サイドストーリー

特別編 あの時の出会い(完結編)
努の元彼女

本名 水無月 可憐(みなづき かれん)
レイヴンネーム ワルキューレ

レイヤード時代…上位にランクインしていたレイヴン。
しかし、その時代からすでに強化人間になっていたが今は真人間になっている。
性格は温厚で戦闘をあまり良いものとは認識していない…
昔から軽量級の機体にスナイパーライフルを積んだ機体を操る。
機動性を生かし近距離から高威力のスナイパーライフルを当てていく戦法だ。
しかし、この戦術を行えるのはロックオン技術に長けた人物でなければできない…
可憐もその人物の一人である。
あるミッションで努の目の前で殺されてしまった。

 使用AC:ブランディッシュ・グナー
 軽量級にスナイパーライフルとゆう装備はレイヤード時代から変わってないがいたる所に改良が加えられている。
たとえばスナイパーライフルをとり高威力の物に替え、他にもロケットを
一つはずしミサイルを搭載。エクステンションに装備されていたステルスをはずして連動ミサイルに変えてある。
戦法は機動性を生かし敵機にまとわりついてスナイパーライフルを確実に当てていく引き離されたらミサイルで迎撃。
遠距離になったら回避に専念しつつロケットで牽制していく。
今回は強化人間ではないのでレイヤード時代のように空は飛べません。

 特別編 あの時の出会い(完結編)

 ある日の努の部屋で…
努「クスゥ…スヒー…」
 まだ、努は昼寝をしていた
咲「兄さ〜ん、今度のミッションの件なんだけど…って、あれ?珍しい昼寝してる…」
 そこに咲耶が入ってくる
咲「まったく…私にはよく注意するのに…でも、なんだか苦しそうだなぁ…」
 心配する咲耶をよそに努はぐっすり寝ていた…あの時の夢を見ながら…

 ガレージ内…輸送用の飛行艇がスタンバイずみだ
努「咲耶、今回の敵戦力はどうなっている」
咲「えっと…ACの反応多数…うち一機が集中的に攻撃を受けてるからこれが…」
努「それが鈴凛だ…なんで、黙って行ったんだ…」
咲「兄さん…」
努「今回は対AC持久戦用の装備でいくぞ」
咲「あっ…りょ、了解!作業班の人達頼みます」
作業班「「「「了解」」」」
努「なぜだ…なぜ、いつも一人で突っ込んでいく…どうしてお前は…」
咲「兄さん!そんなぐちぐち言ってないで今は助ける事が先決!昔は昔、今は今!」
努「あ、あぁ…すまない…だが、絶対に…絶対に死なせはしない…今度こそは…」
咲「その調子、その調子!…兄さん、出撃準備完了!」
努「わかった…ヴァルキリーフェイバー…行ってくる!」
 そして、ガレージから輸送機が一つ飛び立っていった

