サイドストーリー

〜第5章〜新たなる出会い
−宇宙の彼方 宇宙船内−
サヴン「はぁ…やはり暇だ」
ワイズ「しかたないだろ、議会で決めたことなんだから」
サヴン「しかし、偵察とはな…4人も必要無いと思うのだがな…」
ナスト「しかたねぇ〜〜じゃん。マスターの決めたことだし〜〜」
パナ「相変わらず軽い返事ですね」
ナスト「いいじゃん、これが俺のしゃべり方だし〜〜。パナはしゃべり方堅すぎるんだよ〜。も少し楽〜〜に行こうぜ〜〜」
パナ「嫌です」
ナスト「なんだと…」
サヴン「そこまでだ、惑星ゾグルデ到着まであと1ヶ月を切ったんだぞ。少しは落ち着け」
パナ「了解」
ナスト「ち…了解…」
ワイズ「了解です隊長」
サヴン「各自ACのメンテナンスはこまめにやっているか?そろそろだからな、ちゃんとメンテナンスやっておけよ。俺は寝る」
他4人「「「「了解」」」」

−惑星ゾグルデ−
紫雷龍「うぉ〜〜〜、なんだこいつは!?」
紫翔龍MkU「くそぅ!!AP4000切ったぞ!!」
未開地区でのACのチェックをしているとき突如ACが出現
レイン「このAC、無人機です!!!コアを狙って!!システムが壊れれば無人ACでも行動不可能になります!!!」
紫雷龍「OK!!この改KARASAWAの威力をみやがれ!!」
バシュゥゥン!!!!
紫翔龍MkU「げ!回避させたぞ!!」
紫雷龍「こうなりゃ!!」
改KARASAWAを地面に向け打つ…バシュゥゥン!!
紫翔龍MkU「なに考えてんだ!?そんなことしても意味ねーだろ!!」
紫雷龍「あの無人ACはまだAIがしっかりしてねぇ!!だからこっちの行動にたいしてワンパターンなことしかしねぇ!!
そして、俺らが真後ろに移動すると奴は真っ直ぐこっちに歩いてくるんだ!!」
ガゴォン…無人ACが改KARASAWAで作った穴に落下
紫雷龍「よし!!今だ!!」
ブーストで上昇し、穴に落ちたACの上に乗る
紫雷龍「終わりだ!!!」
バシュゥゥン!!!!ドゴォォン!!
紫翔龍MkU「危なかったぁ…AP3000切ってるぞ…けど改KARASAWAもすごい威力だな…」
紫雷龍「あぁ、エネルギー弾にさらに電気を流し、相手に当たれば少しの間敵をフリーズ出来る。
しかもこのエネルギー弾の中に実弾も入れればさらに威力は上がり命中した所は壊れるどころか塵になる。
ま、無茶な改造したおかげで両手持ちってのが痛いけどな、実弾の数も5発しか積めないし」
紫翔龍MkU「しかし、何だったんだろう。この無人ACは」
紫雷龍「さぁ…」
レイン「紫雷龍!!グローバルから緊急連絡が入ってる!!すぐに戻ってきて!!」
紫雷龍「了解!!」

レイン「宇宙の軌道上につい最近衛星があることがわかったの。
けどなぜかその衛星が暴走、レーザーを軌道下に撃ち続けてるの、
そこでクレスト、ミラージュ、キサラギの3社協同の作戦が実行されることになって、
さらにレイヴンも複数雇うことになってその中に紫雷龍も呼ばれたの!!」
紫雷龍「うひゃ〜〜、すごいな…断る理由も無いし。行ってみるか!!」
紫翔龍MkU「おう!!」
紫雷龍「早速承諾のメール送っておいてくれ、レイン。俺らはもう行ってるから」
タッタッタッタッタッタッタッタ…ヒュィィィィンドゴォォン
レイン「あ、まだ集合場所わかんないのに…相変わらず気が早いな〜〜」

