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 〜第1章〜暗闇の倉庫
 
 
−『???』− 
 
仄暗い通路…その中を重低音を『ズンズンズンズン』と響かせながら歩く大きな上半身は人の様な、下半身は多足…4本もの足が付いている。 
 
紫雷龍「なんだここは!?真っ暗で何も見えない…しかしいったい俺はどこに落ちたんだ??」 
 
つい最近新規登録したレイヴン『紫雷龍』AC名『紫翔龍』 
以前参加したミッションで大けがを負ったモノの回復し、久々にミッションに再度参加している所であったのだが、紫雷龍は極度の方向音痴であり、ミッション区域である『新中央地区』に行くはずが『未踏査地区』に来てしまい、その上突然どこかの遺跡の様な場所に落ちてしまう。 
穴の深さはおよそACですら登り切れそうにない深さである 
 
  紫雷龍「お〜〜い、レインちゃ〜〜んきっこえるか〜い?」  
通信『ザーーーーー…』 
紫雷龍「(言い方がまずかったかな…)オペレータ応答お願いします!!」  
 
意味も無く、軽いノリからマジメな口調で応答を求めてみるモノの、応答が無い 
 
紫雷龍「おっかしいな〜〜いつもならちゃんと返事くれんのにな〜、  もしかして見捨てられた??いやいやいや!!!んなはずは無い!!  これでも一応俺もレイヴンだし、まぁアリーナでも未だDランク止まりだしな〜」 
 
何となくグチる紫雷龍w 
 
紫雷龍「…あぁ〜〜〜〜!!いい加減返事してくれ〜〜〜!!!」  
 
ぶつくさ文句を言ってもオペレーターである『レイン・マイヤーズ』は全く無反応、実はこの仄暗い通路に落ちてから通信が使えなくなってると云うことに紫雷龍自身は全く気付いていない 
 
紫雷龍「ちくしょう!!こうなったら適当に進んでやる!!」 
 
シュィィゴンッ!! 
適当にブースターに火を入れ、ACを進めるモノの壁にぶつかってしまうw 
 
紫雷龍「ちくしょ〜!道が狭いんだよ〜〜〜〜!!!」 
 
 
 
 
−『グローバルコーテックス』 オペレーター室− 
 
そのころオペレーター室では必死に連絡を取ろうとしている女性オペレーターの姿が見受けられた 
彼女の名は『レイン・マイヤーズ』、過去『レイヤード』の時代にレイヤードから地上へと人々を送るきっかけを作ってくれた人物の元専属のオペレーターである 
 
現在は専属のレイヴンがおらず、『グローバルコーテックス』からミッション時に担当するレイヴンと一時的に組み、ミッションをやっている。 
 
レイン「紫雷龍!!応答してください!!!紫雷龍!!おっかしいな〜〜新中央地区の調査なのに最後に反応があったのが未踏査地区の近く!?も〜方向音痴にもほどがあるんだから〜…」 
 
 
 
 
−『未踏査地区』 仄暗い通路− 
 
紫雷龍「ぶえっくしょーーーーーん!!!!!」 
 
ゴンッ!! 
レインが噂したせいなのか、くしゃみをかます 
その反動で自分の目の前にあるモニターに思いっきり頭突きをかましたw 
 
紫雷龍「いっつつつつつ…な〜〜んか噂されてた気が…気のせいかな…しっかしこの道長いな〜〜…いったいどれぐらいあんだろ〜〜?」 
 
ズン…ズン…ズン… 
紫雷龍の乗るACは重低音を通路中に響かせながら暗闇へとその足を進める… 
 
 
 
 
−『グローバルコーテックス』 オペレーター室− 
 
レイン「う〜〜〜ん、調査隊送ろうかな?けどダメ出しくらいそうだしな〜〜〜、ほっとけば戻ってくるか!!あの人タフだし〜」 
 
 
 
 
−『AC 紫翔龍』 コックピット内− 
 
紫雷龍「ぶえぇぇぇ〜〜〜〜〜〜くっっっっしょ〜〜〜〜〜〜〜ん!!!!!!!」 
 
ゴーーン! 
 