 そのころ…霧の立ち込めるかなり視界の悪い地区で激しい消耗戦が行われていた
鈴「ぐぅぅぅ…!き、きりがない…」
 鈴凛はもう数十分間も無人ACと格闘している
鈴「はぁ…はぁ…データを奪取した瞬間にこれだからな…」
 無人機に初めはなんとか対抗できたいたものの…
鈴「くっ、弾が…切れてきた」
 やはり際限無く出現するACに弾薬が尽きようとしていた
鈴「これしきの事で…まだやられるわけにはいかないんだ!」
 そう言って肩に装備されたレーザーキャノンを構え…標準をつける
鈴「くらえ…発射ぁ!」
 そこからものすごい早さで発射されたエネルギー弾が無人ACを襲い…
 そしてまた一機ACがスクラップになる…
鈴「どう…なっ!い、いつの間に!?」
 しかし、構えたときに発生した隙をつかれ敵ACが一機、鈴凛の背後に回っていたのだ
鈴「うわぁぁぁぁ!!!…ぐぅ…あ…し、しま…」
 背後からの強烈な一撃に体制を崩す鈴凛の機体
鈴「そ、損傷は…くっ、キャノンをやられたか…ならば!」
 破損したキャノンをはずし今度は反対に装備されたミサイルを構え始める
鈴「ミサイル…ロックオン…1…2…3…」
 敵ACに次々にミサイルをロックしていく…そして
鈴「フルロック完了!いっけぇー!」
 無数に発射されたミサイル郡が無人AC達を襲い始める
 それはACを3機まきこみ、それぞれを撃墜していく
鈴「次は…ちぃ!弾切れ…」
 発射し尽くされたミサイルもキャノンと同じく武装をはずし始める
鈴「残ったのはブレードと…こいつだけか…」
 鈴凛に残された武装はブレードと…右腕に装備された大口径グレネードライフルだけだ
鈴「こいつを使う事になるとは…ふふっ…このミッションが最後になるかも…」
努「そんな事はない…俺が必ず生きて連れてかえるからな!」
咲「はぁ〜い、まだ諦めないでね♪レジーナさん」
 不意に努達から通信が入る
鈴「なっ!こ、この声…努!?…と、誰?」
 上空にはACを運ぶための輸送機が飛んでいた…そしてそこからACが一機飛び降りる
努「よし、鈴凛…さっさと片を付けるぞ」
鈴「あ、あぁ…しかしもう、弾薬が…」
咲「それならおまかせ♪」
 もう一つ輸送機から何かが降ってきた
鈴「こ、これは?」
咲「私達が用意した弾薬、武装補給車よ」
努「俺が時間を稼ぐからすぐにでもパーツの交換を…」
鈴「うん…わかった、すぐにでも戦線に復帰するから…頼むよ」
 鈴凛が戦線を離脱する…だが、無人ACがその後を追おうとする
努「了解だ…さぁ、お前達の相手は…この俺だ!」
 しかし鈴凛の通った後に立つひとつの影が立ちはだかる…それは努の機体だった
努「鈴凛の後は追わせはしない…くらえ!」
 努の機体からミサイルが射出され、後を追おうとしていたACに正面から
 襲いかかりその攻撃で無人ACは機能を停止し前のめりに倒れこむ 
努「よし!咲耶、残りの敵ACの数はいくつだ?」
咲「残り…うん、残りはあとAC4機だけ…鈴凛さん、がんばったんだね」
努「あぁ、残り4機…俺だけで片を付ける!」
咲「頑張…ん?兄さん!右約30度前方から…この反応は…超大型ミサイル!」
努「なんだと!?やつらめ、そんな物まで持ち出してくるとは…」
 超大型ミサイル…その威力は中型のミサイルとは比べ物にならないくらい
 強力な威力、発熱量を誇る決戦兵器…しかし、弾速が非常に遅く至近距離からの
 発射でしか当てる事はほぼ不可能なくらいであるはずなのだが…
咲「距離…え?うそ…兄さん、このミサイル弾速、普通のミサイルと変わらないよ!」
努「改造機か…仕方ない…標準セット…目標は、熱量がこの中で最大の…」
 努の機体から黒光りした銃口が高速でせまる超大型ミサイルに標準を定める
努「サイト・ロック…右…3度修正…上下誤差…0!そこだ!」
 ライフルから弾が発射され、その弾がミサイルと激突しそこに大規模な爆発がおきる…
努「ぐぅぅぅ…すさまじい威力だ…だがこれで!」
咲「そう、発射された所から敵さんの位置がつかめたよ…」
 さっきの爆発により周りを包んでいた霧が一瞬だが晴れ…再び霧が濃くなっていく
努「そうだな…それで敵の位置は?」
咲「さっきミサイルを発射した機体が…前方左約50度付近を移動中…距離は…900ね」
努「かなり遠距離だな…他の敵は?」
咲「バッチリ♪他の機体は兄さんの後方それぞれ約90度を中心の20度ずつ分かれてる」
努「誘導作戦…やつらも知恵をつけてきたのか…?」
咲「そうみたいね…あっ、後方の敵ACが一機こっちに来るよ!気をつけて!」
 そう言った途端にものすごい速さでACが飛んでくる…どうやら逆関節ACのようだ
努「重装型…装備は…ほう、カラサワか…」
 それは伝説の名銃の名がふさわしい、最強のエネルギーライフルである
努「頭だけでなく装備も充実してきているか…だが、使う者にもよる!」
 無人ACが努の機体を確認し名銃カラサワを乱射し始めるが…
努「当たらんなぁ…その程度の攻撃には!」
 努はその攻撃に当たる様子はない
咲「兄さん、他の3機もここに集まってきたみたい…危険よ!」
努「そうか…じゃあ、まず…」
 努の機体に付いている装備の砲門がすべて開き…ねらいを目の前にいる一機に定める
努「まずは一機!」
 そう叫んだ瞬間に無人ACに対してすさまじい量の弾丸があびせられ粉々に吹き飛ぶ…
咲「くっ!だめ…一足遅かった見たい…囲まれた…」
努「そうか…くそっ!遊びが過ぎた…ん?この反応…どうやらまだ終わりではないな…」
 努は囲まれているのになぜか余裕であった…その自信は次の瞬間、明らかになる
咲「この反応は…」
 次の瞬間、周りを囲んでいたACのうち一機が後ろからグレネード弾を受け吹っ飛ぶ
鈴「待たせたね…さっ、一気にけりをつけよう!」
 そこには右腕に装備されたグレネードライフルから硝煙の上る鈴凛の機体が立っている
努「わかった…残りは2機!いくぞ!」
鈴「よし!あたしもいくよ!」
 このあと、努達が無人機をスクラップに変えるのに大して時間はかからなかった…

