サイドストーリー

第九話 最強の激突
「ふっ。長い間会わなかったが、その間に腕が落ちたんじゃないのか、クライン。」
「くっ。俺で勝てる相手なんかじゃないのに・・・。」
「クライン!!諦めるな!俺たちも援護する!」
楚良たちがそう言ってインフェルノに襲いかかった。
「や、やめろ!お前たちが敵う相手じゃない!」
「来いよ。何人だろうと相手してやるぜ。1分後には、何機残るかな?」
エクレールたち四人は、クラインの静止を無視し突っ込んでいった。
「食らえー!!」     シュンー、ダダダダダダダ、ドゴーン、バシューン
四人は、一斉にインフェルノの機体に攻撃を仕掛けた。煙幕が消え、同時にインフェルノの機体も消えていた。
「やった、倒せたぜ!!」
そう言って喜んでいた四人だが、クラインが、
「上だ!」
「遅いよ!!」
インフェルノは、隠しステレスによって機体を完全に隠していたのである。そしてブレードでオルテガと楚良の機体を切り裂いた。
「うわぁぁぁーー!!」
二人は、同時に声を上げた。たった一回のブレードでAPが5000も削られたのである。
「無茶をするな!下がってろ!」
サカタインダストリィたちは、再びクラインの後ろに下がった。
「さてこれからが楽しみだ。」
「おや?何機かこちらに向かっているようだな。インフェルノ。そいつらを迎撃してくる。」
「好きにしろ。」
シュリたちは、奥への扉に入って行った。
 
そのころオリザンズたちもこちらに向かっていた。
「むっ。レーダーに反応あり。感づかれたか。まぁいい。奥へ進んで白兵戦だ!」
AC3体が横一列でぎりぎり通れる通路で戦いが始まった。
 
そしてグローバルの本社で戦っていたACは、ともに大破し大型戦闘機もグローバル本社に備え付けられているブラスターで
なんとか倒すことが出来た、という状態だった。
「本社の護衛は、成功。後は、シルバー・タイラントの本社を攻めているやつらの健闘を祈る!!」
 
「クライン、そろそろ本気を出してくれ。退屈で死にそうだ。」
「くっ。禁断の機体を使えって言うのか!?」
「当然だろ?いつでも来いよ。プロテクト解除。ゴットフートにデータを改竄!」
「ちっ。プロテクト解除。バリアントにデータを改竄!」
二機のACからそれぞれの光が溢れ機体が変化していった。
『プレイヤー生命維持、残り15分』
二機のディスプレイにこう表示され、戦闘が開始さえれた。
二機の戦闘能力は、インフェルノの方が上だった。が、クラインもインフェルノ並に強かった。
「強くなったじゃねぇか、クライン。」
「インフェルノ!お前を止めてみせる!」
「やってみろ!」
ほぼ射撃では、ともにどんな状況下でも完璧に回避しミサイルなどは、全くもって意味がなかった。
そして二機ともブレード以外をパージし、接近戦に臨んだ。オルテガ達は、その戦いの激しさゆえに、声を失っていた。
『プレイヤー生命維持、残り1分』
二機は、ともに距離を取り、着地し最後の攻撃態勢にはいった。そして同時にオーバーブーストをし、一気に距離を縮めブレードを放った。
それからクラインの機体が崩れた。
「はははぁ!これが力の差だよ!クライ・・・、な!バ、バカな。本当の記憶が俺の頭に戻って。
そ、そういうことだったのか、管理者!本当の記憶は、この機体に封印して・・・、うわぁぁぁぁ!!」
そして二機とも動かなくなった。
作者:テロメラーゼさん