−グローバルコーテックス 宇宙船内−
紫雷龍達はそのあとレインに通信で集合場所を聞きレインに怒られつつ集合場所に到着した
フォグシャドウ「おぉ、紫雷龍じゃねぇか」
紫雷龍「あ!!フォグさん!!!お久しぶりです!!」
紫翔龍MkU「誰さ?」
紫翔龍MkUが自立型AIが搭載されていることはまだ誰にも言っておらず
紫雷龍と紫翔龍MkUのやりとりは小型イヤホンと小型マイクでのやりとりでなされている
紫雷龍「元アニキの相棒だよ。人当たりがいいんで結構人望も厚いし何せ強い。
さらに本人もかっこいいという、いいとこ3拍子のすごい人さ」
紫翔龍MkU「へぇ〜〜」
フォグシャドウ「なに一人でぶつくさ言ってるんだ?」
紫雷龍「あ!!いえいえなんでもないですよ!!しかしこうやって会うのも久々ですね。1年半ぶりですかね?」
フォグシャドウ「ぐらいだな、しかしお前も結構有名になってきたよなぁ。
今じゃBランク3位!!俺は相変わらずメビウスに勝てなくてAランク2位だけど」
紫雷龍「いやいやいや!!Aランクにいること自体すごいことなんですよ!!」
フォグシャドウ「しかし、ゼロさんが戦場で死ぬとは思わなかったな…」
紫雷龍「そうですね…あの歳でAランク2位だったのがすごいけど」
フォグシャドウ「ゼロさんが死んで俺が自動的に2位に浮上した。そしてAランク3位が「イーグル」って言う奴だ。
お前がアリーナ再登録しているときに登録して他の奴をあり得ないスピードで倒してきた強豪だ。
メビウスといい勝負が出来るんじゃないかとも言われているしな」
紫雷龍「そんなに強いんですか?」
フォグシャドウ「あぁ、少なくとも俺よりも強い」
紫雷龍「そんな…」
フォグシャドウ「そしてあの動き、まさに変幻自在と言っても過言では無い。しかも奴の武器はどの企業の武器とも違う。オリジナルだ」
紫雷龍「あ、俺もです」
フォグシャドウ「なに!?お前いつの間に!」
紫雷龍「いや〜〜…ちょっと」
司令官「おい!!いつまでくっちゃべってるんだ!!さっさと配置につけ!!」
フォグ&紫雷龍「「了解」」
フォグシャドウ「仕方ない、この話はまた後でな」
紫雷龍「分かりました、フォグさん」
紫雷龍「なぁ、俺らの住かに空き部屋あるっけ?」
紫翔龍MkU「空き部屋??まだ結構あるけど?」
紫雷龍「フォグさんをウチに連れてきていいかな?」
紫翔龍MkU「…連れてくるとしたら俺の正体も明かすよな」
紫雷龍「だめか?」
紫翔龍MkU「まだダメだ。俺の正体が知られたら『奴』が来る…」
紫雷龍「『奴』??誰だ?」
紫翔龍MkU「俺とゲイラと同じ、自立型AIを持つ奴だ…名前はバード」
紫雷龍「そいつにどうして知られたくないんだ?」
紫翔龍MkU「それは…あいつが怖いから…」
紫雷龍「へ?」
紫翔龍MkU「ひたすら怖いんだ、それ以上は聞かんで…」
紫雷龍「お、おう」
司令官「出発するぞ!!」
ヒュィィィィィン…ドゴォォォォォォォォーーーーー

−衛星内−
ガガガガガッ…ドゴォ!!
紫雷龍「うわ!!何つぅ乱戦状態だ!!」
紫翔龍MkU「くそ、AP6000切ったぞ!!」
紫雷龍「大丈夫だ!!無人型のACの探索でエネルギー増幅器の場所は出してある!!そしてあと扉2枚先だ!!!」
シュィィン
紫雷龍「よしあと一個!!!開けるぞ!!」
ピピッゲートロック解除出来マセン…
紫雷龍「!?ゲートロックだと!?」
レイン「こちらから解除してみます!!それまで耐えて!!」
紫雷龍&紫翔龍MkU「「了解!!」」
ゴオォォォン…
レイン「ゲート開放!!先へ進んで!!!」
紫雷龍「OK!!!!」
紫翔龍MkU「おい!!ACがいるぞ!?」
紫雷龍「なに!?」
レイン「無人型ACです、侵入者を排除するために衛星を作ったときに置いてあったのでしょう。」
紫雷龍「あ〜〜なるほどね、って関心してる場合じゃねぇっての!!行くぞ!!!紫翔龍!!」
紫翔龍MkU「了解!!速攻倒しちゃる!!!」
バシュゥゥン!!バシュゥゥン!!バシュゥゥン!!
紫雷龍「くっそ〜〜!!こいつはえぇ!!」
紫翔龍MkU「残りAP4371!!これ以上喰らうとやばいぞ!!」
フォグシャドウ「ふふ…手こずっているようだな」
紫雷龍「!!フォグさん!!気を付けてください!!こいつかなり早いです!!」
フォグシャドウ「こんなもの俺にとったら普通だぜ!!紫雷龍!!」
シュィィン…バシュ!バシュ!!
フォグシャドウ「撃破!!まぁまぁの速さだったな」
紫雷龍「うっそぉ…」
フォグシャドウ「紫雷龍〜〜、お前もブーストの出力の高いやつを使えよ。そんなんじゃ敵を見失うぜ」
紫雷龍「分かりました!!」
フォグシャドウ「さてとここのエネルギー増幅器を全て破壊するぞ!!」
紫雷龍「了解!!」
ドゴォンドゴォンドゴォン…
レイン「全目標撃破確認。帰還してください」
紫雷龍&フォグシャドウ「「了解」」

