サイドストーリー

因果
MT部隊は全滅か。いつの間にこんなに伸びたんだ。
まあいい、そろそろミラージュのシナリオを始めるとするか。
 
それは私がINTENSIFYという力を手に入れたころだった
「よっしゃ、これまでだ!」
「ヤバイ!プラズメントがもう持たない!」
「トラファルガー、あせりすぎだ」
ショットガンと投擲銃の連続攻撃でプラズメントは膝をついた。
「ここまでか…」
「これで報酬は山分けだな!って、おまえほとんど何もしてねぇじゃん」
「…そろそろ潮時か…」
私は消耗しているダブルトリガーに向かってハンドロケットと拡散投擲銃をむけ引き金を引いた。
「ぐっ!?てめぇ何しやがる!?」
「…私の力の実験台が欲しくてな…」
「なにぃ!?ふざけんな!」
トラファルガーが突進してきたが私は続けて引き金を引きダブルトリガーを破壊した。
思った以上にすばらしい力だ。
 
それからしばらくして先の二人が生き残っていたということだ。
トラファルガーは私のつけていた拡散投擲銃を装備し私への復讐を誓ったようだが無駄だ。
カーク・エルラルドという男は徐々に実力をつけてきているらしい。
 
何ヶ月かあと依頼が入った。クライアントはミラージュ。
内容はACの撃破。何でも管理者を破壊しようとする組織…ユニオンについたレイヴンを倒せとのこと。
僚機には新人のリップハンターが付けられている。
ミラージュのシナリオは遺跡内のMTとの交戦で消耗したACをリップハンターと共に狩るということだ。
リップハンターははじめ敵機の僚機として出撃している。MTの全滅と共に私が参戦し破壊する。
 
「よーし、いっちょやったるか!」
「カーク、遺跡内に多数の熱源を感知。気をつけて。」
「わかってるって。んじゃいくか」
遺跡内には僚機のリップハンター以外何もいなかった。
「何もいない…?」
そのとき風景が一瞬ゆがんだ。
「!!!敵!?囲まれてる!?」
「レイヴン、あなたは右側の敵を頼む」
リップハンターから通信が入る。
「了解っと」
左手のグレネードを発射しブリュナークを吹き飛ばす。その爆発を中心に近くにいたブリュナークがバランスを崩し動きが止まる。
そこに小型ロケットを撃ち込み破壊する。
「にしても、探索ミッションじゃなかったのかよ?」
「レイヴン、無駄口はいいからさっさとするわよ。」
「ヘイヘイ」
あたりにいるMTを破壊していく。
さして時間もかからずMTは全滅した。
 
MT部隊は全滅か。いつの間にこんなに伸びたんだ。
まあいい、そろそろミラージュのシナリオを始めるとするか。
 
「やはりこの程度では無理か。ミラージュはイレギュラー要素は排除する。そう結論した。管理者を破壊するなどばかげたことを」
「この世界にあなたは不要なのよ」
「!?リップハンター裏切りやがったな!それにてめーはファンファーレ!」
「私はあなたを倒すよう依頼されただけ。その依頼に従うまでのこと!」
オービットキャノンとレーザーライフルをうちけん制する。
「くっ、弾が残り少ないってのに2対1のハンデキャップマッチか…」
攻撃を回避しつつロケットを放つ。
「私を忘れてもらっては困るな」
地上魚雷を撃ち遺跡の角へ追い込んでいく。
「畜生、プラライ5、ロケット7、ハングレ3電池1か…」
うかつな攻撃は出来ずカークは逃げに徹していた。オービットとミサイルの攻撃の中、大型ロケットに被弾してしまう。
「やばっ!」
「これで終わりね。」
レーザーとオービット、EOを同時展開しラッシュをかける。
そのレーザーのなかファンファーレのハンドロケット、拡散投擲銃も飛んでくる。
そんな中カークはひらめいた。
「へへへ、これでどうだ!」
天井にハンドグレネードを撃ちこんだ。
「何をしている!」
爆発と共に遺跡の一部が崩壊しリップハンターは下敷きになる。大破までにはいたらなかったがかなりのダメージを与えた。
「ぐ、こんなことって・・・」
 
(なかなか機転を利かすじゃないか。こうでなければ張り合いが無い。そろそろ本気で行くとしよう。)
ファンファーレはロケットでプラズメントの脚をねらいはじめた。足が無ければうごくことは出来ない。
お互い遺跡に引っかからないように注意しながら攻防を続ける。もっともカークは無駄撃ちが出来ないため防戦一方だった。
 
「ここだ!」
カークはプラズマライフルを発射した。ファンファーレの拡散投擲銃をかすり爆発させる。
その射線上には瓦礫の中から出てきたリップハンターがいた。断末魔の叫びを上げるまもなく彼女は消滅した。
「よし!あとはお前だけだな!」
(とはいうものの状況が不利なのに変わりは無い…どうする…?)
 
(ちぃ、役立たずが…まあいい、これでちょうどよく1対1になった)
ロケットで的確に移動先を読み放つ。
カークはぎりぎりでロケットをかわす。が、遺跡に引っかかた。
「これまでだな」
大型ロケットを構え発射した。
 
「まじ、やっべぇ!」
咄嗟にEXTについている電池…もといエネルギー強制回復装置をパージした。
そこに大型ロケットが突き刺さる。使われていないエネルギーが漏れ出しまばゆいばかりの閃光を発した。
 
(電池でガードしただと…?目晦ましのつもりか…?だが甘い、お前の位置など手に取るようにわかる…そこ!)
まだやまぬ光の中にロケットを連続で放った。
爆音、金属の重いものが硬い所に落ちる音と金属がこすれる音が響いた。
光がやむと。プラズメントの左腕と上半身の無い下半身が存在した。
(…!?本体はどこだ!?)
反応は無かった。もうレーダーに反応しなくなっていた。
足元にはプラズマライフルを上に…コアに向けた上半身が転がっていた。
(しまった!)
そう思ったときにはファンファーレはプラズマの光の中で消滅していた…。 
 
 
ちょっとあとがき♪ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
今回の主人公はファンファーレです。 何だか中途半端な終わりですが彼が主人公なのでいいかな?と思いこう終わりました。
このミッションはプラズマでクリアした思い出深いミッションでした。これからも短編書いていこうと思います。
作者:ZEROさん