 帰り道…そろそろ霧も晴れてきている道に差し掛かっていた
努「遅くなってすまなかったな…まぁ、無事で何よりだよ」
鈴「…それは企業からの命令だからか?」
 挑発気味に鈴凛が言い放つ
努「そんな事はない!」
 努が珍しく声を張り上げる
鈴「あっ…」
 その迫力に鈴凛は圧倒される
努「これは俺が自分の意思で受けた依頼だ…俺はただ、お前が心配だっただけなんだよ…」
鈴「ご、ごめん…こんな言い回ししかできなくて…」
 さっきまでとは打って変わってかなり真剣な態度に鈴凛はとまどいを隠せ無い
努「あっ…お、俺もこんな事で怒鳴ってしまって…すまなかった…」
 そんな会話をして歩いていると…
鈴「心配してくれた…え?キャァァァ!?」
 不意に鈴凛の機体の周りで爆発が起きる
努「なに!?鈴凛、どうした!」
咲「兄さん!そこの付近に大量の小型移動浮遊機雷が…」
努「ここまで来て誰が…くぅぅぅ!」
 次々に浮遊機雷が迫ってくる
鈴「あぁぁぁ!…ぐあぁぁ!ハァ…ハァ…」
 先ほどから鈴凛の機体が集中的に機雷と接触している
努「鈴凛!…俺の機体の後ろに隠れるんだ!早く!」
鈴「なっ!?そんな事したら…努の機体が…」
努「そんな事はどうでもいい!だから、早くしろ!」
鈴「え…わ、わかった…」
努「それでいい…ぐぅぅぅ!」
 鈴凛の機体をかばうように立っている努の機体の装甲がどんどん削られる
努「がぁぁぁぁ!…くっ、あと…どれくらいの数…だ?咲耶…」
咲「あと…13個…もう少しだから頑張って!兄さん!」
鈴「お、おい!?なぜ止めないんだ!このままじゃ努が…」
努「ハァ…ハァ…い、いいんだ…これしきの事で…ぐぅぅぅ!」
 とは言ってるもののかなりつらそうだ…
咲「鈴凛さん…止めないわけ…聞きたい…?」
鈴「あぁ、聞かせてくれ!なぜなんだ!?なぜ、努はこうまでして依頼に…」
咲「依頼?そんなものじゃない…もう、兄さんは失いたくないだけ…」
鈴「な、何を…?」
咲「最愛の…人をね…」
鈴「!?」
咲「昔、兄さんが付き合っていた人がいたの…その人もあなたと同じレイヴンだった…」
鈴「……」
咲「でもね…その人がミッションに行ってる間…今回のあなたみたいに一人で危険な
  ミッション行ったときに兄さんの所に緊急の依頼が入ってきたの」
鈴「そ、それの…内容は?」
咲「緊急の依頼の内容は…今回みたいにあるレイヴンの救出…それは兄さんの彼女…
  水無月 可憐さん…レイヴンネーム、ワルキューレ…よ」
鈴「そのレイヴンは…まさか…!」
咲「さすがにわかるよね…まぁ、そんなことはいいの…そのミッションに行った
  兄さんが見たのが…レイヤード時代に最強の名を欲しいままにしたレイヴン…」
鈴「レイヤード時代のランクA−1…そんな!あのエースが依頼を受けたのか!?」
咲「その時、偶然にも雇われていたのがエースだったの…で、兄さんがついた時に…
  ちょうど、エースが…エースが可憐さんにとどめを刺す所だったのよ…」
鈴「――!!!」
咲「その時、可憐さんが最後に…もう、わたしみたいな人を…ミッションで命を
  落としかねない人を…守って上げて…って、兄さんに言ったんだ…」
鈴「だからか…だからこれほどまでに…あたしの事を…」
咲「だけど、その言葉だけが兄さんを動かしているわけじゃ無いんだよ…」
鈴「それは…どうゆうことだ?」
咲「似ているの…あなたと…可憐さんの雰囲気が…だから兄さんはもう二度も失いたく
  ないんだと思う…兄さんにとって最愛の女性…可憐さんと似てるあなたを…ね」
鈴「そう…だったのか…努にそんな過去があったとは…」
咲「このことは兄さんに口止めされてるんだけど…どうして話しちゃったんだろう?
  …やっぱり、似てるせいなのかな…」
努「ハァ……ハァ……咲…耶…ぜ、全部…止めた…ぞ」
 そこに機体も自身もボロボロな努から通信が入る…
咲「兄さん!だいじょうぶ?機体は動かせる?」
努「な…んとかな…帰るくらいなら出来る…大丈夫だ」
鈴「努…」
努「鈴凛…後で話があるんだが…」
鈴「わかった…じゃあ、無事に帰れたらすぐにでも…」
努「すまないな…」
 ボロボロになった努の機体が鈴凛の機体を先導して再び帰路についた…

