夜明け
ここちよい匂いで目が覚めていたもう覚めるはずは無いのにまず頭をゆっくりと覚醒させる事にした
長い長い時間を費やしたしかしそれは自分にとってだから誰かから見たら短いかもしれない
まだぼんやりとしか見えないけどここはどこかを調べるために周りを見始めた
白い部屋それに白い壁さらには白いベット…白い世界に一つだけ違う物が見えた花…
なんの花かは分からないけど…私は知っていたかもしれない遠い遠い昔に
物思いにふけているとノックの音が聞こえ誰かが入ってきた
「どうぞ」
ほとんど条件反射で言っていた入ってきたのは知らない人、女の人だろうか
「起きたみたいね」
半分呆れたような声で言っている私はその声に聞き覚えが無かったと言えば嘘になるだろうが声だけではよくわからない
「私はレイン・マイヤード、オペレータをやっているわ、どうぞよろしく」
笑顔で言われて返事を言わなければと思っても…名前…私は誰?どうしてここにいるの?
なんでこの人の声を知っているの?不安が顔に現われたのだろうレインは何か考えていたように見えた
「まずは貴方が何者かを説明しなければならなかったのを忘れていたわ」
溜息混じりで言われたために何か悪い事でもしたような気分になり居心地が悪くなったがここからは去れない
「貴方は元管理者で今は人間よ今の名前はミリー」
急に指を指して断言するように言われて戸惑いを隠せはしなかった元?管理者??
何かが思い出せそうだ何かが頭で回って気持ちが悪くなった
最後の方は聞こえなかった
「ぶっちゃけて言ったら元の方はどうでもいいのよ」
呆れたというのが正直が感想だろう顔に現われてしまったのかレインの表情が変わった
いきなり両頬をつかまれビーンと伸ばされて痛かった
「いひぁいよ〜」(いたいよ〜)
声に出したが言葉になっていない
「酷い事思ってたでしょ」
「思ってましぇ〜ん」
「なら…いいんだけど」
やっと手を離してくれたがまだ痛みが残っている頬をさすっていると…
「さてそろそろ行きましょうか」
「どこへですか?」
レインは指を上に向け
「地上に」
「なんでですか?」
「そういえば説明がまだだったわね…」
書類を手に説明は始まった
管理者つまり昔の私が破壊された時に地上へのゲートが開いた
もちろんいきなり飛び出すわけにもいかないのでグローバルコルテックスは大規模な調査隊を派遣
そして連絡が途絶えた
今のところで考えることが出来るのは3っつ
1 あまりにも遠くに行き通信が出来なくなった
2 地上には通信障害を起こす物が存在した
3 何者かに襲われた
1の場合はまず無いに等しいがそこがレイヤードならともかく地上なので通信できる範囲は限られている
2の場合は地上というまだ未調査の場所には何があっても不思議は無い
3の場合は一番やっかいだそこにすんでいる生物かもしれないし地上に出るのを反対する大企業のミラージュかクレストの可能性もある
いくら大規模な調査隊といえども大企業相手では勝ち目は少ないちなみにキサラギは賛成しているので問題は少ない
クローバルコルテックスは調査隊を探し出すためにレイヴンを派遣する事を決定した
レイヴン一覧
S−1 バース
S−2 エース
S−3 ワルキューレ
A−1 BB
C−1 レジーナ
C−3 テラ
C−5 コールハート
上位陣と順位急上昇中のレイヴン達である七人と多めだ…
レインさんはバースというレイヴンのオペレータらしい
オペレータ一覧 誘導する人
レイン バース コールハート BB
ミリー エース テラ
アルー 全体
トルーパー レジーナ ワレキューレ
レイヴン7名 オペレータ4名 総勢11名
書類の内容はこれだけであった
「レインは私でミリーは貴方、アルーってのは会って…」
「私もいくんですか?」
「今言ったでしょうが、ミリーは貴方の名前」
レインはいそいそと退院する準備を始めていた
「オペレータは通常、死にはしないわよ」
通常って所がかなり気になるがほおっておこう
「地上に行くのは後二日だから」
私は石化した
作者:ウィルさん
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