に続く…
作者:キョウスケさん