 とあるガレージ内で…
鈴「で、話とゆうのはなんだ?」
努「今回のミッション…こんな自体になると解かっていて出撃したんだろ?」
鈴「…そうだが…報酬が多かったから…」
 鈴凛もこんな自体は予想していなかったが、あえてそう言ってみせた…
努「俺は…俺は君みたいなやつを放っておきたくないんだ…ましては…」
鈴「話はだいたい咲耶から聞かせてもらった…可憐さん…だっけ?」
努「なっ!?咲耶のやつ…」
鈴「いや、あたしが聞きたいと言ったんだ…別に彼女は悪くない…」
努「…それなら話が早い…俺はあの時約束した…だから、もう俺の目の前で…
  可憐…いや、鈴凛がやられていく所は見たくない…」
鈴「あたしは…あたし彼女の代わりなんかは出来ない…だからもう放っておいてくれ…」
努「ちがう!代わりなんかじゃない!俺は…一人の男として…君…いや、鈴凛を
  守っていきたいと思う…だから…俺と…ずっと一緒にいてくれ」
鈴「そっ!それって…」
 そう…俗世間に言う告白だ
努「あ…すまない…勝手なことを言って…だが、俺は本気だ…俺が一生君を守ってみせる」
鈴「…本当に…本当にあたしでいいのか?」
努「あぁそりゃもう何も言う事なんか…って、いいのか!?」
鈴「こ…ここまで言われて…断る理由も無いし…それに…それにあたしも努のこと…」
努「鈴凛…約束する俺は一生、鈴凛を…」
鈴「うん…ありがと、ここまで言ってくれたのは…努が初めてだよ…」
 この日を境に努と鈴凛は付き合い始めた…

