サイドストーリー

ACSS04
〜〜第四幕・死神〜〜
ーーガレージーー
俺(ブレイカー)は「仕事」をするために査定中の自機を取りに来ていた
「あんたが査定の責任者か?」
とりあえず一番えらそうな奴に聞いてみる。
「そうですが・・・この機体の持ち主ですかな?」
「ああ、ちょっと用があるのでな。 取りに来た。」
「そうですか・・・・ではとりあえず査定の結果報告をしますので此方へ」



ーー2時間後ーー
「・・・でありまして。 このパーツはミラージュの・・・・・」


ーーそこから1時間後ーー
「・・・・だそうで。 腕部はクレストの研究中のものらしいです。え〜〜・・・」

ーーさらに1時間後ーー
「で、結論を言いますと、コア・腕部・OPはそれぞれの企業でテスト段階の物でして・・・・」
「で、要するにどういうことなんだ・・・・・」
煮えくり返りそうなくらい苛付いていたがそこは抑えつけ聞いてみた
「はい、貴方様の戦闘データを使って量産・販売に踏み切るそうです。」
「そうか、じゃあ機体は返してもらうぞ。」
最初からそう言えよ


ーー地上第一ゲート付近ーー
「こちらロイヤルミスト。 オペレータ、敵戦力はどのくらいだ?」
『生体反応が30・・・まだ増えています。』
「増殖するのか? 厄介だな・・・・」
『貴方の位置から言って・・・二時の方角30キロの位置に高熱源反応。 それを倒せば増殖は止まるかも・・・』
「・・・じゃあそいつから消すかな・・・」
『でも、いいんですか? 弟さんほっといて? 入院したんでしょ?』
「あいつはそう簡単には死なん。 お前が心配する必要は無い。」
『分かりました』

ロイヤルミストは生態兵器駆除の依頼を受けていた
「これより戦闘に入る。」
そう報告してから愛機・「カイザー」を生態兵器に向けて発進させた。
「これを喰らえ・・・!!」
まだテスト段階の新EOコア、CCH−04−EOCのグレネードEOを生態兵器の群れに打ち込む。
ドゴォォォォォン・・・・
轟音と供に生態兵器の一群が消し飛ぶ
「たいした威力だ、気に入った。」
その後EOをしまう「カイザー」
「よし・・・・目標を撃破する!!」
そしてまたブーストを噴かして生態兵器の「親玉」へ向かっていく。
「一気に決めさせてもらおう・・・フルバースト!!!」
銃器を全て構えて同時発射する。 それが彼の「決める」ときの癖だった。

ズドォォォォォォ・・・・・
弾は全弾当たった。が
「な・・・・」
「親玉」はたいしたダメージを負っていなかった。
「ぐおッ・・・・!!」
「親玉」の一撃が「カイザー」の右足を掠めた
「くそ・・・バランサーがやられた?!」
「グアアアアアア!!!」
「親玉」が奇声を上げながらとどめを刺そうとしてくる
『!!・・・レイヴン!!』
「くそったれがーーーーーーー!!!」
実弾EOを出して抵抗するが無駄だった
バキッ・・・・

「ぐう・・・・」
致命傷には至らなかったものの、「カイザー」は左腕をもぎ取られていた。
周りはすっかり生態兵器に囲まれている
「これは・・・・ヤバいか・・・・」
『あ・・・レイヴン!後方から熱源・・・・ACです!!気をつけて!!』
「この状態でどう気を付けろと?・・・愚痴っても仕方ないか・・・」
『後方からAC・・・来ます!!』

「緊急離脱!!」
「カイザー」をブーストで上空まで上昇させる
次の瞬間、「親玉」と生態兵器の攻撃がさっきまで「カイザー」のいた位置に集中砲火が始まった
「次は・・・・・・ぐわッ」
突如「カイザー」が熱暴走を始めた
「コントロールも聞かないか!?」
上空に逃げられたのを知った「親玉」たちが再び「カイザー」に向けて攻撃を始める

「ぐ、ぬ、がああああ・・・!!」

ーーもう駄目だーーそういう考えが頭をよぎった。 その時

攻撃の手がやんだ
「む・・・・」
『生態兵器反応消滅!?』
オペレータも何がおきたか分かっていない
「あれは・・・・」
そこには一機の黒いAC「フライングメシア」が堂々と太陽を背に仁王立ちしていた。


