サイドストーリー

第二章   第二話 新人教育プログラム
新人レイヴンたちを教育するために、まず基本操作を高めるためアリーナを使って実践的に行うグループと、
バーチャルで行うグループに分かれた。
今日は、アリーナがないためドームが空いているので、実践的にするグループは、それぞれそのドームを使って教育することになった。
まず実力を測るため模擬戦闘を行うことになった。
ドームは、数があるのでそれぞれ分かれてやることになった。
「じゃあ早速始めようか、刹那。」
「はい。よろしくお願いします。」

「さぁ、全力でかかって来い!」
「分かりました!全力で行かせていただきますよ、ナタラージャさん!」

「来い、エド。」
「ええ、遠慮なく。」

「ぶっ放していくぜ!」
「手加減してくだいね、サカタインダストリィさん。」

「シャナ、いつでも来い。」
「よろしくお願いします!」
5つのアリーナドームで戦闘能力測定のための戦闘が始まった。もちろん上級ランクの者は、かなり手加減をしているが。
戦いと言っても新人レイヴンのACは、初期装備のままなので性能は、格段に違うが、そこそこの戦いが行われていた。
新人五人は、正確に撃っているが一発も当たらない。
タンク相手のイリスでさえライフルが当たらないのでブレードに切り替えたりミサイルを撃ったりして
微妙にAPを削ることがやっと出来るぐらいだった。そして、模擬戦闘は、終了した。
「うん、なかなかよかったよ、刹那。もう少し距離をつめてから撃った方がいいかな。」
「はい、ありがとうございました。」

「ふむ、まぁそこそこだな。武器の切り替えるタイミングを決めた方がいい。適当に切り替えても意味がない。」
「わかりました、ナタラージャさん。」

「特に感想は、なしだ。今後のトレーニングは、後で言う。」
「わかりました、イオ。」

「いやぁ、結構面白かったぞ、イリス。とりあえずタンクが相手のときは、後ろに回りこむってのが基本だな。」
「は〜い。」

「撃つタイミングは、問題ないんだが射程が決まっているんだから相手の射程外から撃てば被弾する確率は、低くなるよ、シャナ。
でもまぁ、はじめの頃は、今みたいなので十分だ。」
「ありがとうございます。」
それからバーチャルグループも実践をするため入れ替えを行い、それから今日は、AC整備の人とオペレーターの紹介があった。
整備士は、ジョーンズという気の利いた事をするおっちゃんである。
オペレーターは、その師のレイヴンのオペレーターが同時に行うので紹介は、以外にも早かった。
その後自分のAC名を登録して、みな部屋に戻っていった。インフェルノたちは、エクレールたちと一緒に部屋に戻っていた。
「シャナ、早速だが明日ミッションをやろうと思っている。準備しておいてくれ。」
「えぇ!明日ですか?まだ全然実力ないにの・・・。」
「そうだぜ、インフェルノ。いきなり新人にミッションは、キツイだろ。」
「大丈夫だ。一応ミッションレベルは、Eランクだし俺も同行するから心配は、ない。」
「そうですか、よかった。」
「だが一緒に行くだけで何もしないがな。」
「やっぱり。じゃあ意味ねぇじゃねぇか。」
「万が一危険な状態になったときは、動くさ。つーわけで明日ミッションに行くから。
依頼内容は、ミラージュからで、アーカイブ砂漠に留まっているMTの排除だ。敵の数は、そう多くないから大丈夫だ。
実力をつけるには、実践の方が覚えることが多い。戦闘の感じを体に覚えさせればかなり有利になる。」
「それが出来てるのってインフェルノとクラインぐらいだけだが・・・。」
「まぁそう言うな。そうだ。エクレールたちも来たらどうだ?二人でやらせた方が早く済むぜ。」
「そうだなぁ。刹那、どうする?」
「参加したいです。一回ぐらい実践を経験して感じを掴んでおきたいですから。」
「じゃあ話は、決まりだな。明日の午前9時にAC格納庫に集合でいいな。じゃあ明日。」
「おう!明日午前9時にな。」
そう言ってインフェルノとエクレールは、別れた。
作者:テロメラーゼさん