サイドストーリー

第八話 対決の予兆
「くらえー!!」
「そんな射線軸がずれた弾が当たると思ってるのかい、オリザンズ?それに俺ばかりに気を取られてたら雑魚にやられるぜ」
「っち!この数。切りがねぇ!」     パンパンパンパン
この戦いが始まって30分以上は、経ったが敵の数が一向に減らずオリザンズのAPと弾が徐々に削られていた。
「このままじゃあ弾切れかAPがなくなって・・・。」
その時入ってきた扉が開いてグローバルのCチームが到着した。
「バカなっ!!」
「遅いぜ、みんな。他のやつは、奥へ行った。とりあえずここの敵を殲滅するのをするのを手伝ってくれ。」
「了解!!」
Cチームが来たことにより立場は、逆転。角閃たちは、倒されていった。
そのころ奥へ進んだクラインたちは、通路にいた無人ACを撃墜しながら進んでいき、また一つの部屋に出た。
「ここの会社の部屋って、一体何をするために・・・。」
「ここまで来るとは、ちょっと驚きかな。でもこれ以上管理者へは、近づかせないよ。」
そこに現れたのは、四体のAC。カオス・ソルジャー、アルタイル、シヴァ、シュリ。
「さて、どう遊ぶ?」
「普通に殺せばいいんじゃいの、シヴァ。」
「そうだな。それでいいか、カオス・ソルジャー?」
「構わないよ。」
「へ!勝手にそっちで話し進めてんじゃねーよ!やるってんならこっちも本気でいくぞ。」
「なら、来てみろよ。インフェルノが言っているグローバルの弱さでさぁ!」
4対5での勝負でグローバルが有利に思えたが強さが半端じゃないためクラインたちは、押されつつあった。
「オルテガ危ない!!」
「遅い!!もらったぁ!!」     ドゴーン
エクレールの知らせが間に合わずシヴァが放ったグレネードがオルテガに直撃したように見えた。
が、一瞬にしてクラインがオルテガの機体をかばって被弾していた。
「クライン!!」
クラインの機体は、大破し応答すら返ってこない状態だった。
「雑魚を庇うとは、バカかこいつ。」
「まぁいいさ。厄介なのが消えたから残りのやつらをゆっくりと調理することにしようぜ。」
アルタイルがそう言って攻撃を仕掛けようとした時、圧倒的な力を感じた。そこに視点を持って行くとクラインの機体から青い光が出た。
「ま、まさかこいつもインフェルノと同じイレギュラーなのか!?」
「う、嘘でしょ!?そんなの聞いてない!」
「ク、クライン!!」
「ああ、大丈夫だ。この機体、使いたくはなかったがしょうがないか。さて、今までの借りを返させてもらおうか!!」
その時上の隔壁が開き一体の機体がゆっくりと下りてきた。
「こんなところで、それもこんなやつらにその機体を出すとは、グローバルの最強も落ちたもんだなぁクライン。
 まぁ俺に言わせれば単なる虫けらにしか見えんがな。」
「イ、インフェルノ!?」
「もういい。お前たちの実力では、あの機体に勝てない。邪魔になる。下がってろ。」
「は、はい。」
シュリたちは、インフェルノの言ったとおりに後ろに移った。
「さて、久しぶりだな、クライン。」
「インフェルノ!俺は、お前を待っていたんだ。なのになんでシルバー・タイラントなんかに。」
「黙れ!俺は、俺の存在価値を見い出したかったのさ!それには、グローバルのレイヴンとしてじゃあ出来ないんだよ!!」
「だからって・・・。」
「もういい。決着をつけよう、クライン。最強は、一人でいい。だが今のお前でどこまで俺について来れるか楽しみだけどな。」
作者:テロメラーゼさん