紫翔龍「いっっっっっっってぇぇぇぇぇぇぇ〜〜〜!!!!!!」 
 
先ほどよりでかいくしゃみのせいでさっきより勢い良くモニターに頭突きをするw 
 
ドゴーン!! 
紫雷龍がいる場所から斜め右前の壁がいきなり爆発した! 
 
紫雷龍「うぉわ!何だ!?」 
 
ドゴーン!! 
再び狭い通路に響く轟音。爆発の仕方、破壊力から見る限りACでの装備が可能なBACK UNITのグレネードだろう 
 
紫雷龍「AC…か?くそ、こっちも黙ってやられちゃ世話ねぇよ。やってやる!!」 
 
???『…ザーガー…ピー』 
 
 
 
−『グローバルコーテックス』 オペレーター室− 
 
PCの目の前で頬杖をつき、こっくり…こっくり…とし始めるレインw 
ずるっと頭が手からずり落ちる 
 
レイン「はっ!!寝ちゃった…  いけないいけない…けど女の子にはこの時間は眠いよ〜〜」 
 
現在の時刻『AM2:46』 
 
仕事柄、深夜のミッションもあるのだがレインは夜は自宅で就寝する週間があったので実は深夜でのミッションは久しぶりだったりするw 
 
 
 
−『紫翔龍』 コックピット− 
 
狭い小部屋の様な場所で閃光が左右へと飛び交う(AC戦での、ということなのでACではなく人が見たらでかいだろうw) 
 
紫雷龍「くっそ〜〜〜!!!これでも食らえ〜〜〜〜!!!!」 
 
そう言いながらBACK UNITに装備してあるグレネードを構え敵ACに撃つ! 
ドゴーン! 
 
紫雷龍「うっし!手応え有り!さすがにもう終わっt…」 
 
グレネードを何発も喰らっているはずのACは普通にその場に佇んでいる… 
更にガイスは狭い部屋をぴょこぴょこと微妙にジャンプしながら相手のマシンガンを微妙に回避しつつ、着地時にグレネードを敵ACに撃ち込む 
 
???『ザー…』 
 
紫雷龍「あ〜くっそ…こうなったら…」 
 
 
 
−『グローバルコーテックス』 オペレーター室− 
 
レイン「す〜〜〜す〜〜〜す〜〜〜…」 
 
ついにオペレート放棄… 
 
 
 
−AC『紫翔龍』 コックピット− 
 
紫雷龍「喰らえ〜〜〜〜〜!!!!!」 
 
ヴゥン…バシュン! 
 
距離が空いているのにブレードを展開し、斬りのモーションが出た瞬間モーション途中でブレードをパージする! 
 
ズン!! 
 
ブレードは横回転をしながら敵ACの方へ向かっていき下腹部に突き刺さる 
 
紫雷龍「よっしゃ!!これでさすがに終わったろう…」 
 
ブスン…バチバチバチ… 
 
ブレードが下腹部に突き刺さっている敵ACの下腹部から黒煙がモクモクと…電流がバチバチと音が聞こえる程、目に見えて『あれ』が起きそうな状態になっていった…w 
 
紫雷龍「あ〜これってもしかして?」 
 
ドゴーン!! 
 
予想通り、敵ACが爆散したw 
 
紫雷龍「ふぅ…やっと終わったか…っておい…」 
 
ビー!ビー!ビー! 
 