−地上 衛星の事件から20日後−
紫雷龍「暇だなぁ…」
紫翔龍MkU「そうだなぁ…あれからレイヴンが必要な事件起きてないからな…」
紫雷龍「アリーナ突っ走ってた『イーグル』って奴もなりを潜めたしなぁ…」
レイン「紫雷龍〜〜、なんかグローバルから連絡入ってるよ〜〜」
紫雷龍「りょ〜か〜い…ふぁぁ…ねむ…」

紫雷龍「なんすか?用って」
グローバル「つい5日前ほどから宇宙の先にこちらに向かってくる『物』があるのだ」
紫雷龍「流星じゃないんですかぁ?」
グローバル「それがな、熱源反応、金属反応、生体反応が確認されている。
熱源は冷えたり、また暖まったりしており金属反応それらを囲うようになっている
さらにその内部にACと同じぐらいの高さの物が5つ確認されている」
紫雷龍「…宇宙船だと言う証拠は?」
グローバル「たぶん、でしかないが宇宙船だ。よってBランク以上の者を集め会議をしたい。
至急グローバルまで来てくれ。ACでの乗り入れは邪魔だしそこまでスペースが無いから遠慮してくれ」
紫雷龍「了解、では後ほど」
プツン…
紫雷龍「と言うことだ、俺はグローバルコーテックスまで行ってくる。留守番ヨロシクな。レイン、紫翔龍」
紫翔龍MkU「OK〜〜」
レイン「私も留守番?」
紫雷龍「あぁ、レイヴンのみの会議だからな」
レイン「了解〜〜…」
紫雷龍「じゃぁ行ってくる」
タッタッタッタッタッタッタッタッタ…ブォォン!!ブォォォォン…ブォォォ…
紫翔龍MkU「なんだ?」
レイン「へ?あれって?」
紫翔龍MkU「今の乗り物の音、俺聞いたことねぇよ」
レイン「あぁ〜〜あれね、あれは『バイク』って言って現在の乗り物と違って『ガソリン』っていう物で動く乗り物だよ」
紫翔龍MkU「へぇ〜〜、今じゃエネルギーで動くタイプが多いのに…」
レイン「なんかね、紫雷龍はあの排気音が好きらしいよ」
紫翔龍MkU「へぇ〜〜」

−グローバルコーテックス 会議室−
紫雷龍「フォグさん!!」
フォグシャドウ「おぉ、紫雷龍。元気だったか?」
紫雷龍「もうバリバリ元気っすよ!!ミッションが無かったからかなり暇でしたけどね」
フォグシャドウ「だな」
紫雷龍「しかし結構いるもんですね」
フォグシャドウ「あぁ、メビウスまで来ているのが不思議なぐらいだ…あいつはなれ合いの類が大嫌いだからな…
来てないのと言うと…前言ってた『イーグル』だな。あとシルバーフォックスだな」
紫雷龍「シルバーフォックスさんって前入院しませんでした?ほら20日前のミッションでACが半壊どころか全壊に近いぐらいやられてて」
フォグシャドウ「あぁ〜そういやそうだったな。あのとき医者が「こんな状態でよく生きてたな」って言ってたな」
紫雷龍「シルバーフォックスさんは「俺はカノンブライブより不死身なのだ〜〜!!」とか言ってましたね」
フォグシャドウ「そういや言ってたな…全治何ヶ月だっけ?」
紫雷龍「確か、8ヶ月は下らなかったはずです」
シュィィン
グローバル「集まってくれて有り難う、レイヴン諸君。早速だが本題に入りたいと思う」
シュィィン
???「すみません、遅れました」
グローバル「…遅刻には注意しろよ、イーグル」
イーグル「すみません…」

