サイドストーリー

出撃前 「始まり」
――地球時間00:00時、1通のメールが地球政府に届く。
「火星こそ、地球を統べる存在である。」
そして、火星より放たれた宇宙間弾道ミサイルが着弾する。
被害は想像を絶した。何十億の人の命が一瞬にして消え去った。――
 
「何事だ!!??」
「大変です!!火星政府が地球政府に宣戦布告をしてきました!!」
「なんだと!?」
地球政府本部は、慌しく動いていた。
火星政府は以前よりこの計画を企てていたらしく、すでに何隻かの宇宙船が地球に向かってきていた。
「すぐさま、格企業の幹部らを集めろ!!」
「は!!」
緊急対策本部が設置され、地球三大企業の幹部らが集まっている。
「火星ごときの戦力で、地球を落すつもりなのか?」
「いや、今や火星の戦力は計り知れない。容易く相手取っては、痛い目を見るだけだ。」
「ここはやはり、我等が手を組しかなさそうだな。」
「・・・一時休戦と行くか。」
「わかった。我々も協力する。」
こうして、対火星連合が設立された。
「よし!コーテックスに連絡をしろ!!」
「了解!!」
 
ピピピ・・・
「代表、地球政府より通信が。」
「つなげろ」
「メインスクリーンにつなげます。」
ザザザザ・・・
「グローバル・コーテックス代表、先の事件はもう知っているな?」
「・・・三大企業が連合軍を結成するため、力を貸してほしい・・・とでも言いそうな顔だな。」
「わかっているなら話は早い。もちろん協力してくれるな?」
「いいだろう。こんな状況では地球では我々の仕事がなくなった。全てのレイブンを軍事本部へ向かわる。」
「さすが、代表だな。そのくらいは容易いか。」
「もう用は済んだだろう。通信を切る。」
ピ!
「地球にいる全てのレイブンと連絡を取れ。」
「了解しました。」
地球全土にいるレイブンの元にメールが届いた。
 
――レイブン、地球政府からの緊急の依頼です。火星政府が地球政府に宣戦布告してきたことに対し、
3大企業が同盟軍を結成するとこが決定しました。我がグローバール・コーテックス社も協力することになり、
全レイブンと共に火星勢力と戦ってもらいます。明朝、連合軍事基地本部に集結して下さい。――
 
おそらく、ミサイルが落ちた時点で感がいいレイブンも悪いレイブンもこうなるだろうとは確信していた。
そして、連合軍事基地本部に何千という数のレイブンが集まった。
ミラージュ・キサラギ・クエスト専属レイブン、グローバル・コーテックス社傭兵レイブン。
ACだけではなく、MT、戦闘機、戦車・・・あらゆる戦力が投入された。
そして、地球政府監督が出てきた。
「君たち集まってもらったのは言うまでもない。火星政府に対する抵抗、そして反撃である。
 弾薬、機体修理費は全てこちらで賄う。そして、全てのレイブンに全パーツを提供する。」
次に、作戦の説明が行われた。
「ここを拠点とし、各企業の本社を2次拠点とする。全ての兵力はここより各地へ散開、補給などは
 一番近い拠点で行ってもらいたい。拠点防衛については、各企業ごとの巨大兵器ないし一部のAC、MT
 で行ってもらう。」
「難民は、難民はどうする?」
「難民は各拠点で保護するように。これで一通りの説明は終わりだ。後は各企業の指示に従うように。
 ・・・これより、対火星戦争を開始する!!各自全力を尽くすように!!」
作者:たくミンさん