コックピット内に耐久熱量オーバーの警告アラートが鳴り響く 
敵ACは正確にマシンガンを撃っていたので放熱処理が追いつかず徐々に徐々にと熱量が貯まっていた。そこにこの狭い密室でACが爆発を起こす。 
これほどの熱量を耐えるのは高スペックのジェネレーターを積んでいなければ回避不能。 
ちなみにAC自体のAPも既に1000を切っていたのでこのまま熱量オーバーし続ければ爆発は免れない… 
 
紫雷龍「ちょ、俺まだ死にたくねぇ…!」 
 
 
バシュゥゥ〜〜ン…シュワァァァ… 
 
足やら腕やらACのそこら中のメンテナンスハッチが自動解放し、そこから蒸気や黒煙のようなモノが一気に吹き出す 
 
AI『緊急冷却装置作動、アーム、  レッグ等ノ稼動率10%ヲ切リマシタ…システムガ、過剰ナ熱ニヨリ使用不能…AC機能停止…』 
 
ブツンという音を残してコックピット内のモニターや電気系統が全て消える。 
 
 
紫雷龍「あちゃちゃちゃちゃ!!…はぁ…死なずにすんだぁ…ペンシルライトどこだっけかな…あったあった」 
 
ガチャッギィィィィィィ 
 
レイヴンが座る座席の丁度真後ろにあるハンドルのノブを起こし、手動で回転させる。紫雷龍はペンシルライトを口にくわえ、手元を明るくしながらハンドルを回す 
こうする事により、コックピットのハッチが手動で解放出来る 
 
 
 
−『グローバルコーテックス』 オペレーター室− 
 
その頃のレインは… 
 
レイン「く〜〜〜く〜〜〜く〜〜〜………………あ〜それ違う…むにゃ…それはこっちで…それは……く〜〜〜」 
 
 
未だに睡眠中… 
ついでに寝言も追加される程の睡眠…w 
 
 
 
−『仄暗い部屋』− 
 
紫雷龍「しっかしここはいったいなんなんだ?」 
 
ACから降り、ペンシルライトで灯りを付け辺りを見回す。部屋…というかこの空間の壁らしき所には扉が付いている面がある。奥には更にスペースがあるようだ 
 
紫雷龍「壁には扉みたいのがいっぱいあるが…開かないかな?ぬぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!! … 無理か」 
 