「お前は・・・・」
「いやあ、驚いたな・・・Aー3がこの様か?」
「お前は誰だ?」
「ロイヤルミスト」が「ブレイカー」に聞く
「ちとばかりあんたの弟に世話になった者だ。 敵じゃない。」
「アップルボーイに・・・生態兵器は?」
「安心しろ、もう片付けた。」
確かにその黒い機体の後ろには息絶えた生態兵器が積み重なっていた
「馬鹿な・・・一瞬で・・・あんな硬い奴を?」

「ああいう奴は案外弱点が多くてね。 さっきの奴らもそうだ、まともにやればグレネード2,3発でないと倒せないが
 ゼロ距離射撃やブレードは簡単に貫通する。」
「(見た瞬間に弱点を見破ったのか?・・・馬鹿な)」
そんな会話をしている間に通信が入る
『援軍の方でしたか・・・まさかこんなに速く着くなんて・・・』
「お、こっちのオペレータさんは女性なんだ〜〜」
急に口調が変わった
「で、通信を入れたって事は何かあるんだろ?」
元に戻った
『え、あ,はい・・・・十二時の方向からのAC接近を確認。 援軍は貴方以外要請していませんので、敵と断定します。』
「新手・・・・か(そんな断定方法でいいのかな)」
「くそ・・・これじゃとても戦えんぞ・・・」
確かに「カイザー」のダメージは凄まじいものだ
「俺一人でやる。 そこで待ってろ」
「な・・・おい待て・・・」
「俺はまだ余りダメージを受けてないからな、大丈夫だ。」
そういって「フライングメシア」はOBを使って敵ACに向かっていった




「ここら辺かな・・・」
俺は敵反応を探しながら前進していた
『敵反応・・・・(ザ)十一時・・・(ザザ)の方・・・気をつ・・・』
「(ジャミングか・・・)」
つけていても役に立たないが通信を切ると作戦放棄とみなされるので、音量を最低にした


「悪いが消えてもらう。 そういう依頼でね。」
『言っておこう。君に私は倒せない、と』
「やってみないと分かんないだろうがッ!!」
ブーストを噴かせて「死神」のACに接近する
『アフターペインの恐ろしさ・・・思い知るがいい!!』
すると「アフターペイン」は姿を消した
「(ステルス!? 見た目までは消えないはずだが・・・)」
ズドドドドドドド・・・・
「だわッ・・・後ろか!?」
しかし後ろには何もいない
「被弾率26%・・・まだいけるな。(強化センサーでなら捕らえられるか?)」
『くくくくくく・・・私が見えないようですね・・・・・』
「(でも・・・機体が持つか?)」
『そろそろ終わりにしてやろう』

「(やるしかないか・・・)」
そして禁断のスイッチを入れた

「プログラム・INTENSFY起動、リミットタイム∞・・・・」
『もう観念したのか?他愛も無い!!』
正面にマシンガンの雨が見える
「見えた・・・・」
『ぬ・・・・』
そこに「フライングメシア」はいなかった
『何処に行った・・・・』

「まだ気づいてないのか?」

「フライングメシア」は「アフターペイン」の前方の丘にいた
『・・・貴様、そこにいたか・・・・』

「いい加減気づけよ」

『つべこべとやかましい!!・・・・ぐぬ・・・』
「アフターペイン」は動けなかった、何故なら

『馬鹿な・・・何時の間に・・・・・この私が・・・・』
脚部とコアが分離していたからだ

「何時の間に? 今さっきだ。」

『おの・・・れぇ・・・・・』
次の瞬間「アフターペイン」は爆発した
「INTENSFY解除」

プシュウゥゥゥゥゥ
プログラム解除と供に、「フライングメシア」のところどころから蒸気が出る
「機体に異常は・・・あ」
次に煙がでた
熱暴走している
「やっぱり無理があったか!?」
どうやらラジエータがイカれたらしい
「如何にかして冷ますか・・・じゃないと機能停止しちまう」
みると少し向こうに泉がある
「お、ゲート近くにあんな物があるとは・・・ありがたや・ありがたや♪」
すぐさまその泉に飛び込む
ブシュウゥゥゥゥゥ・・・・・・
凄まじい音と供にどんどん機体温度が下がる
「ふぅ・・・・ひとまずこれでミッション終了、だな」



しかし、これで終わるほど「死神」は甘くなかった






















ツヅク

うん、第四幕です
「死神」出しました。やられました。スマソm(__)m。
でもまた復活します。
何故? そりゃあ・・・「死神」ですから (え
にしても・・・・
戦闘シーン少ないな〜〜〜(汗
っつかINTENSFY使うの早!!
 


じゃまた予告デス。(早
〜〜第五幕・脅威〜〜      
作者:狼鮫さん