サイドストーリー

戦場までの100マイル
「あ〜、気持ちわり〜」
 
「レイヴンが飛行機酔いかよ・・・」
 
「しょうがねえだろ?苦手なモンは苦手なんだよお・・・」
 
「そんなんだから、いつまで経ってもテメエはCランク止まりなんだよ」
 
「あんだと?一緒に受かった相棒を差し置いて勝手にBランクまで行きやがって」
 
「誰が相棒だ、ボケ。相棒にするんならもっと使える奴にするっつーの」
 
「じゃ何か?甘えは俺が使えネーってのか?」
 
「解かってるじゃねーか」
 
「テメこのヤロ・・・・」
 
「大体なあ、相棒を名乗るんなら人の金を勝手に使うなや」
 
「あ、ばれてたの?」
 
「5800COAMも使っといて、判らんとでも思ってたのか?お前は」
 
「しょ〜がね〜だろ〜。彼女が鞄欲しいって言うからよ〜」
 
「なんでお前の女の為に俺が金を稼がなならんのよ?」
 
「それが相棒ってもんだろ〜」
 
「お前気を付けろよ〜。いつかきっと闇討ちに会うぞ〜」
 
「判ったよ!今回の分け前は8:2でいいからさ」
 
「そう言うことなら許してやろう」
 
「でっさ、俺の彼女が今度「LB」のネックレスが欲しいって言ってるんだけどさ」
 
「で?」
 
「俺今ちょっと機体を強化したせいでお金が無いのよ」
 
「で?」
 
「金貸して♪」
 
「駄目」
 
「なんだと、この野郎!」
 
「ウルセー!テメー脳ミソ腐ってんのか?!今さっきの反省は嘘かっ!!」
 
「いいじゃねえか、チョットくらい貸してくれたって!!」
 
「5800COAMはチョットかっ!!」
 
「そんな程度1回依頼をやれば一発じゃねえか!!」
 
「ならテメエが仕事しろや!」
 
「俺はアリーナで忙しいって知ってて言ってんのかテメー!!」
 
「どうせ勝てねーんだから仕事しろや仕事ー!!」
 
「何このヤロー!!」
 
『・・・何やってるんですか?』
 
「レイン、ちょっとこの馬鹿に言ってやれよ」
 
『私も欲しいです』
 
「ンガ・・・・」
 
「だよね〜レインちゃん」
 
『そんな事はいいですから、もうすぐ目標地点に着きますから、準備してください』
 
「あ、もうそんな時間か」
 
「よっしゃ、さっさと終わらせますか!」
 
「そだな、喧嘩はその後だ」
 
『目標地点に到着しました。気を付けて』
 
「行くぜ、アップルボーイ!」
 
「応よ!!」
作者:暴走天使さん