当たり前だろ自力なら 
ACならともかく、な。つか諦めはえぇな、おい 
 
念のため全ての扉に手をかけ開けようとするが全て無駄な努力に終わり、しょうがなく奥の方へと進む。 
 
紫雷龍「………ん?あれは…もしかして!?AC!?いやっほ〜〜〜い!!!」 
 
暗闇の中、長い時間放置されていたらしく、えらくくたびれたグレーの布に覆われた巨大なモノを見つけてそう叫ぶ。 
大きさ、形等から考えるとACなのだろう。 
 
紫雷龍「これもらお〜〜〜っと  …って待てよもしこいつがまたさっきの奴みたいに襲ってきたら…」 
 
先ほど突如襲ってきたACの事もあり物陰に隠れる紫雷龍w 
 
紫雷龍「ここならさすがに安全だろう…けどなんだか大丈夫そうだな…コックピット内に入るための昇降機はっと…あったあれか」 
 
ACらしき物体の正面の地面に埋め込み式のスイッチがあった 
 
紫雷龍「ふむふむ…電力は未だに生きてるのか…まぁおかげで助かったなぁ」 
 
紫雷龍の足下にあるスイッチ部分に光が点っていたので未だに電力が供給されている証拠である 
 
紫雷龍「え〜っと…こいつだな。ポチッとな」 
 
ガタン…ウィィィン 
 
一瞬揺れた後、昇降機は問題なく可動した。 
そしてコックピットに座り、スイッチやレバーの確認を確認した。 
 
紫雷龍「へぇ〜〜今と全くかわんないんだ、へぇ〜〜。まぁいいやAC機動!!!!」 
 
シュイィ…キュルキュルキュル… 
 
モーターの様なモノの回転する音の後に『ピッ』っと電子音が鳴り、コックピットの内部にあるモニターに灯りがつく。 
 
紫雷龍「おぉ!!ちゃんと動いてくれたか〜〜よかったよかった〜〜」 
 
???「当たり前だろ、俺はいつでも動けるようにちゃんと整備してたんだからな、床下にあるメンテナンス用のロボで」 
 
紫雷龍「あ、そうなの?それはご丁寧なことで…ってお前誰だ!?」 
 
最初は普通に流してたのだが、途中で話声の主が誰なのか分からない事に気付き辺りを警戒する 
 
???「ん?誰ってお前が今乗ってるAC。俺AIなのよ」 
 
前代未聞の発言 
 
紫雷龍「へ???ACがしゃべってんのか??いやいやいや!!絶対あり得ない!!どこに隠れてるんだ!!出てこい!!!」 
 
???「信じろって〜〜…もうかれこれ500年ぐらい人と話して無いんだよ…マジで」 
 
紫雷龍「…マジで?」 
 
紫雷龍の目には疑いの文字が浮かぶ… 
 
???「マジで」 
 
紫雷龍「本気と書いて」 
 
???「マジ…って言わすなよ!!!」 
 
ガシャン! 
急にACの右腕が勝手に動き、隣に立っていた鉄柱にツッコミをかます!w 
 
紫雷龍「うおぉ!!わりーわりーついノリで…(つか…ホントにACが勝手に動いた…マジでこいつ意志のあるACか…?)」 
 
腕が勝手に動いた事で多少なりと信じ始める紫雷龍 
 
???「まぁいいか、とにかく装備はどうすんだ?」 
 
紫雷龍「いや、んなこと言ってもACパーツ無いじゃん…」 
 
???「あるよ、ほれ。ついでにライトもつけるか」 
 
パッブウゥン…ゴゴゴゴゴ…シュイィィィン… 
 
突如暗闇に光りが点り、部屋全体を照らす。 
紫雷龍の乗るACの左右にもACを配置出来る場所が左に5、右に4部分存在した。=AC格納数は10機 
急に先ほど紫雷龍が自力で開けようとしていた壁の扉が全て自動で解放されてゆく…扉が開いた後、中から蓋の無いロッカーの様なモノが飛び出してきて、ずらりと何列にも渡って並ぶ 
一番手前の列には右腕用パーツずらりと並ぶ 
パーツの総量が多すぎるので、コックピットのモニターに全てのパーツ名がそれぞれのパーツ部分をクリックすると映し出される。(例えばHEADパーツならHEADのファイルをクリックすればHEADの一覧が表示される。という感じです) 
 
紫雷龍「うはぁ…すげぇ量…」 
 
???「な、結構あんだろ」 
 
紫雷龍「あ!!KARASAWAがあるぞ!!MOON-LIGHTまで!!ARMもLEGもBACK UNITもHEADも全部揃ってる…すげぇ…」 
 
???「そうなんか?俺はよくわかんねぇんだ、ま適当に装備してくれ」 
 
紫雷龍「んじゃぁMOON−LIGHTとMWG-MG/1000とグレネードを2丁ってとこかな?足はタンクでな」   
 
PCへの入力を終えると足下や、天井からロボットアームの様なモノが出てきてACパーツの換装を始める 
 
???「オプショナルパーツはどうする?」 
 
紫雷龍「そうだなぁ…っておい【OP-INTENSIFY】があんじゃねぇか!!」  
 
???「あぁ、それがどうかした?」 
 
紫雷龍「これさえあれば…俺はもっと強くなれる…よし!!これで行くぞ!!!」 
 
???「んじゃぁ、ここから出ますかね」 
 
紫雷龍「出るってどうやってよ?俺の落ちた穴は深すぎてACで上昇しても出れないぞ?」 
 
ゴゥンゴゥンゴゥンゴゥン… 
そう言ったのも束の間、少し後方の天井にあったハッチが開く。 
 
紫雷龍「うぉ…天井が開いた…ってだからジャンプじゃいけねぇじゃん…この深さだと…」 
 
???「ん?これカタパルトで上に射出するタイプのAC格納庫だからジャンプする必要無いぞ?」 
 
AIがそう言ってるのも束の間、ACの左右に立っていた柱から再度ロボットアームの様なモノが出てきてACを挟み込むように台へと固定する。そして台自体が移動を始め、カタパルト発射位置へと移動する。ここに格納された全ACはこの様に発射位置まで移動後、上へと射出される 
 