紫雷龍「あいつがイーグル!?」
フォグシャドウ「みたいだな」

グローバル「では説明に入る。席に着いてくれ。このモニターで説明しよう…この西北西67°の所に突如宇宙船が現れた、
この宇宙船はどうやら光速以上のスピードを出せるらしく距離にしてはかなりあるがあと2,3日もすればここに着くだろう
。
そこでだ、レイヴン諸君にはこの宇宙船がこの惑星を目指している理由を搭乗員から聞き出して欲しい、
しかしACらしき反応が5つある。戦闘になる可能性が極めて高いので君たちレイヴン諸君にこれを頼みたいのだ」
紫雷龍「なんだか、めんどくさいことになってきてませんか?
フォグさん」
フォグシャドウ「あぁ、俺らが地上に出てからこっちにわざわざ来たって感じだな、タイミングがかなり合っている」
紫雷龍「ですね」
グローバル「奴らの到着予想ポイントだがKGW143あたりに来ると予測されるそこに君たちには待機していてもらいたい、
明日から現地に行ってほしい、着陸ポイントは正確だが奴らのスピードは正確には測れないから到着日、到着時間が狂う可能性が
あるのだ。
だから前もって配置しておきたいのだ。報酬は20万Cぐらいで手を打とう。戦闘になった場合の弾代もこちらで持つ。
例え戦闘にならなくても報酬は支払う」
紫雷龍「ヒュゥッ!!太っ腹!!」
フォグシャドウ「…なんだかきな臭いな…」
紫雷龍「へ?どうしてですか?」
フォグシャドウ「グローバル側は戦闘が起こることを前提に話しを進めている。
なぜだ?まだ奴らがここを目指している理由も分からないのに」
紫雷龍「…なにか隠してることがあるんでしょうか?」
フォグシャドウ「さぁな、しかし20万Cは魅力だな、弾代も持ってくれるとなると俺のショットガンの腕前を存分に見せられ
るしな」
紫雷龍「ですね、俺もまたオリジナルパーツでも作ろうかな?」
フォグシャドウ「あ!!そうだ!!お前どうやってオリジナルパーツ作ってるんだ!?」
紫雷龍「あ、それは…え〜〜っと…ある場所でそれ用の工場があってそこを使っているんです…」
フォグシャドウ「物は頼みなんだが俺のショットガンもっと威力出せねぇか?どうしても遠くから当ててもあんま効果薄だからさ、
まぁ出来なかったらそれでいいんだが」
紫雷龍「いえいえ!!作ってみます!!重量最大いくつまで大丈夫ですか?」
フォグシャドウ「1000ぐらいまでならなんとかなるな…」
紫雷龍「分かりました!!帰ったら早速作りますね!!」
フォグシャドウ「サンキュー!!恩に着るぜ♪紫雷龍」
グローバル「…では、後ほどメールを送っておくので、承諾する場合は承諾メールを送ってください」
レイヴン一同『了解』

ブォォォン…ブォォォン…
紫雷龍「ん?バックミラーに誰かうつってんな?誰だ?」
ヒュィィィン…
イーグル「どうも、紫雷龍さん」
紫雷龍「!!あんたイーグルさんか!?」
イーグル「そうですよ、いや〜〜さっきの作戦のことなんですけど紫雷龍さんは参加しますか?」
紫雷龍「参加するぜ」
イーグル「よかった〜〜、俺も参加するんですよ〜。その時はヨロシクね♪」
キキィッ
紫雷龍「なんか用がなんかようがあってのことだろ?本題を話せよ」
イーグル「…では本題に移りますか。っとその前に…こい!!
『バード』!!」
ヒュゴォォォ
イーグル「紹介するね、これが俺の愛機、『バード』だ」
紫雷龍「(どっかで聞いたことある名前だな?)それで?」
???「フォアから話聞いてないのか?」
紫雷龍「!!思い出した!!ゲイラ、フォア、そして同じく自立型AIと搭載された奴バード!!」
イーグル「そう…こいつも意志を持つACです。そしてゲイルさん、紫雷龍、俺が持っている3機がこの地上に存在する」
紫雷龍「…アニキが生きていることお前は知っているんだな?」
イーグル「えぇ、だって俺の仲間が助けたんだから」
紫雷龍「!?どういうことだ!?」
イーグル「俺は1000年前の人類だ…そして俺の他にも10数人現代に1000年前の人類がいる、俺らは管理者のすぐ近くで眠っていた、
しかしゲイルが中枢に進入してきたときに我々は目覚めた…管理者が破壊されると奴らがこの星に来るからな…」
紫雷龍「どういうことだ!?」
イーグル「我々は管理者を破壊出来るほどの力を持った人物を捜していた。
奴を倒せるほどの能力を持った奴ならば奴らにも太刀打ち出来るからな。
そしてエース、BB、など過去のアリーナのトップに存在した者どもを連れてきた。我々の力となるようにな」
紫雷龍「なるほど…それでか数年前のアリーナトップの謎の失踪事件は」
イーグル「そうだ、そして我々は部隊を作った。「ASSASSIN」=暗殺者部隊をな」
紫雷龍「そして管理者の中枢近くで息を潜め力を蓄えていたのか、まぁいい。立ち話にしては長すぎる別の場所で話さないか?」
イーグル「どこだ?」
紫雷龍「俺ん家!!バードも久々にフォアと話てぇだろ?」
バード「そうだな…つもる話もあることだし…」
紫雷龍「んじゃ行くか!!ついて来いよ〜」
ブォォォン!!ブォォォン…ブォォォン…
ヒュィィィ…
作者:朱雀さん