AC3外伝B・C・G 〜心を護る者〜
「どういうことだ?エグザイル・・・!」
クレストの幹部がエグザイルに言い放った。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」
エグザイルは沈黙していた。
「風穴のエグザイルとまで言われたお前がこうもあっさりやられるとはな!
まあお前ほどの奴がやられるぐらいだから相手は大体わかっている・・・。」
その言葉にエグザイルは反応した。
「・・・・・・・・誰なんだ?」
エグザイルの言葉にクレストの幹部は睨みつけるようにエグザイルに言った。
「貴様には関係無い!!貴様は言われたことだけやってればいいんだ!負け犬め!」
エグザイルは言い返す言葉が無かった。
「遂にあの部隊を使うことになったか・・・。」
ため息をつきながらクレストの幹部が言った
「・・・・・・・・・・あの部隊?」
「すぐにラガターン隊に召集をかけろ、今すぐにだ。」
クレストの幹部が社員に言った。
「了解。」
社員が部屋から出ていくと同時にエグザイルが部屋から追い出された。
しばらくして部屋のドアが開いた。部屋に3人のレイヴンが入ってきた。
「およびでしょうか?ステメック社長。」
さっきまでエグザイルと話していた幹部はなんと社長のステメックという男だった。
「うむ、また奴らが来たのだ。」
ステメックの言葉に3人の真ん中にいる男が反応した。
「・・・・≪アスタリスク≫ですか。」
「ああ、エグザイルがやられたよ。おそらく管理者が狙いだろう。
そこでお前達に今、建設中の防衛施設の護衛を任命する。奴らは必ず来る。」
クレストも≪アスタリスク≫の対処法を考えてたらしい。
「了解しました、必ず≪アスタリスク≫を仕留めます。」
「それでこそ我がクレスト最強の部隊・・・
特にお前の力、ラガターンには期待しておるぞ。」
3人の真ん中にいる男がクレスト最強部隊ラガターン隊、隊長のラガターンであった。
「エグザイルはお前が好きに使っていい。」
社長の言葉にラガターンはうなずき部屋から出ていった。
廊下の前には鬼のような形相をしているエグザイルがいた。
「君がエグザイルか、社長から聞いたよ。≪アスタリスク≫にやられたらしいね。
これからは俺の部隊で働いてもらうぜ。」
ラガターンの言葉にエグザイルがキレた。おもわずラガターンに殴りかかろうとするが
ラガターンの隣にいた大男がエグザイルの腕をおさえた。
「隊長・・・こいつ分かってませんぜ。」
大男はそう言うとエグザイルの手を離した。
「まあそうだろう、でも俺達の部隊に入ればまた≪アスタリスク≫の奴と戦えるんだぜ。」
ラガターンの言葉にエグザイルも悩んでいた。
「・・・・・・・・分かった、入隊する。」
エグザイルはやはりヴァーネストにリベンジをすることしか考えてなかった。
「さすが、これなら話が早い。そういえば自己紹介が無かったか・・・。」
そう言うとラガターンは隣の大男の肩を軽く叩いて言った。
「こっちの大男はフグス、こいつの勘と命中率には驚きモンなんだぜ。
なんてったって≪必中のフグス≫とまで呼ばれるくらいだからな・・・。」
フグスは2メートルほどの身長で、その鍛えぬかれた体を見ればかなりの実力も持つレイヴンだと分かる。
「んで・・こっちの・・・。」
ラガターンが説明しようとするとそのレイヴンは「自分で説明する。」といったような顔だった。
「私の名前はガーベラ、あんた≪レイヤード≫だと中々、有名なレイヴンらしいわね。」
もう1人のレイヴンは女のガーベラと言うレイヴンであった。
「・・・・・・・・・・・・・・。」
エグザイルは気難しいそうな顔をしていた。
「ふぅーん・・女じゃやりづらいって思ってるわね・・。」
ガーベラの言葉におもわずエグザイルは声を上げそうになっていた。
「驚くのも無理ないな・・・。ガーべラは人の表情や声でその人が何を思っているのかがわかるんだ。」
ガーベラもフグス同様、特殊な力を持っていた。
「そして最後がこの俺、ラガターンだ。まあ俺はフグスやガーベラみたいに特別な力なんて持ってないけどな・・・。」
もちろんエグザイルはラガターンの言ってることは嘘だとわかっていた。
「自己紹介もすんだことだし・・・とりあえず次の召集がかかるまで別行動と言うことで。」
ラガターンがそう言うとフグスとガーベラはラガターンに会釈をして早々とその場をあとにした。
「・・・・・・・・・・・あんたもあの2人同様なんか特別な力を持っているんだろ?」
エグザイルはラガターンを問いただした。
「さすがわかるか・・・。あのヴァーネストと戦ったらしいしな・・・。いいだろう教えてやるよ。」
「俺の名前はラガターン・・・心を護る者だ。」
「心を護る者・・・。」
まただ・・。ヴァーネスト同様、ラガターンも心がどうだかとか言ってやがる。
一体何なんだ・・・?≪心を蝕む者≫≪心を護る者≫≪心≫とは一体何なんだ!クソッ!!!
「そのうちわかるからそんな顔してんなよ。じゃあなエグザイル。」
エグザイルは頭がおかしくなりそうだった・・・。
作者:RYOSUKEさん
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