 努の自室で…
努「ん…ふぁ〜あ…よく寝た…しかし、ずいぶんと懐かしい夢…見たな…」
 ようやく努は夢の中から出てきた…
鈴「努!やっと起きたか…」
努「へっ?鈴凛…なんでここに?」
 思いもよらない出迎えに努は戸惑う
鈴「もう忘れたの?今日は…」
努「あっ…そうだったな…今日は可憐の墓参りに行くんだったっけ」
鈴「自分から誘っておいたのに寝ていたなんてな…」
努「スマン、スマン…すぐに出かける準備するから応接間で待っててくれ」
鈴「うん、わかった…すぐに来てよ」

努「おまたせ」
 応接間に外出用の格好をした努が入ってくる
鈴「そんな事は無いよ…じゃ、行こうか」
 鈴凛がそう言って立ち上がる…
努「……」
鈴「なっ、なんだ?なにかおかしいところでもあるのか?」
努「いや、今日鈴凛にはじめてあった時の夢を見てな…」
鈴「へぇ…それで?」
努「いや、なに…だいぶ付き合ってる感じになってきたなって、思ってな…」
鈴「当たり前だよ…だって、付き合い始めてもう半年になるんだから…」
 そう…努達の間にしばらく大きな事件も無く最近は落ちついた生活が続いていたのだ
努「もう、そんなになるか…ふっ、可憐のやつも上で楽しくやってるかな?」
鈴「うん…ねぇ、努…」
努「ん?なんだ」
鈴「あたし…お墓についたら可憐さんにお礼を言わなくちゃ…」
努「どうして…お礼を?」
鈴「だって…ほら、可憐さんがいなかったらあたし、努に出会う事はなかったから…」
努「…そんな事言ったら俺だってあいつの事が無ければ鈴凛に出会わなかったと思う」
鈴「努…」
努「鈴凛…」
 二人がみつめあっていると…
咲「おっまたせ!兄さん、鈴凛さん♪」
 そこにいきなり咲耶が乱入してくる
努「なっ!?咲耶!…なんで外出用の格好なんだ…?」
 咲耶の格好はいつもとはちがい動きやすそうな外出用の格好だったのだ
咲「なんでって…私だって可憐さんのお墓参りくらい行くよ!…あっ、それとも〜…」
努「…なんだよ、その顔は…」
 今まで見たこと無いくらいの笑顔で咲耶が笑っている
咲「いや…私がついて行ったら二人のお邪魔になるかな〜って思ってね…」
鈴「え!?べ、別にそんな事は…」
咲「ふふっ…いいんだよ?二人とも朝帰りでもね」
努「あ〜もう!わかった…ついてきていいからそれ以上言うな…」
咲「じゃ、早速行きましょう♪」
 そう言い残すと努達を残してさっさと行ってしまう
努「まったく…いつも一言多いんだから…さっ、俺たちも行こう」
 鈴凛に話しかけるが…本人は顔を真っ赤にしてうつむいていて反応が無い
努「鈴凛…どうした?」
鈴「へっ?うおわ!?つ、努…な、何?」
 努が鈴凛の顔を覗きこむように声をかけるとやっと気がつく
努「何って…そろそろ墓参りに行くぞ」
鈴「あっ…そうだね…じゃあ」
 そう言って鈴凛が努と腕を組み始める
努「なっ!?いきなりなんだ!?」
鈴「いいでしょ?別に恥ずかしい事をしてるわけではないし」
努「…それもそうだな、じゃあこのまま行こうか…可憐に見せつけるわけでもないけどな」
鈴「うん…」
努「行こう…俺達二人の…」
鈴「最愛の人のもとへ…」