紫雷龍「あらま、そうなのか。カタパルト発射は初めてだなぁ。…ってかそんな発射方法自体無いしな」 
 
???「そうなのか?」 
 
紫雷龍「あぁ、初速の加速度が高すぎてAC自体に損傷が出る場合があるからカタパルトによる射出は実装されてないんだ。まぁそれに基本的に輸送ヘリや輸送機によるAC運搬が主流だからカタパルト自体が必要無いんだ」 
 
ゴウゥン… 
紫雷龍が説明している間にACを乗せている台が発射位置に移動が完了した 
 
???「なるほどなぁ」 
 
紫雷龍「あ、そういやお前名前なんていうんだ?」 
 
???「あ〜…一応あるっちゃあるんだが…すまん、俺にも色々事情があってな…名乗れない…」 
 
紫雷龍「そうか…あ、ちなみに俺は『紫雷龍』紫の雷の龍と書いて『紫雷龍』だ。そしてお前はこれからは『紫翔龍MkU』だ」 
 
紫翔龍MkU「読みづらい名前だな〜。俺のこの名前は?」 
 
紫雷龍「俺の前乗っていたAC名から取った。2機目だからMkUだ」 
 
紫翔龍MkU「なるほどな〜、じゃヨロシクな、紫雷龍。今日から俺は『紫翔龍MkU』だ!」 
 
紫雷龍「おう!ヨロシクな、相棒!」 
 
紫翔龍MkU「お、言ってくれるねぇ!ヨロシク相棒!ほんじゃま、テンションも上がった所で行ってみますか!」 
 
紫雷龍「頼んだ!」 
 
ビー!ビー!ビー! 
アラート音と共に穴内部の至る所にライトが点灯する 
アナウンス『カタパルト発射準備OK、ACの固定を確認。射出まで5秒、4、3、2、1、0』 
 
バシュゥン!! 
空気が突然抜けた様な音を一瞬だし、物凄い速度で上を目指す 
 
紫雷龍「ぐぉぉ…!…コレ…きついわ…!」 
 
ブワッ! 
一気に停止し、地上に到着する 
 
紫翔龍MkU「っか〜〜〜!!!外とか何年振りだ〜!?」 
 
紫雷龍「お前そんなにあの地下にいたのかよ〜、っとレインちゃんにコール入れないと…ここなら通信届くよな?」 
 
紫翔龍MkU「おう、大丈夫だぞ。てか『レイン』って?」 
 
紫雷龍「俺の今のオペレーターだ」 
 
紫雷龍はそう言い、通信機の周波数を合わせオペレーターのレインへと通信を入れる 
 
 
−『グローバルコーテックス』オペレーター室− 
 
ピピピッ 
電子音と共に通信が入る 
 
紫雷龍『レインちゃ〜ん』 
 
レイン「ぐ〜〜〜ぐ〜〜〜ぐ〜〜〜…はっ!!こちらレイン・マイヤーズ!!」 
 
紫雷龍『ども〜〜、紫雷龍帰還したいんだけどいいかな?』 
 
レイン「わかりました、では輸送機を向かわせますので少々お待ちを…」 
 
紫雷龍『なぁ〜〜レインちゃん』 
 
レイン「ちゃん付けはやめてって…言ったじゃん…一応コレでも私の方が年上よ?」 
 
紫雷龍とレインは実は面識がある(ココで明かすのは流れ的にイヤなので後の方で明かしますw) 
 
