サイドストーリー

第4話 それぞれの日常生活
人物紹介です

 本名 石川 雛子

名前の通り裕紀の妹。将来は兄と同じレイヴンになりたいご様子
ちなみに源のことは 源兄(げんにい)と呼び、裕紀のことは兄貴と呼びます
将来どうなるかいろんな意味で楽しみな子

※今回は戦闘がありませんので純粋に戦闘が楽しみたいと
ゆう方にはいまいちかもしれませんがそんな事言わずに
どうか読んでください…

第4話 それぞれの日常生活

 あの巨大MT襲撃から二週間たった…
 稲垣兄妹(いつものコンビ)
咲「お〜い、兄さ〜ん、こっちこっち、はやく〜」
努「おい、ちょっとまてよ…っと、で、どこに連れて行くきだ」
咲「それはついてからのお楽しみだよ♪」
 今日は久しぶりに依頼が見つからず努は咲夜と街に出ている
努「ま〜た買い物の荷物持ちか?」
咲「ううん、ちがうよ、そろそろなんだけどなー…あ、あれだよ」
 そこには一つの建物が…それは…
努「なぜ…ゲームセンターなんだ?」
 咲夜に聞いて見る
咲「ふふ〜ん♪ここにはなんと…ACの仮想シミュレーターがあるのだ〜♪」
 胸を張って自慢げに咲耶が答える
努「おい、帰るぞ…」
咲「え〜なんでよ?」
努「あのな〜、本物のAC乗りがなんでいまさら…おおっと」
 そう言っていると後ろから脇腹への拳が一発…
咲「ちいっ、よく避けれたね…兄さん」
努「この間とと狙いが同じだ、そう何度もくらいはしない…」
咲「言ってくれるわね…だけど次のはどうかしら!」
努「わっ、ちょ、まて、おい、こんなとこで!」
 咲夜のラッシュが続く…いつの間にか周りをやじうまが囲んでいる…そして
咲「そろそろとどめよ!はぁ!」
努「あまい!」
 努もいつのまにかノリノリで咲夜の中段げりを受け止める
咲「ふふっ、あまいのはそっちよ!」
努「なっ、がはっ!い…今…のは…ぐはぁ…」
 そこで俺の意識は途絶えた…
努「ん…はっ!こ、ここは…どこだ?」
 周りを見てみると…
咲「ゲームセンターだよ♪に・い・さ〜ん」
 咲夜の顔が視界に入ってくる
努「選択権は無しか…わかった一度だけだぞ」
咲「やった〜それでね兄さん…あの、一度…手本見せてくれたら…教えてくれないかな」
努「ん〜まぁいいだろうまずは一回、っと」
 そう言ってシミュレーター内に入る
咲「もう対戦相手はスタンバイずみよ、がんばってね〜♪」
努「わかった…装備は…これと…これと…お、こんなのもあるし…よし」
咲「じゃ兄さん今日も元気にACバトルといきましょうか」
 外にいる咲夜から通信が入った
努「ふむ…オペレーターもできる機能か…けっこうコックピットも本格的だし…」
 戦闘システムが起動する…そして実況が入る
司会者「さて、みなさんおまちかね!それではACバトル…レディィーーゴォォーー!」
 始まってすぐにまわりの見物人が息を飲む…圧倒的だった…全然相手になっていない
努「ふむ…ほとんど違和感が無いな…さすが仮想シミュレーションなだけはある」
 ミサイル、キャノン、ライフルにバズーカ、ロケット…どれもかすりすらしない…
 そして数分後…AC一機を残しほかがすべて沈黙した…観客は一気に騒ぎはじめる…
努「まっ、こんなもんだろ」
咲「うわぁ、す…すっごーーい兄さん!さすが本物のレイむぐぅ!」
 努があわてて咲耶の口をおさえる
努「咲耶それを言うな…一気に注目をあびることになるぞ…」
咲「ぷはっ…そうだね、じゃ次はあたしが、って、なんでこんなときに!兄さん、依頼!」
 咲耶が投げやりに依頼内容を伝える
努「そうふてくされるな、こんどまた教えてやるから…で、誰なのだ依頼主は」
咲「えっと…グローバルコーテックスからの緊急の依頼、拒否権は…無しだってさ」
努「わかった、それじゃ行くか!」
 努達はゲーセンからガレージに向かっていった…