 努はもう過去には捕らわれない…
 その過去がどんなにつらくて悲しい事であっても…
 今はそれを分かち合える
 最愛の人がいつも傍にいるから…

                      特別編 あの時の出会い…FIN…

 特別編補足+舞台裏

可「は〜い、どうもです〜今回はあの世から実況生中継でお送りしま〜す
  説明役は一応殺されたって事になってる水無月 可憐です、よろしく♪」
努「…か、可憐…なのか?」
可「はい〜そうで…げぇ!つ、努!なんで!?ここはあの世のはずじゃ…」
鈴「いや…舞台裏にあの世もこの世も無いと思うのだが…」
努「うぅ…最近疲れてきたかな…幻覚をよく見る…」
咲「兄さん、気を確かに…」
努「…帰って寝る…起こすな…」
咲「ちょ、ちょっと兄さんこれ現実…って、行っちゃったよ…」
可「…まぁいいや…こんど努の事ゆっくり見ておこうっと…で、今回の話の舞台は
  とりあえず今現在の話から半年後のある日って設定で
  メインは努の夢の中の話…こんな感じで説明終了!」
鈴・咲「「はやっ!」」
可「だって〜これ以上説明しなくてもだいたいわかるでしょ?わからないほうがおかしい
  って訳でもないけど…まぁ、しいて言うなら本編とは関係ないって事だね」
鈴「う、うん…そうだね…てゆうか初めて会ったね、可憐さん…」
咲「あっ、そうか。鈴凛さんは生前可憐さんにあってないもんね」
可「妙に生々しい言い方するね…咲耶ちゃん」
咲「だってホントの事じゃん」
可「まぁ、そんな事はどうでもよくて…よろしくね♪えっと…鈴凛ちゃんでいいのかな?」
鈴「うん…別にどう呼んでくれても構わないけど…って、なにあたしの顔をみてんの?」
可「ふむふむ…へぇ…うん、よし!合格っ!」
鈴「へっ?合格って…何に?」
可「そんなもん努にふさわしいかって見たんだよ…んで、鈴凛ちゃんは合格!
  努と好きなだけイチャイチャしてもいいよ」
鈴「…それに合格しなかったらどうなってたの…?」
可「それは…努だけ呪い殺してあの世のわたしの所に引っ張っていくに決まってるじゃん」
咲「…怖い事さらっと言わないでよ…本気みたいに聞こえるから…」
可「本気だよ?そんな事…でも、合格だからもう気にしな…ん?通信か…ちょっと失礼…」
鈴「だいぶ…想像してたのとイメージと違うんだが…」
咲「そうなの…ワルキューレが大人しいと思ってた人の期待を見事に裏切るね…」
可「…はぁ!?…はい…うん…わかってます!もう切りますからね!…ちぇ」
鈴「どうしたの?」
可「ん〜?なに、ちょっとした野暮用…それじゃ、また会えたらね会おうね〜」
鈴「…また会えたらって…あたし達が死んだらって事かな?」
咲「それより死んでるのに野暮用って…」
鈴「死んでからどうゆう生活してるんだろう?」
咲「さぁねぇ…でも、これから説明役って言ってたから普通に出てくるんだろうな〜」
鈴「…当分うなされそうだね…努…」
咲「そうね…兄さんの精神力持つかなぁ…」
鈴「でも、やっぱり想像してたのとちがうよ〜…あれは…」
努「…おい、あれってやはり本物だったのか…?」
咲「あれれ?兄さん、いつの間に起きたの?」
努「俺は本物だったのかと聞いている…」
咲「た、多分…ね」
努「あ〜…精神安定剤は…どこにあったっけ…それじゃあな…」
鈴「お、おい努…もう…なんで現実を受けいれようとしないんだ?」
咲「まだ心に準備が出来てないだけだよ…あっ、今回ここまでだって」
鈴「な〜んかいつも以上に分けわかんなかったね…」
咲「鈴凛さんは初めてだけどね…まっ、そんな所で…」
鈴・咲「「また、戦場で会おう…」」
咲「あれっ?このキメ台詞…鈴凛さんいつ覚えたの?」
鈴「ん?これはこの前努にこの台詞、最後に言っておけ…って言われたからかな…」
咲「へぇ〜そうなんだ」

                        補足+舞台裏終了!
作者:キョウスケさん