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 敵補給艦を撃破せよ!  
カーリッジステージはセイバーの最前線基地である宇宙ステーション『グレミテ』へと進路をとっていた。 
地球を無事出航したがブリッジはまだ緊迫した雰囲気で覆われていた。 
なぜならカーリッジステージの後方をクストの標準戦艦『コジーロ』が追尾してきているのだ。 
 
「総員第1戦闘配置のまま待機!!敵の攻撃に備えろ!!!!」 
 
しかしいつまでたってもコジーロは一向に攻撃の気配を見せない。 
 
「ジャスティは入ります!!」 
 
そう言ってブリッジに一人の青年が入ってきた。 
 
「第1戦闘配置と言ったはずだ!!パイロットはカタパルトデッキで待機のはずだぞ!!!」 
 
艦長オーツは厳しい口調で言った。 
 
「いえその……ユネ・シーンに用がありまして。」 
 
「今はそういうことを言ってられる状況か!!!早くデッキへ向かえ!!!」 
 
さすがに艦長には逆らう事が出来ないので命令通りデッキに向かおうとした時だった。 
 
「コジーロに接近する艦を捕捉!!!」 
 
「何?」 
 
「おそらく敵の補給艦と思われます。」 
 
それを聞いたオーツは深く考え込んだ。 
 
(この機会に敵との距離を離すか……それとも…) 
 
そしてブリッジにいる隊員にこう言った。 
 
「敵艦は補給の真っ最中。今なら敵との距離を空ける事が出来る。そこで君たちの意見を聞きたい。 
これを機に逃げるか、それとも今無防備な補給艦を叩くか。」 
 
全員思いつめていた。そして 
 
「今逃げてもいずれ追いつかれます。それに今補給を許したら次に会うときは確実に攻撃を仕掛けてきます。 
今叩くのが最善の選択でしょう。」 
 
オペレーターが言った。 
それに相槌を打つように次々に賛成の意見が出た。 
 
「うむ……ではこれより敵補給艦を叩く!!!!総員第2戦闘配置!!!AC部隊は直ちに発進!!!!」 
 
「うわっ!!いきなりかよ!!!!」 
 
急いでデッキへと向かった。 
するともうショットビュアスとバーストビュアスは発進スタンバイになっていた。 
 
『ジャスティ!!!何をしていた!!早くアルガインに乗れ!!』 
 
ジェーツがコックピットから言った。 
 
「悪ぃ悪ぃ。」 
 
エレベーターを使いハッチへと向かう。この時僕はかなり急いでたのでエレベーターが普段より遅く感じられた。 
 
「早く早く…」 
 
プシューーー 
やっとこハッチを開き中へ飛び込む。 
ガシュンガシュン 
脚をカタパルトへ固定し、宇宙へのハッチが開く。 
 
「ジャスティ、アルガイン行きまーーーーーーす!!!!!」 
 
ジャシューーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!! 
大きな発信音と共に僕は宇宙空間へと飛び出した。 
それに続いてショットビュアスも発進した。 
 
「ジャスティ。宇宙戦は初めてだろう。」 
 
ジェーツから通信がきた。 
 
「ええ…」 
 
「宇宙は地球と違い上下が無い。敵が逆さで突っ込んでくるって言うヤバイ事もありえるからな。気をつけろよ!!!!」 
 
「なんとかやってみます!!!」 
 
 
「少佐!!鉄騎がAC部隊を出しました!!!」 
 
「来たか…ガデーム!!まだ補給はい終わらんか!!!」 
 
「無茶言わないで下さいよ。今やっとドッキングしたんですから!!」 
 
「ええーーい!!私が奴らを止める!!その間に補給を終わらせろ!!!」 
 
アードは格納してある専用ACに乗りこんだ。 
 
「ACの性能差が、戦力の手低的差でない事を教えてやる!!!」 
 
 
「敵ACを確認!!!データ照合…黒い凶星です!!!」 
 
「やっぱり出てきたか。おいジャスティ、遅れるなよ!!!」 
 
ブシューーーーーーーーーン!!!!!! 
ショットビュアスは急加速しながら凶星へと向かった。 
 
「僕だって!!!」 
 
遅れてアルガインも続く。 
 
「当たれぇ!!」 
 
ビャビャビャビャビャビャビャビャビャビャ!!!!!!!!! 
ショットビュアスがエネルギーマシンガンを発射した。 
 
「甘いな!!」 
 
が簡単に避けられてしまった。 
 
「さすがはクストのエリートだな!!!」 
 
ズドドドドドドドドドドドドドド!!!!!!! 
凶星がマシンガンを撃ってきた。 
 
「当たるかよ!!!だてにACのパイロットやってねぇ!!!!」 
 
アルガインが追い付いたときにはもう激戦が繰り広げていた。 
 
「ジャスティか!!!ここは俺に任せろ!!お前は補給艦を叩け!!!!」 
 
「分かりました!!!」 
 
 
「白い奴!!行かせてたまるか!!!!」 
 
凶星がアルガインへ向かおうとした。が、その前にショットビュアスが立ち塞がった。 
 
 
「おっと、相手はこの俺だぜ」 
 
アルガインは敵艦へと向かっていた。 
 
「あれだな。」 
 
ちょうど物資輸送用のコンベアパイプをつなげた所だった。 
ピッピッピッピッピ 
エネルギーライフルの標準をあわせ、 
 
「そこだ!!」 
 
ズギューーーーーーン!!!!!!! 
バゴーーーーーン!!!!!!! 
パイプを貫き、爆発した。 
 
 
「馬鹿な!!くそ…ガデーム!!ボレンを射出させろ!!」 
 
「りょ…了解!!!」 
 
補給艦は崩れながらもACを3機射出し、そのあと爆発した。 
 
「貴様ァァァァァぁああああああああ!!!!!!よくもやってくれたな!!!!!」 
 
射出された3機の1つ、ガーデム操る旧式のボレンはアルガインに戦いを挑んだ。 
ズドーーーーーーン!!!!!!! 
旧ボレンはバスーカを撃った。 
 
 
「当たるものか!!!!」 
 
すばやくアルガインはそれを避け、敵めがけてライフルを撃った。 
ズギューーーーーーーーン!!!!!!!! 
それはボレンの胸、コックピットを突き抜けた。 
 
 
「これがセイバーのACかぁぁぁぁぁあああああああ!!!!!!!」 
 
バゴーーーーーーーン!!!!!! 
ボレンは爆発した。 
 
「ガーデムがやられただと!?止むを得ん……」 
 
凶星は艦へと帰っていった。 
 
「逃がすかよ!!!!」 
 
ショットビュアスが追おうとしたがオーツから通信で帰還せよとの命令が来た。 
僕たちはそのままカーリッジステージへと帰還した。 
作者:エマイルさん 
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