辰也と鞠絵(第1話コンビ)
 とあるオープン・カフェで…
辰「で、今日はオレになんのようなんだい?オペレーターさん」
 辰也が鞠絵に誘われ街のオープンカフェにいる
鞠「私には志藤 鞠絵と言う名前があります。ちゃんと名前で呼んでください」
辰「うっ、わ、わかった…じゃあ鞠絵、なんでオレがここに呼び出されているんだ」
鞠「用がなければ呼んではいけませんか」
 淡々とした会話を二人はしている
辰「いや、今日はどうせ暇だったし…それよかなんで…わざわざこんなとこなんだよ…」
 辰也はがっくりとうなだれる。理由は簡単だ…ここは普通のオープン・カフェに見える
 が、ただのオープン・カフェではなかった…なんか、周りをみても女性しかいない…
辰「ここまでくるの…すごく恥ずかしかったんだぞ」
鞠「それは…すいませんでした…ここであなたと話がしたかったので…」
 ちょっと頬が赤くなるが…
辰「ま、そんなに気にすんなよ。んで、話とはなんだ?」
 それに辰也はまったく気がつく様子は無い
鞠「え、あ、そうそう…この前のミッションでの支出報告での事ですが…」
 それからしばらくミッションの話で…
鞠「そうですね…あの二人は絶対に仲間を裏切るタイプじゃないかと思うの」
辰「だが、それはただの思い過ごしじゃないのか?」
鞠「だけどこうゆうことに早い目に研究しないとミッションで命を落としかねません」
 強い口調でそう鞠絵が言い放つ
辰「ん、心配してくれるのか?」
鞠「なっ、べつに…そ、そういうわけじゃありません!」
 鞠絵が顔を真っ赤にして怒り出す…
辰「おい、なんか…向こうの方が騒がしくないか」
 何か催し物があるかのようにゲームセンター前が妙に騒がしい
鞠「そんなことより、このレイヴンも要注意です。あ、それからこっちのレイヴンは…」
 それからまたしばらく要注意レイヴンの対策会議が続き…
鞠「だからこの地形によって…ん、ちょっと待って」
 地形を有効に利用した戦術の話の所で通信が入る
辰「ん〜、今度はなんだ?」
鞠「辰也さん、グローバルコーテックスより緊急の依頼です」
辰「なにっ、折角の休日が…」
鞠「拒否権は無いそうですのですぐにガレージに向かいましょう」
辰「了解っと…ほんじゃま、いきますか」
 そうして辰也たちはガレージに向かっていった

 千影の場合…(独り言かもしれない)
 商店街のパーツショップ付近…
ちか「ふふっ、また…いい買い物をした…」
 今日はまた…レアパーツを探しに商店街に来て見たら…
ちか「今日は日がいい…もう一つぐらい店をまわっていこう…」
 …いろいろとレアパーツが店にでまわっている日かな…そんなことを考えているう
ちに
ちか「ついた…こんにちは」
 さて、ここには…どんなパーツがあるかな?
ちか「む、これは…ステルスか…ほう、まだ…こんなものが…」
 いまだにこんな物が…これは修理用として使えるな…
ちか「すいません…これを…このステルスを一つください…」
店員「はい、わかりました。お客さん運がいいっすね〜これほどのレアパーツが昨日…」
 それからしばらく店員のうんちくを聞いていて…
ちか「そろそろ…いいかい…?」
 長いうんちくだったな…
店員「えっ、あっ、すいません、それじゃあこれはガレージに直接送っておきますので」
ちか「そう、すまないね…それじゃあ、またくるよ…」
店員「はい、またのご来店をお待ちしておりま〜す!」
 ふふっ、今日はほんとにいい日だ…まさかステルスがもう一つ見つかるなんて…
ちか「さて、次はあの店で…」
 それからまた2、3件店を回ってもいろいろレアが…もうこれ以上は買えないかな… 
ちか「さて、そろそろ家に…ん?」
 あのオープン・カフェ、カップルかな?珍しい、あんなところで…男の方は来るとき
 かなり恥ずかしかったろうね…あっちもなんか騒がしいようだが…おっ、あれは…
ちか「あれは稲垣 努…だったよね」
 あそこでさわいでいるのはあの稲垣と…誰だ?まぁいい…
ちか「あそこはたしか…ゲームセンターの前だったね…」
 しばらく観察してみようか…
ちか「む…なんか言い合いを始めたな…あっ…不意打ち…ほう、よくかわしたね…次は…」
 ふむ…下段、中段、正面への回しげり…あの娘…できる…!
ちか「あの娘…かなり腕が立つね…ん、勝負にでた…お、あれを受け止めたか…しかし…」
 あの最後の中段げりはフェイント…本命は、反対の脇腹への強烈な回しげりか…
ちか「見事に決まったか…さすがに終わったか…」
 なんかやじうまに片腕を高々と腕を上げられ満足げの表情の少女が一人…
 そして大きめの青年を笑顔で引きずりゲーセンの中に入っていった…
ちか「なかなかおもしろいものを見れた…ん?」
???「だぁぁぁー!遅れるぅぅぅー!このままじゃあいつに殺されるぅぅぅー!」
ちか「あの声は…いや、たぶん聞き間違いだろう…」
 なんか聞いた事のある声だが…違う、絶対に違う…しかし、物凄い速さだな…
???「のおおおおおおーーーーーー!?」
 あ、飛んだ…ちょっと飛び過ぎだろう…あれは…あっ、ちゃんと謝ってる…
ちか「ふふっ、なかなか面白い人だな…それじゃあ今度こそ家に…ん?」
 えっと…財布が落ちてるな…どうしよう…
ちか「だれも…落とした人は…いなそうだし…ふふっ、私が有効活用しておこう…」
 周りを見ても落とした人はいなさそうだな…ふっ、まだ買い物が出来そうだな…
ちか「さて…もう少し買い物といこうか…」
 また新しいショップに入って行く…
ちか「ほう…最新型のブースターか…値段は…ふふっ、中身と調度いいくらいか…」
 さっき拾った財布の中身と同じ位か…
ちか「すいません…この最新型のブースターを一つ…」
店員「は〜い、まいど〜ありがとうございま〜す」
 …妙な口調の店員だな…まぁ、気にするほどのことでもないが…
店員「じゃ〜これは〜直接送っておきますね〜」
ちか「ああ、頼む…それじゃ…また来るよ…」
 そう言って外に出ると…
???「どこだ?どこだーーー!?自分の財布ーーー!」
 と、いう声が聞こえたが…空耳だろう…
???「くっそーー!あれには今月分の生活費がぁーーーーー!」
 …まぁだれにでも失敗はあるものだ…ここに置いておこう…
ちか「さて、こんどこそ家に…ん、こんどは通信…依頼か、ふむ…なるほど…
   このままガレージ向かうか…」
 そうして私はガレージに向かっていった…

