サイドストーリー

第零話「ALICE」
俺はシェルド、レイブンだ、Bランクで世間の注目も在る。しかし俺は「力」が欲しかった・・
一通のメール、全てはここから始まった。
「HD-ALICEこれをあなたのガレージに送ります、以降これを必ずつけて依頼をうけて下さい」
「ALICE?頭部パーツか、にしてもどこの企業だ?ミラージュでもクレストでもないし」
このパーツ、スペックは最高の物だった、重量、装甲、機能、どれをとっても言うことはない。
しかしただのパーツならなぜBランクの俺に送る必要があるんだ、メビウスリングに送れば宣伝の効果は抜群のはずだ。
それになんで必ず装着なんだ?着けないかもしれないのに。
そんな疑問は残ったがこれから仕事がある、久しぶりに骨の在る仕事だ。
内容は「クレストがミラージュの本社ビルに襲撃を仕掛けてきた。屋上に飛来する
クレストの空挺部隊を残らず撃破して欲しい」俺の勘だがおそらくACも来るだろう。
身支度をし、愛車でガレージへ向かった、ガレージへ着くとすぐ一人の若い男が駆け寄ってきた、
担当メカニックのキースである、かなりのメカマニアだ。(メカニックになったのもそれが理由らしい)
実際腕がたつのでとても助かってる。
「おい、今朝見たことも無いパーツがお前さんのとこに来てたぜ、あまりいカッコイイんで
勝手に付けさせてもらったが・・・・」(こいつ、怪しいとか、危ないとかは思ってないのか、
警戒してつけるのはよそうと思っていたのに。しかも感動している・・・・・)
この頭、カメラアイが二つある。それと小さなラジエーターらしきもも見えた。
特徴としてはSKIEYEに近いが全く違うものに見える、それに人間でいう口のあたりに
横にスリットが入っており口のように見える。
キースが言う「この頭SKIEYEなんかより全然イイぜ、芸術品だよ」(まだ感動してたのか・・)
そこへ十九歳位の女性が歩み寄る、担当オペレーターのエマだ。
「ん?なんですこの頭、ヘンなの」一瞬キースの顔から殺気を感じたが見なかったことにしよう。
エマが今回の内容を確認する
「・・・・・・・で、・・・・・・です。・・・・・・・。以上です、輸送機は第3ゲートで待機中、
いつでも行けます。」「わかった、じゃぁすぐに行く」「頭、壊すなよ・・・」「わかった・・・」
コクピットへ入りACを機動させるとすぐ、この頭の凄さに気付く、モニターの画質が段違いなのだ、
おそらくカメラアイが二つことで人間と限りなく近い状態になっているのだろう。
俺は愛機「ジャバウォック」の計器を一通りチェックし異常がないか確かめ輸送機へ運んだ。
輸送機が飛び立つ、俺は狭いコクピットの中から出ずにいた、集中力を高めているのだ。
その中でエマから通信が入る
「今回はかなり厳しいミッションです。・・・・・・死なないでね、シェルド。」
「あぁ、わかってる。生きて帰るさ」
それは敵も同じである。敵もこれと同じ言葉を受け取った奴が何人いるだろう。
それを殺して俺は生きなければならない。今思うととんでもない世界に入ったものだ。
輸送機のパイロットから通信」が入る
「レイブンもう少しで目標に入る、そろそろ準備をしてくれ」
「了解」
「目標地点到達、レイブン、ハッチを開けるぞ」
「了解、ジャバウォック出るぞ!」
 
初投稿です。ダロタです。以降よろしく。ネタが切れない限り続けていきますのでよろしくお願いします。 
人物紹介 主人公、シェルド=ウォーリー
性格は無口であまり多く喋ろうとしないが心の中では言いたいことがイッパイある。
実力はBランクだがまだまだ伸びる可能性を充分に秘めている。
本人も今の実力に満足しておらず、いつも「力」を求めている。
戦いでは相手のことを考えることを嫌っている(同情してしまい、ミスに繋がるから)
その為非情な戦い方の為回りは「魔獣」と呼んでいる。機体名もそこから取って
「ジャバウォック」となっている。
 
機体の構成はまた後で。それでは。
作者:ダロタさん