サイドストーリー

第二章   第一話 師と弟子
あれから1年が過ぎた。クラインは、レイヴンを引退し上層部の指揮官となった。
楚良、エクレール、オルテガ、サカタインダストリィは、今Aランクになり、それぞれの戦闘スタイルが決まってきていた。
インフェルノは、Sランクとして君臨し、みんなを率いていた。そして今年もグローバルのレイヴンになった者たちがやってきた。
今年から新人教育プログラムによりAランク以上の者が、今年の新人を教育・鍛錬をさせるということが決まった。
そしてそれぞれの成績に応じて、誰が誰を教育させるかと言うのを呼ばれた者が広場に集まって発表されていた。
「では、今年のレイヴン試験の成績に応じてこちらが決めた師と新人レイヴンの組み合わせを発表します。
呼ばれた新人は、その師のもとに行ってください。
では、新人レイヴン、ツヴァイ!師として楚良!次に新人レイヴン、ルーキス!師としてオルテガ!
次に新人レイヴン、シャナ!師としてインフェルノ!次に新人レイヴン、刹那!師としてエクレール!
次に新人レイヴン、イリス!師としてサカタインダストリィ!次に新人レイヴン、ジャック!師としてナタラージャ!
次に新人レイヴン、エド!師としてイオ!次に新人レイヴン、リゲル!師としてオメガ!
次に新人レイヴン、ハルジオン!師としてロジャー!次に新人レイヴン、ネネ!師としてマーク!
以上、男子6名女子4名、計10名。これで発表を終わります。」
それぞれ呼ばれた新人レイヴンは、その師のもとへ向かいみんな挨拶をしていた。
「よろしくお願いします!」
「これからお世話になります!」
など、それぞれ挨拶が終わった頃クラインが、
「それじゃあ、各自解散。新人レイヴンたちは、その人の指示に従ってください。」
そう言われ広場を出て、それぞれ自分の部屋へと案内していった。
 
「シャナって言います。これからよろしくお願いします。」
「ああ、こっちこそ。まぁまずは、部屋行って荷物置いていこうか。」
「はい!」
二人は、インフェルノの部屋がある最上階まで登るため、エレベーターに乗った。
「うわぁ、インフェルノさんの部屋ってかなり高いところなんですね。」
「まぁ最上階だからな。高いところは、大丈夫か?」
「ええ、ばっちり大丈夫です。」
「元気がいいな。どうだ?レイヴンになった気持ちってのは?」
「そうですねぇ、なんか一段落ついたって感じです。今までなんかレイヴンになるための勉強ばっかりだったから・・・。」
「そうか。ん、着いたか。」
エレベーターを降りるとその階は、一つの扉しかなかった。
「あれ?この階ってここしか部屋ないんですか?」
「ああ、S−2は、向こうの塔の最上階で分かれてんだ。だからこの階は、この部屋しかないのさ。」
「ふ〜ん、そうなんだ。」
インフェルノは、部屋のかぎを開けて、
「さぁどうぞ。」
部屋に入るとその部屋は、かなり広かった。
シャナは、その部屋の大きさに驚きながら、インフェルノに言われて空いている部屋を選んで荷物を置いて整理していた。
「そういやぁ、シャナって何歳だ?」
「えっ。12歳ですけど・・・。」
「どうりでかなり若いわけだ。にしても若いのによく勉強してレイヴンになったな。
その歳でレイヴンになったってやつは、聞いたことねぇなぁ。」
「はぁ・・・。」
「まぁ気にしなくていいさ。さて、荷物の整理が終わったらこの建物の案するから早くしろよ。」
「はい。」
荷物の整理が終わってシャナとインフェルノは、部屋を出た。
 
エクレールや楚良たちも部屋に連れて行って、荷物を整理させた後、本社の中を案内していた。
教育係になったレイヴンたちは、新人歓迎としてその日は、自分たちがよく行く店で食事をして、
その新人の感じを掴んでおこうとしたり、世間話などをしてその日を過ごしていた。
明日から訓練が始まるということもあって新人たちは、早めに眠りに入っていった。
作者:テロメラーゼさん