 義大と裕紀の場合は…
 義大の自宅で…
義「んあ〜いま何時〜?…ってうおっ!しまったぁ!寝過ごしちまった!」
 義大はいま、猛烈に焦っている…なぜなら…
義「やべぇ!あいつ、約束に遅れると、ものすげー怒るんだ!」
 そう義大は寝過ごし約束の時間に間に合うかどうかのせとぎわだ…
義「こんな時にかぎってなんで目覚ましぶっ壊れてんだよ!…いってきます!」
 誰もいない所にむかってそう言うとものすごい速さで走り始める
義「はあぁぁぁーーーーーーー!」
 周りが見ても信じられないくらいの速さで商店街を走り抜けて…
義「のおおおおおおーーーーーー!?」
 人にぶつかる…当たり所が悪かったのかものすごい勢いで飛んでいく…
義「はぶへっ!のお!ぐは!…いてて、す、すいません!いそいでいるもので…」
 とりあえずその場をきりぬけて約束の広場についた…
義「はぁ…はぁ…やっとつい「遅い!遅いぞ!てめー!」
 ついてさっそく義大は裕紀に罵声を浴びせられる
義「すまん、今日寝過ごして…」
 義大は必死に謝って見るが…
雛「んもうっ、今日は楽しみにしてたんだよ源兄ぃ」
 裕紀の妹の雛子も文句を言ってくる…
義「ごめんってばぁ…はぁ、しかたない…今日はおごるよ…」
雛「ほんと!?わーい今日はおごりだー♪」
 雛子がそう言ってはしゃぐ…少し周りにいた人がこっちを見てくる
裕「お、おい、いいのか?そんなタンカきって」
義「ああ、今月はまだそんなに…って、あれ?財布…まさか…」
 義大の顔がだんだん青くなっていく…
裕「なんだ?顔色、悪いぞ…?」
義「財布…落としたぁぁぁーーー!…探してくる!」
裕「お、おい!探してくるって…あ〜行ってもうた…」
 一瞬にして義大の姿が人ごみに隠れるが視線は義大に集まっているため見失いはしない
雛「えぇ〜じゃあ、今日のゲーセン、どうなるの?」
 雛子が聞いてくる
裕「まっ、気長に待つしかないだろ…あいつ、一つのことやってると
  周りが見えなくなるからな」
雛「はぁ〜い、わっかりました」
 それからしばらく雛子とたあいの無い会話をして数分が経つと広場に帰ってきたが…
義「…お〜い」
裕「うお!暗!…で、見つかったのか?」
 妙に義大は暗かった…いつもの義大とは思えられないくらいに…
義「…うん…見つかった…」
裕「そうか…それはよか「よかない!」
 裕紀の言葉がさえぎられる
義「中身が…中身がほとんど無くなってるんだよーーーー!」
 いきなり大声で叫び出す…周りの人が3人に注目する
裕「なっ、それほんとか!?じゃあおまえこのあとどうする気…」
義「…あの中には…今月の生活費が入ってたんだよぉぉぉぉーーー!」
 本気で泣いている義大を見て…
裕「しばらく家に来い…面倒見てやるから…」
 なにか諦めたかのように裕紀が喋りかける…
雛「え、じゃあ、源兄、家に来るの!ヤッター♪」
 理由を知らないから仕方ないが…子供とは時に残酷なものだ
裕「その前にゲーセン行ってお前の乗りたいもの、乗ってからな」
義「うぅ、すまん…それよか雛子ちゃん、何に乗りたいんだ?」
 雛子に聞いて見る
雛「う〜んと…たしか、ACの仮想シミュレーター!兄貴に言ってなかったけ?」
 少し考えてそう答える…そして、裕紀に話をふる
裕「…今そんな物が出回っているのか?」
義「ん、なんだ裕紀、知らなかったのか?結構有名なんだぞ」
雛・義「「ね〜♪」」
 二人同時に声をそろえて言う
裕「なんでそんなに息がピッタリなんだよ…おまえら…」
義「まぁいいじゃないか…それより誰だろう…自分の財布…」
 と、義大がつぶやく
裕「どこに落ちていたんだよ…それ」
義「パーツショップの前だが…」
裕「それって拾ったやつが使ったんじゃ…」
義「…あぁっ!」
 本気で気づいていなかったらしい
裕「気付けよ…お前は…んじゃ、そろそろ行こうか…ん?なんだよこんな時に…
  おい!コーテックスから緊急の依頼だそうだ」
義「なに!その依頼受けろ!無条件でだ!断るな!」
 今までに無いくらいの剣幕で迫っていく
裕「お、おいそんなに興奮するな…どうせ拒否権はないんだし」
雛「え〜…じゃあ源兄と兄貴行っちゃうの…?」
 がっかりしたように雛子が言う
裕「すぐ終わるよ、それより一人で家に帰っても大丈夫だよな?」
義「そうさ、すぐに終わるからな…ま、気長に待ってろよ」
雛「は〜い、源兄も兄貴も油断してやられないでね〜♪」
義「サンキュ♪…それじゃ裕紀、いくぞ…」
 義大の声色が一気に変わる
裕「お、戦闘モードに入ったな…じゃ、行ってくるぞ」
 裕紀達は雛子に見送られガレージに向かっていった…