紫雷龍『まぁいいから…寝てたっしょ?』 
 
ビクッ 
椅子に座っているレインが身震いの様な、微妙な小ジャンプの様なモノをするw 
 
レイン「ね…寝てませんよ!!」 
 
紫雷龍『そうかなぁ?いびき聞こえたけど…』 
 
レイン「もう!!いいじゃない!!はい!私は寝てましたよ〜〜だ!!どっかの誰かさんが変な方向行った上に通信繋がらないしこっちはこっちで心配で色々レーダーとか引っ張ってきて現在位置を確認しようとしたりとか色々大変だったんだけどね〜、『どっかの誰かさんのせいで〜』」 
 
皮肉とも捕らえる事の出来る事をズバッと言うw 
 
紫翔龍U世『あ、開き直っちゃった』 
 
紫雷龍『…すみません…レインちゃん…』 
 
レイン「だからちゃん付けは…って今の誰?」 
 
レインにとって見知らぬ声を聞いて少し驚く 
 
紫翔龍MkU『ん?俺だよ俺』 
 
レイン「…オレオレ詐欺?」 
 
紫雷龍『ちっがう!!何か微妙に古いぞ!古くも無いような気もするけど、こいつは今俺が乗ってるACの『紫翔龍MkU』だよ』 
 
紫翔龍U世『ヨロシク〜〜!!』 
 
レイン「A、ACがしゃべってる…」 
 
AI等がしゃべるのは普通だがここまで悠長にしゃべれるモノとなるとさすがに… 
 
紫雷龍『まぁ細かいこと気にしてるとめんどいよ、ましゃべるACいてもいいんじゃないの〜〜?』 
 
レイン「…そうですね…細かいこと気にしてちゃ…ってどうやって紫翔龍U世を見つけたの?紫雷龍」 
 
紫雷龍『それは…ね』 
 
紫雷龍&紫翔龍MkU『秘密だぁ!!』 
 
レイン「了解…ハモらなくても…あ、輸送機が到着致しました」 
 
レインがそう言ったのも束の間、上空から輸送ヘリが降下してきた 
 
紫雷龍『了解〜〜〜』 
 
 
レイン「と言うより紫雷龍、前の機体の紫翔龍はどうしたのですか?」 
 
紫雷龍『あぁ、破壊された…なんか変な敵のACでさ〜〜、ピピッっとかガー、ザーとかしか言わなくてさ』 
 
紫翔龍MkU『あ〜あいつか』 
 
紫雷龍『紫翔龍しってんの?』 
 
紫翔龍MkU『知ってるぞ、ここで言うのも何だし今度話すわ』 
 
レイン「あ〜、話してないでさっさと輸送ヘリに乗って貰って良い?つかえてるのよ」 
 
紫雷龍『おぉぅ、ごめん〜』 
 
そう紫雷龍は言い、タンクの脚部に付いているキャタピラを回し、輸送ヘリの真下からドッキング部分へと移動する… 
 
 
 
 
−END− 
 
作者:いや〜〜長く書けました〜〜〜。ちょっと眠くて途中で何書いたかわかんないとこもありますがそれなりに頑張りました〜〜。 
続編もも少し長く書きたいと思いま〜〜す!!実は書き途中にACに意志があるってことを考えつきました。即席利用です。それでは!! 
 
 
−修正後後書き− 
いやぁ…修正しつつも読み直してみてたんですが… 
何じゃこりゃガクガク(((( ;゜Д゜))))ブルブル 
もうね…「これはひどい」の一言しか出ませんね…(二言か?w 
修正したので多少読みやすくなったかな〜?それでは『エル・フライレ編』で募集中のACを待っている間にこの『Double World To Battle編』を全修正かけちゃいたいと思います!w 
 
作者:朱雀さん 
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