サイドストーリー

ACSS02
〜〜〜第二幕・記憶〜〜〜
ーーー管理者中枢帰路ーーー
「くらえぇぇぇぇぇぇ!!」
ドゴァ!!
「遅いッ!!」
ザスッ!!
「がああああっはっはっはっは!!」
バキ!!
何をしているのか分からないくらい「俺」は戦っていた。
傍らの半壊状態のACを本部に届ける。 それが「今」の「俺」の「仕事」だ。
しかし
「こいつら一体何匹居るんだ?」
『さあなあ・・・もうかなり倒したよな?』
「かなりなんてもんじゃ・・・わっと! 無いんだけど!!」
敵を倒しながら会話をするオペレータとレイヴン。 他人から見たら良い情景だろうが、「俺」からすればそうでもない。
「このままじゃラチがあかん・・・こりゃあどっかに親玉が居るな。」
『何故そう思うのさ?』
「お約束だろ? この場合?」
というよりもそうであって欲しい。此処が「あいつ」の言うように地下世界なら、今まで開かなかったゲートはおそらく
「地上」へ繋がっている。 しかし「地上」にはこんな輩は居なかった。まあ「俺」が寝てる間に「何か」あったんだろうけど。
「・・・「あいつ」って誰だ? 「地上」・・・・眠っていた・・・?」
『どうかしたか?』
「あ・・いやどうってこと無い。 これ以上やってもラチがあかない、一気に強行突破する。 うるさいから通信切るぜ。」
『分かった。頑張れよ。』
「おう」
迷っていても仕方ない。 「仕事」をひと段落つけてからゆっくり考えよう。 「記憶」もその内戻るさ。
そう自分に言い聞かせた。
「どっこいしょ」
半壊状態のAC「エスペランザ」を「フライングメシア」で持ち上げる。
「ぶっ飛ばす・・・OB機動!!」
ガコン・・・ウウィィィィン・・・バシユウッ・・・・
OB(オーバードブースト機構)を発動させる。 この機体ならざっとマッハ2ぐらいだろうか。
「ぐっ、ぬ・・・」
当然コクピットにもGは掛かる。 少しコアの機能で軽減されるが。
「このまま親玉にぶつかんなきゃいいけど・・・・」


なんとか管理者中枢のエレベータの回廊を通り抜ける事は出来た。 が
「あ〜〜〜〜ああ〜〜・・・」
もう呆れるしかなかった。目の前にあの蜘蛛モドキの親玉が居るではないか。
「弾薬も少ないってのに・・・どーするかねぇ・・・」
「(INTENSIFY)」
なんとなくその言葉が脳裏をよぎった。
そして「俺」は全ての「記憶」を蘇らせた。
忌まわしい物も含めて。
「プログラム・INTENSIFY起動。 リミットタイム45。」
とりあえず今はこの「化物」を消滅させる。 ただそれだけだ。








ーー本部病室ーー
「ん。 気が付いたようだな。」
目を覚ましたアップルボーイに医師が話しかけている。
「あれ・・・此処は?」
「安心したまえ。 ただの病院だ。」
「・・・そんな事は分かってる。 何でオレがここに居るんです?」
アップルボーイは思い切りすねている。
「ああ・・・その事か。 君のお連れかい? 彼は?」
「は?」
「あの「ブレイカー」とか言うレイヴンだよ。」
「えっ。 あいつが何か?」
「何かって・・・まあ気絶してたんだから無理も無いか。」
「だから!!何があったんですか!!」
「彼は単身、生態兵器に立ち向かって殲滅、君を此処まで連れてきたんだよ。」
「え・・・・」
これを聞いて彼は驚愕した。
あれだけの数を一人で?
よっぽど腕が立つか、相手がザコか。 しかし自分が油断してやられたのは事実。
という事は、あの「ブレイカー」の腕が良いとしか言いようが無い。
そして気が付いた。
「先生、オレの機体は?」
「ああ詳しくは聞いてないがまだ修理中だろうね。」
「まだ?」
「ああ・・・まだ言ってなかったが君は三日間意識不明だったんだ。」
「・・・・」
「どうかしたのかね?」
「先生」
「はい?」
「少しコンピュータを貸してもらえませんか? ちょっと調べ事があるので。」
「ああ構わんよ。 じゃあ後で持ってくるからね。・・・安静にしてるんだよ。」
「分かりました。」

このときはまだ誰も知らなかった。
地上からの脅威が生態兵器だけでないことを。



















・・・つづっく(は?


編集後記
はい。第二幕です。
頑張ったつもりだけど訳わかんなくなってたらゴメンナサイm(__)m
一応次回「奴」が出てきます。 っていうか出しますキャラ不足なので。(え
でもなんかな〜・・・医者の台詞が・・・・「安心したまえ。 ただの病院だ。」
・・・・・安心でけへんよ £≡ハア(ーー;)
しかも主人公が・・・「プログラム・INTENSIFY起動。 リミットタイム45。」
・・・仮面ライダー見すぎた・・・(つДT)
挙句の果てに「がああああっはっはっはっは!!」・・・((((゜Д゜))))ラ、ラリッてる・・・・
とりあえずがんばりますんで細長い目で見てください。(何
作者:狼鮫さん