 依頼者 グローバルコーテックス 報酬76000  条件無条件
依頼内容
 各地で休日を過ごしているレイヴンの方々、緊急の依頼で申し訳ありません。
 しかし今回、未踏査地区で大量の無人ACが確認されました。
 詳細は不明ですが、とにかくものすごい数ですので複数のレイヴンに共同で依頼に
 あたってもらいます。なお、このミッションでは我々が補給車を用意しますので
 弾数不足や装甲の損傷が激しい場合に利用してください。
 それではご武運をお祈りしています…がんばってください
それぞれのガレージで…
努「よし、それじゃあ咲夜、行ってくる…ラグナロクでるぞ!」
咲「じゃあ、がんばってね、兄さん♪…油断なんかしないでね」
努「ああ、今日の埋め合わせで今度どこかに食べに行こう。だから…必ず帰ってくる」
咲「うん…待ってるからね…ちゃんと…帰ってきてね♪」

鞠「レイヴン…ほんとに…気をつけて…」
辰「へっ、心配するだけ無駄だぜ、鞠絵」
鞠「なっ、もう、どうなっても知りませんからね!」
辰「はいはい、…なんであいつさっきからピリピリしてんだよ…
  それじゃあ、パールクヴィジノィ行くぞ!」

ちか「ふふっ、今日はレアパーツがたくさん手に入った…
  また…資金を調達しなくてはと思っていた頃に
  依頼が入ってくるとは…今日は実に運がいい…
  それじゃ…ダークネスイリュージョン…でます」

裕「よっしゃ!準備完了…そっちはどうだ源?」
義「拙者はいつでも行けるぞ…」
裕「へっ、さっきまでとは大違いだな…まっ、よろしく頼むぜ、相棒!」
義「ふっ、当然だ…こちらもよろしく頼むぞ…」
裕「それじゃ、こちらブレイクバスター」
義「うむ、…こちらエンゼルウィスパー」
裕・義「「出撃する!」」

 それぞれ同じ戦場に向かっていった…

第5話に続く…
作者:キョウスケさん